なぜ、企業は不祥事を繰り返すのか 有名事件13の原因メカニズムに迫る B&Tブックス

樋口晴彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784526074547
ISBN 10 : 4526074543
フォーマット
出版社
発行年月
2015年08月
日本
追加情報
:
191p;22

内容詳細

危機管理のスペシャリストが重大事件・事故を分析・検証、不祥事を引き起こした因果関係のメカニズムを解説する。アクリフーズの農薬混入事件、ベネッセの顧客情報漏えい事件、オリンパスの不正会計事件など13件を収録。

目次 : 第1章 生かせなかった教訓(アクリフーズの農薬混入事件―「日本ならば大丈夫」という希望的観測に陥って問題点を放置/ NHK職員によるインサイダー取引事件―過去の不祥事の再発防止にこだわり、別種の不祥事への備えが欠落/ 東海テレビの「ぴーかんテレビ」放送事故―経費削減のためアウトソーシングを進めたことで現場の負担が拡大/ 中国電力島根原子力発電所の点検時期超過事件―負担が重くても黙々と努力する「現場解決型の組織文化」が仇に)/ 第2章 従業員が不正を犯すとき(メルシャン水産飼料事業部の循環取引事件―非常に特殊な事業内容であったために不審点の追及がおろそかに/ ベネッセの顧客情報漏えい事件―顧客情報を積極活用する経営方針がセキュリティの不備を招く/ 東海ゴム工業の労働安全衛生法違反事件―顧客への供給責任を果たすために犠牲にされたコンプライアンス)/ 第3章 ガバナンスの機能不全(新銀行東京の巨額損失事件―実現不可能なビジネスモデルに固執して経営方針の転換が遅延/ 大王製紙会長による特別背任事件―創業家出身の経営者の暴走に対して内部統制や会計監査は沈黙/ オリンパスの不正会計事件―「インセンティブのねじれ」にむしばまれて不正を見逃した外部専門家)/ 第4章 重大事故が起きる現場(中日本高速道路の笹子トンネル事故―落下物対策を優先した関係で長期にわたり打音点検を未実施/ 上尾保育所における児童死亡事故―リーダーシップの不在によりモンスターペアレントが増長/ 東京ドーム遊戯施設「舞姫」の死亡事故―現場をアルバイトまかせにして、安全確認が変質したことに気付かず)

【著者紹介】
樋口晴彦 : 1961年、広島県生まれ。東京大学経済学部卒業後、上級職として警察庁に勤務。愛知県警察本部警備部長、四国管区警察局首席監察官のほか、外務省情報調査局、内閣官房内閣安全保障室に出向。ペルー大使公邸人質事件、ナホトカ号重油流出事件、オウム真理教事件、東海大水害など様々な危機管理に従事。現在、警察大学校教授として、危機管理・リスク管理分野を担当し、企業不祥事とマネジメントについて研究。米国ダートマス大学MBA、博士(政策研究)。危機管理システム研究学会常任理事、失敗学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Humbaba さん

    企業が成長するためには、トップがすべての権力を持って一気呵成に物事を決断することは決して悪いことではない。ただし、企業が大きくなってもその姿勢を変えられないとすれば、どこかで歪が生じる。強すぎる力をずっと保持する企業は歪であり、例え悪いことであるとわかっていてもそれを諌められる人間がいないために不祥事を起こしてしまう可能性が高まる。

  • K.iz さん

    ここにある事象の大半のものが、現場の荒廃によって引き起こされているといっていいようなもので、とても身につまされます。

  • Gamemaker_K さん

    これも「じゃあなんで読んだのよ」的一冊になるところだったのだが、これは面白かった。いろんな事例が挙げられているけど、人を大切にしないところに、企業不祥事は起きるんだな、と。

  • パキ さん

    複雑な事件も図示するなどしてわかりやすく説明してくれてて、理解が進んだ。複数の不正事例が出てきたが、何個か共通点がある。 経営層の不正を止めるのは至難の技で、止めるには刺し違える覚悟が必要だと思った。辞職に追い込まれながらも世間に公表して、世間が騒いでくれて大ごとになる、というくらいまで行かないと無理。

  • 四号戦車 さん

    バイト並みの賃金で正規職員並みの職責を求めるのは企業側の甘えに深く同意。

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人物・団体紹介

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樋口晴彦

1961年生まれ。1984年に東京大学経済学部卒業、警察庁へ。内閣安全保障室参事官補、愛知県警察本部警備部長、四国管区警察局首席監察官などを経て、警察大学校警察政策研究センター教授。これまでオウム真理教事件、ペルー大使公邸人質事件、東海大水害対策などの危機管理に従事。企業不祥事の分析を通じて組織のリ

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