音楽を考える人のための基本文献34

椎名亮輔

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784865591606
ISBN 10 : 4865591605
フォーマット
発行年月
2017年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
三島郁 ,  
追加情報
:
320p;19

内容詳細

プラトンからケージまで、古今東西の必読文献34冊を解説!
この1冊が思考の礎になる。全音楽人必携!

古代ギリシャから現代まで音楽をめぐる古今の最重要文献34冊を解説とともに採録。
これから音楽を学ぼうというあなたにも、音楽をもっと深く考えたいと思っているあなたにも。

◎本書に収録したおもな文献(古代・中世・近現代)
プラトン『国家』、アリストテレス『政治学』、グロケイオ『音楽論 全訳と手引き』、ルター『卓上語録』、デカルト『情念論』、クープラン『クラヴサン奏法』、C.P.E.バッハ『正しいクラヴィーア奏法』、ルソー『音楽辞典』、ベートーヴェン『ベートーヴェンの手紙』、ベルリオーズ『回想録』、シューマン『音楽と音楽家』、ショパン、ワーグナー『友人たちへの伝言』、ハンスリック『音楽美論』、ドビュッシー『ドビュッシー音楽論集:反好事家八分音符氏』、シェーンベルク『音楽の様式とその思想』、バルトーク『バルトーク音楽論集』、ストラヴィンスキー『音楽の詩学』、ケージ『サイレンス』、ブーレーズ『ブーレーズ音楽論:徒弟の覚書』ほか

◎目次
はじめに

第一部 古代
本書の使いかた、その一例@
オルフェウス オウィディウス 『変身物語』
プラトン 『国家』
アリストテレス 『政治学』
アリストクセノス 『ハルモニア原論』
アウグスティヌス 『告白』

第二部 中世
本書の使いかた、その一例A
カッシオドルス 『聖学ならびに世俗的諸学綱要』
ケルンのフランコ 『計量音楽論』
グロケイオ 『音楽論 全訳と手引き』
ヴィトリ 『アルス・ノヴァ』
ヨハネス・ティンクトーリス 『音楽用語定義集』
カスティリオーネ 『宮廷人』
マルティン・ルター 『卓上語録』
ルネ・デカルト 『情念論』
フランソワ・クープラン 『クラヴサン奏法』
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ 『正しいクラヴィーア奏法』
ヨハン・ヨハヒム・クヴァンツ 『フルート奏法』
ジャン゠ジャック・ルソー 『音楽辞典』
モーツァルト 『モーツァルトの手紙』
ベートーヴェン 『ベートーヴェンの手紙』

第三部 近代・現代
本書の使いかた、その一例B
ジャン・パウル 『美学入門』
ヴィルヘルム・ハインリヒ・ヴァッケンローダー 『芸術を愛する一修道僧の真情の披瀝』
E.T.A. ホフマン 『ベートーヴェンの器楽』
エクトル・ベルリオーズ 『回想録』
ロベルト・シューマン 『音楽と音楽家』
フレデリック・ショパン エーゲルディンゲル『弟子から見たショパン』
リヒャルト・ワーグナー 『友人たちへの伝言』
エドゥアルト・ハンスリック 『音楽美論』
クロード・アシル・ドビュッシー 『ドビュッシー音楽論集:反好事家八分音符氏』
アルノルト・シェーンベルク 『音楽の様式とその思想』
アントン・ウェーベルン 『アントン・ヴェーベルン─その音楽を享受するために』
ベラ・バルトーク 『バルトーク音楽論集』
イーゴリ・ストラヴィンスキー 『音楽の詩学』
ジョン・ケージ 『サイレンス』
ピエール・ブーレーズ 『ブーレーズ音楽論:徒弟の覚書』 

あとがき
引用文献一覧

◎編著者プロフィール
椎名亮輔(しいな・りょうすけ)
1960年東京生まれ。同志社女子大学教授。東京大学大学院博士課程満期退学。ニース大学文学部哲学科博士課程修了。著書に『音楽的時間の変容』(現代思潮新社)、『狂気の西洋音楽史』(岩波書店)、『デオダ・ド・セヴラック』(アルテスパブリッシング、第21回吉田秀和賞受賞)、主要訳書にマイケル・ナイマン『実験音楽』(水声社)、ジャクリーヌ・コー『リュック・フェラーリとほとんど何もない』(現代思潮新社)などがある。プレスク・リヤン協会日本支局長

筒井はる香(つつい・はるか)
1973年京都生まれ。大阪大学大学院文学研究科後期博士課程修了。ウィーン国立音楽大学に留学。現在、同志社女子大学、神戸女学院大学非常勤講師。共著に『ピアノを弾く身体』(岡田暁生監修、春秋社)、『ピアノはいつピアノになったか』(伊東信宏編、大阪大学出版社)などがある。

福島睦美(ふくしま・むつみ)
バルセロナ大学大学院地理歴史学部芸術史学科博士課程修了。博士(芸術史学)。現在、エリザベト音楽大学、同大学院、及び広島修道大学講師非常勤講師。著書に『El
piano en Barcelona entre 1880 y 1936』(バルセロナ、Editorial
Boileau)、共著に『スペイン文化事典』(川成洋、坂東省次編、丸善出版)などがある。

三島郁(みしま・かおる)
1969年島根県生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。京都市立芸術大学、同志社女子大学、甲南女子大学、各非常勤講師。共著に『音楽文化学のすすめ:いまここにある音楽を理解するために』(小西潤子他編、ナカニシヤ出版)、『音楽表現学のフィールド2』(日本音楽表現学会編、東京堂出版)がある。

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読書メーターレビュー

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  • LapiLapi さん

    プラトンからブーレーズにいたるまで、西欧・ときどきロシアで「当時音楽はどう考えられていたのか」ということを34の文献を抜粋して紹介している。個人的に面白かったのは、プラトンが「音楽で徳を形成するにはこの調はだめ、この楽器はだめ」と細かくいっていたこと、シューマンが「音楽新報」という同人誌で音楽評論家としても活動していたことなど。通読して「ざっくり音楽学を学ぶ」というより、この本をきっかけに興味のある本に進む飛び石のような本だと思う。

  • まっちゃん2 さん

    再読しました。難しいです。紹介された書物の断片を突き付けられてもそれを咀嚼する素養の不足に泣きます。音楽を語るには(おそらくプロとして)こんくらい抑えておかないといけないということでしょう。この32冊に最低5冊は関連書物を読まなければならないとして、160冊ですか。普通の人には無理。

  • Go Extreme さん

    プラトン・国家 アリストテレス・政治学 グロケイオ・音楽論 全訳と手引き ルター・卓上語録 デカルト・情念論』クープラン・クラヴサン奏法 ルソー・音楽辞典 ベートーヴェン・ベートーヴェンの手紙 ベルリオーズ・回想録 シューマン・音楽と音楽家 ショパン ワーグナー・友人たちへの伝言 ハンスリック・音楽美論 ドビュッシー・ドビュッシー音楽論集 シェーンベルク・音楽の様式とその思想 バルトーク・バルトーク音楽論集 ストラヴィンスキー・音楽の詩学 ケージ・サイレンス ブーレーズ・ブーレーズ音楽論

  • カットマン さん

    米国の大学の分厚い原典をたっぷり読ませる式の教育に憧れて、あちらの教科書を参考にして、日本の音楽教育に応用しようとしたらしいのですが...。原典を翻訳本の抜粋で詰め込んでいる。解説部分が、いかにもディレッタントという感じで、異様に読みづらい。さらには肝心の原文の翻訳が、これまたいかにもの翻訳調。さらさらとは読めない。華麗なる挫折。

  • sou さん

    前書きで書かれているように「古代ギリシアの時代から現代にいたるまで、いろいろな人が『音楽とはこれこれこういうものなのだ』と考えて書いた文章」の短い解説とさわりが34個。スッと理解できるものもあれば全然分からないものも。今当たり前だと思っている音楽観はあくまで一時的なものなのだと思いました。もし35個目の文献を足すとしたら一体何になるのか。

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椎名亮輔

1960年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科比較文学比較文化博士課程単位取得満期退学。パリ第8大学音楽学部博士準備課程をへて、ニース大学文学部哲学科博士課程修了。哲学博士取得。東京大学助手、パリ第3大学講師、リール第3大学講師をへて、現在は同志社女子大学音楽学科教授(本データはこの書籍が刊行された

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