優しい先生が、本当に優しいかどうかを検証するために、子供たちは先生を殺すことにしてしまいます。なんでも死ぬと本当の顔が出てくるんだとか。そして建物の基礎に埋めてしまうという恐るべき子供たち。試し行為もほどほどにしてほしいものです。

某休載の多いマンガの影響で、ギャラリーフェイクと読みたくなりますが、神の左手悪魔の右手です。楳図先生の漫画なので面白いのですが、夢の中で現実を変えることができる主人公が出てきますが、なんだか夢オチのような感じでちょっとなぁという気もします。

よくもこんな壮大かつ斬新なストーリーを考えつくな〜。楳図かずお先生はギャグ、ホラー、SFと、どんなジャンルの作品でも名作があるので、つくづく天才だなと思います。

楳図漫画は「怖い」「気持ちが悪い」などの印象があったのですが、それは少し間違いでした。もちろん怖い描写もありましたが、それ以上に、面白かった。人間の心の闇のような部分を見た気がしました。

選ばれし子供たちだけを地球から脱出させることを決めた各国政府。だが事実を知った大人達は暴徒化し、子供達を押しのけて自分達がロケットに乗り込み、宇宙へ旅立ってしまう。人類のロケットはもうない。あるのは人類を憎悪する天才科学者・チキンジョージが作ったチラノザウルス号のみ。人類の希望を背負い、子供達はチラノザウルス号で宇宙に旅立つ！―人間の醜さ・悲しさ、そして強さが交錯する『14歳』第10巻！

運命的な出会いをした少年・悟と少女・真鈴は純粋な愛を育むが、大人たちに引き裂かれる。二人は二度と戻らない子供の頃の愛の証に、子供を作ろうと決意。ロボット・モンローの命じるままに、東京タワーの天辺から飛ぶ。そしてロボット・モンローは覚醒した。父・悟、母・真鈴の子供、真悟として―愛の物語としてもＳＦとしても社会風刺としても読める重層的で奥深い作品。各話の扉絵のクオリティが限りなく高い。必読！

「地球の破滅が地球だけに終わらずに、宇宙に伝染し始めたんだ！（本文より）」次々にあきらかになってくる真実。やがて子供たちは驚愕の事実を知る。かつてチキン・ジョージが言った「14歳で終わる」という言葉の新の意味を知り、子供たちは恐怖に震える。はたして地球は、そして宇宙は救われるのか！？楳図かずおが描く宇宙の黙示録、ついに完結！

「さらば人類！お疲れさま！（本文より）」ついに地球上の人類は全滅。今はチラノザウルス号の子供たちだけが残された唯一の希望だ。だが、宇宙船の中で、死んだはずのチキンジョージがよみがえる。よみがえった彼は、人類への怒りと憎しみをむき出しにして子供たちに襲い掛かる！チキン・ジョージの亡霊と子供たちの激しい戦いが繰り広げられる。混沌の12巻。

人類の希望を託された選ばれし子供たちを乗せて飛ぶ宇宙船・チラノザウルス号。そこに狡猾な少女・のばらが乗り込んでくる。彼女は人工人間「もの」を操り、選ばれし子供たちを支配しようとする。そのころ、死んだはずのチラノザウルス製作者・チキンジョージがよみがえり、自分のロケットに乗り込んだ人間達を追い払おうとしはじめた！八方塞の子供たち！子供たちは「未来」をつかむことができるのか！？

異星人は襲来するわ、地震は起こるわ、噴火はするわ、人々の暴動は起こるわで、地球上は大パニックに! 人類最大最悪の危機が描かれているにもかかわらず、読み進むうちに、なぜか楳図かずおのギャグ漫画「まことちゃん」の世界が頭に浮かんでくる。「人類の愚かさが招いた終末だから、もはや笑うしかない」という作者のメッセージが込められているのだろうか？楳図宇宙のカオス、炸裂!