負けない力

橋本治

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784479392798
ISBN 10 : 4479392793
フォーマット
出版社
発行年月
2015年07月
日本
追加情報
:
254p;19

内容詳細

あなたはいつも勝とうとして間違えてばかりいる。「知性がある」とは、どういうことなのか。「自分の必要とすること」をうっかり考えさせてくれる、人をシャキッとさせる逆転の発想。

目次 : 第1章 知性はもう負けている(「知性がある」と「頭がいい」は関係ない/ 価値の基準はどうして「一つ」になったのか ほか)/ 第2章 知性はもっと負けている(「知的な美人」がはやらない/ 「知的な美人」が登場した頃 ほか)/ 第3章 「知性」がえらそうだった時代(「知性」がえらそうだった時代/ 重要なのは「知性」ではなく、知識の量だった ほか)/ 第4章 「教養主義的な考え方」から脱するために(「教養主義」ってなんだ?/ 「下らない」ってなんだ? ほか)/ 第5章 「負けない」ということ(やっとここで「知性の話」/ 知性のある人は、「私には知性がある」などと言わない ほか)/ 終章 世界はまだ完成していない(減点法の社会/ なじみのある「格差社会」 ほか)

【著者紹介】
橋本治 : 作家。1948年東京生まれ。東京大学文学部国文学科卒業。小説、戯曲、舞台演出、評論、古典の現代語訳ほか、ジャンルを超えて活躍。著書に『桃尻娘』(小説現代新人賞佳作)、『宗教なんかこわくない!』(新潮学芸賞)、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』(小林秀雄賞)、『蝶のゆくえ』(柴田錬三郎賞)、『双調 平家物語』(毎日出版文化賞)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • Mumiu さん

    これはとりあえず降参しよう。思いっきり呑まれそう。 それってタゲ逸らしじゃない?と思うことは今も多々あるように感じる。でも著者らしい表現についなごむ。平易な言葉で綴られているが、ひとりひとりが「考えることをやめちゃだめだ」と思うような文章。まずわたしの中の「へんだな」と格闘していこう。

  • キク さん

    僕の感受性は村上春樹と共に育ってきたけど、僕の思考は橋本治に育ててもらった。「今のアイドルは『若いまま』つまり『バカのままでいい』というシステムで、無理が来たら卒業させる」「知性とは『負けない力』である」「『知性』と『頭がいい』と『勉強が出来る』は別物だ」「考えることは『地獄の底まで降りて行く覚悟』だ」「現代日本の最大の困難は、『世界』を、あるいは『自分の外部』をただの『一つの塊』と思い、『対話が可能な人達』の集合体だということを忘れてしまっている事だ」亡くなった橋本治に、僕は考え続けることを誓っている。

  • 壱萬弐仟縁 さん

    知性は負けない力(17頁)。日本の学校教育は、社会の方を向かず、上級学校の方だけ向いている(32頁)。±ゼロを心がけるのが、知性というものです(48頁)。教養をバカにする夏目漱石(103頁〜)。教養は文化に関する知識(106頁)。考えることは、 自分の頭で(傍点)考えること。新しい考え方に乗り換えるためには、従来の考えを捨て、考え方の入れ換えする必要がある(147頁)。本を読んで自分の頭で考える。考えるために読む。答を見つけるよりも、問題を見つける方がずっとむずかしい(197頁)。

  • さぜん さん

    やはり橋本さんはすごい。知性に関する本を書いてほしいという依頼に「知性とは負けない力である」という橋本論が展開される。折しも長男の大学受験真っ只中で心の動揺が続く中で読み、ものすごく力をもらった。知性があるとは勉強ができるとか頭がいいこととと混合されるがそうではない。人生において必要なもの、そして何に価値を置くのかを再認識させられた。「考える」ということ。勝つのではなく負けないこと。私には上手く説明できないから是非この本を読んでください。見事に説明してくれますから。

  • starbro さん

    冒頭で役に立たないと言い切ってしまうあたりが橋本治節のエッセイです。実際に生きていく上でのヒントがたくさん詰まっていて、橋本治の知性を感じます。著者は総理大臣や日銀総裁は本書を読まないと断言していますが、安倍総理にこそ読ませたい一冊です。勝つよりも負けない力を!

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

橋本治

1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。77年『桃尻娘』で講談社小説現代新人賞佳作。以後、小説・評論・古典の現代語訳・戯曲・エッセイ等、あらゆるジャンルで精力的な執筆活動を行う。96年『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品