吾輩ハ猫ニナル

横山悠太

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062190640
ISBN 10 : 4062190648
フォーマット
出版社
発行年月
2014年07月
日本
追加情報
:
135p;20

内容詳細

上海に住む日中混血(ダブル)の青年、カケル。
親元を離れ日々を徒然に暮らしていたが、ビザの更新のため日本に行くよう母親に言われる。一人旅のすえたどりついたのはオタクの聖地、秋葉原。その馬鹿馬鹿しくも傑作な結末とは?
――「日本語を学ぶ中国人を読者に想定した小説」、すなわち「カタカナを使わない小説」を書くというコンセプトのもと綴られるカケルの物語は、見たことのないルビ使い、日本語と漢語を大胆不敵に混交した文章で、読むものを幻惑し圧倒します。言語自体を相対化する文章表現、日中現代文化への風刺、漱石や子規他近代文学のパロディなどなど、知的な企みは、新鮮な驚きに満ちています。思わず声を出して笑ってしまう、個性的なユーモアにも注目してください。
「面白い小説」そして「優れた批評」を一度に堪能できる、今年を代表する文学が誕生しました!

【著者紹介】
横山悠太 : 1981年8月27日生まれ。岡山県出身。岡山城東高校卒業。留学生。北京在住。2014年、『吾輩ハ猫ニナル』で第五七回群像新人文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • あん さん

    上海在住日本人の「わたくし」が「日本語を学ぶ中国人を読者に想定した小説」を書いてみたらこうなったというお話。作品の主人公カケルは日中「混血(ダブル)」で、幼いころ日本で暮らしたことがあるがその後父と別れ上海で育ったため日本語は完璧ではない。その彼がビザ更新のため行った日本の「秋叶原(あきはばら)」での体験を綴った物語。中国語と日本語を駆使すると、動漫迷(アニヲタ)、便利店(コンビニ)になって面白いけどちょっと疲れます。猫になるってそういう意味だったのねって感じのオチには「え?え〜っ!」ってビックリしました

  • BlueBerry さん

    エッセイっぽい要素の強いと言う感じの小説だったと思います。私はエッセイはダメなので乗り切れなかった感じでした。独特な表記にも戸惑ってしまった(笑。序盤○中盤△ラスト△

  • Maybe 8lue さん

    日本語を学ぶ中国人への小説という発想に拍手。カタカナを使わない文章は日本人の私にとって字を追うだけで読む事は難しく、ルビで音読しながら頭の中は拇指(親指)方便店(コンビニ)と驚く発見ばかりでなかなかページが進まない。スピッツの名曲ロビンソンが海の向こうでそのように解釈され罵り語と相成った経緯は笑った(歌詞じゃん!)猫になった吾輩の落としどころは流石!芥川賞候補作!!(受賞ならず残念でした)物語でなく読み進める作業が楽しい、小説という形態でしか表現できない作品、賛否両論あるかと思いますが、私は、好きです。

  • そうたそ さん

    ★★☆☆☆ 何かと話題の一冊。徹底して物語において片仮名を使わず、感じとルビで表すという試みは斬新ではないもののやはり面白い。そこのみに注目して読んでも十分面白い。またストーリー自体が、日本語を学ぶ中国人のために書かれた小説というメタ的なものになっている。正直なところ、アイデア一発な作品ではないかと思う。ストーリーに関して言えば、凡庸な話ではある。ただ物語内における様々なトピックの面白さがそれを感じさせないのかもしれない。この、いわば飛び道具的な作品がデビュー作となったのは次を思えばある意味不運だろう。

  • いたろう さん

    平仮名以外は中国語漢字に日本語ルビ。日本語を学ぶ中国人を読者に想定した小説、という発想は面白いとは思うものの、ただそれだけ。こういう手法は何度も使えるものでなし、どうしてもイロモノ的な印象は否めず。話の内容もいまひとつ。ラストも何だかグダグタに思えてならない。これが芥川賞候補って、ユニークな書き方の手法以外の評価のポイントがわからない。これで2作め以降も期待できると思われている?

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横山悠太

1981年、岡山県生まれ。作家、日本語教師。2014年、『吾輩ハ猫ニナル』(講談社)で群像新人文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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