コロナと女性の貧困 2020‐2022 サバイブする彼女たちの声を聞いた

樋田敦子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784479393924
ISBN 10 : 4479393927
フォーマット
出版社
発行年月
2022年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
299p;19

内容詳細

新型コロナウイルスに翻弄される女性たち。現場を訪ね歩き、彼女たちの声を聞いた。不寛容な社会で、必死に生きる姿を感じとってもらいたい。渋谷のホームレス女性、生理の貧困、大学生にも生活保護、トー横キッズのリアル、高学歴風俗嬢ハル、夫がコロナに感染、在日ベトナム人の苦難、“親ガチャ”で失敗、炊き出しに並ぶ親子、ヤングケアラー少年の事件…渾身ルポ!

目次 : 序章 あの日から/ 第1章 2020年1〜6月 街から人が消えた/ 第2章 2020年7〜12月 働きたくても働けない/ 第3章 2021年1〜6月 先が見えない/ 第4章 2021年7〜12月 オリンピックの影で/ 第5章 2022年1〜6月 失われた2年間/ 終章 つながれる社会に向けて

【著者紹介】
樋田敦子 : 東京生まれ。明治大学法学部卒業後、新聞記者に。日航機墜落事故、阪神淡路大震災などおもに事件事故報道の現場に立った。10年の記者生活を経てフリーランスに。多くの雑誌やネットメディアで女性や子どもたちの問題をテーマに取材執筆を行うほか、テレビやラジオの番組構成も担当。NPO法人『CAPセンターJAPAN』理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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  • パトラッシュ さん

    コロナによるパンデミックは、最低限の生活を余儀なくされていた人を直撃した。特に女性は雇い止めや収入の激減、モラハラ・DVの増加などで電気や水道も使えずホームレス化する人も出て、最も弱い部分として心身とも追い詰められていく。何とかごまかせていた日本社会の理不尽が、セーフティーネットの崩壊で露呈したのだ。一方で政府は東京五輪開催を強行し、支援金と称して多額の予算を浪費しながらに困窮者への生活保護を抑制する政策を推し進める。国民を見捨てる政治への怒りが蓄積した時、元首相暗殺のようなテロルが続発するのではないか。

  • ぽてち さん

    新型コロナウィルスのため、様々なことが犠牲になった3年間だった。その影響をもろに受けた女性たちにスポットを当てたノンフィクションが本書だ。中でもシングルマザーや非正規雇用の女性たちの語る現実が悲惨だ。だが冷静に考えれば、その多くはコロナのせいで起きた事態ではなく、立ち止まることによって明らかになった不都合という気もする。必要な人のもとに届かない援助、様々な偏見や蔑視、それを容認してきた社会……。ねじくれた構造が曝け出された今、なにをすればいいのかを考えたい。

  • katoyann さん

    コロナ禍で女性の就労者が陥った苦境について調査したルポ。非正規雇用の7割を女性が占める中で、コロナ禍による失業は女性に集中することになった。また、コロナ禍で増えたと報告されているDV被害についても言及している。具体的事例が中心となっているので読みやすい。「#生理の貧困」の実態や母子家庭の平均年収等の数値も具体的である。住宅を追い出されるケースが続出しており、米すらまともに食べられない女性もいるため、女性の貧困は日本の大きな社会問題だということが分かる。著者は社会保障を整えない政治の無策を批判している。

  • uniemo さん

    コロナ禍における女性の貧困問題を扱ったノンフィクション。生理用品を買えない女性、子供のために三食食べれず痩せていくシングルマザーなどは最貧国といわれる国でおきている事と思っていたため、生活保護というセーフティネットがあるはずの現代の日本の社会の一部である事実は衝撃的でした。何かできることがあるはずと考えさせられました。

  • おおかみ さん

    国内での感染確認よりも前、著者は構造的な貧困問題が顕在化すると直感し、誰よりも早く女性と子どもたちの声に耳を傾け始めた。果たして予感は的中し、無策すぎる政治、的外れの報道、そして狂乱状態の社会が生じさせたひずみの中で、格差は広がり続けた。ページの端々に、およそ希望の見えない人生がある。すでに忘れ去られようとしている事件もあるが、この苦しみを、3年間に失われた多くの命をちゃんと思い出さないといけない。どうにかして避けることができた悲劇も少なくないのではないか。

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樋田敦子

東京生まれ。明治大学法学部卒業後、新聞記者に。日航機墜落事故、阪神淡路大震災などおもに事件事故報道の現場に立った。10年の記者生活を経てフリーランスに。多くの雑誌やネットメディアで女性や子どもたちの問題をテーマに取材執筆を行うほか、テレビやラジオの番組構成も担当。NPO法人『CAPセンターJAPAN

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