孫文と陳独秀 現代中国への二つの道 平凡社新書

横山宏章

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784582858372
ISBN 10 : 4582858376
フォーマット
出版社
発行年月
2017年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
288p;18

内容詳細

辛亥革命の立役者となり、初代中華民国臨時大総統に就いた孫文は英雄とあがめられ、いっぽう、新文化運動・五四運動を領導し、中国共産党を創設した陳独秀は長く「裏切り者」の誹謗にさらされてきた。ほんとうは彼らは何を考え、何をしたのか?事績を対照させ、中国現代史の歪曲を正す。

目次 : 第1章 甲午の役(日清戦争)と庚子の役(義和団)/ 第2章 中国同盟会の結成と陳独秀の東京留学/ 第3章 中華民国の誕生/ 第4章 『新青年』と「新文化運動」/ 第5章 中華革命党と党治論、愚民論/ 第6章 マルクス主義者となった中国共産党創設/ 第7章 広東軍政府の建設とコミンテルンの支援/ 第8章 孫・陳提携と「国共合作」

【著者紹介】
横山宏章 : 1944年山口県生まれ。明治学院大学法学部、県立長崎シーボルト大学国際情報学部、北九州市立大学大学院社会システム研究科の教授を歴任し、北九州市立大学名誉教授。中国政治、外交史専攻。法学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • きいち さん

    孫文に対して著者の評価は厳しいが、でも、徒手空拳で世の中を変えようとしたとき、他の勢力を政治力で利用する孫文的方法と、教育や出版で下から変えようとした陳独秀的方法と、それは等しく価値のあるやり方だと思う。当時の中国は列強の勢力にせよ国内の群雄割拠ぶりにせよ、日本の幕末よりも相当に厳しい状況だったわけだし。まあでも著者は、孫文は評価され過ぎ、陳独秀はなおざりにされすぎ、と評価を是正しただけか。◇孫文は薩長に幕府の力まで利用した坂本龍馬、陳独秀は学校作って新聞出した福沢諭吉。そう気づくとがぜん面白さが増した。

  • スパイク さん

    孫文中山、碌な人物じゃなさそうですが教科書や巷では偉人扱い。孫文に足りなかったのは実績と軍事力。実績がないのに革命の英雄に収まるあたり、レーニンに近い気がする。政治的実績はコミンテルンと繋がってから。袁世凱路線の方がまともな近代を迎えられた気がする。/陳独秀、ウィルソンに失望して啓蒙民主主義から一転ボルシェヴィキ支持へ。どうしてこうなった。真っ当な人間のようですが、理想主義と徹底的な欧化主義なあたりが共感できなかった。しかし新文化運動による近代化への功績は孫文よりずっと大きい。評価されるべき人物。

  • ジュンジュン さん

    中華民国が専門の著者が、「国父」と偶像化された孫文と「裏切り者」と貶められた陳独秀を、そのギャップを埋めて正しく位置づけようと試みる。二人の対照的な考え方の違いがより鮮明になった。その反面、生涯を跡づけるには不充分(第一次国共合作まで)。

  • しんさん さん

    パール・バック「大地」の時代背景を学び直し。国共合作と応仁の乱、五胡十六国、鎌倉新仏教あたりは、何回覚えても一晩寝るとほぼ忘れる。

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