死刑のある国ニッポン 河出文庫

森達也

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309414164
ISBN 10 : 4309414168
フォーマット
出版社
発行年月
2015年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
349p;15

内容詳細

「知らない」で済ませるのは、罪だ。真っ向から対立する廃止派・森達也と存置派・藤井誠二が、死刑という刑罰の本質をめぐり、苦悶しながら交わした大激論!文庫化にあたり、この国の在り方についての新たな対話「裁判員制度導入後、そしてこれからのニッポン」を収録。

目次 : 第1章 犯罪被害者遺族の「発見」/ 第2章 死刑をめぐる論理と情緒/ 第3章 オウム後の「風」の吹き着く先/ 第4章 罪と罰のバランス/ 第5章 加害者を「赦す」ということ/ 第6章 死刑とメディア/ 第7章 裁判員制度と死刑判決/ 第8章 「死刑を望む感情」は悪か?/ 終章 裁判員制度導入後、そしてこれからのニッポン

【著者紹介】
森達也 : 1956年生まれ。映画監督、作家。自主制作ドキュメンタリー映画『A』、『A2』が高い評価を受ける

藤井誠二 : 1965年生まれ。ノンフィクションライター。高校在学中から様々な社会運動に関わり、高校卒業後、フリーライターに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • GAKU さん

    死刑廃止派の森達也氏と、死刑存置派の藤井誠二氏の激論を文庫化したもの。日本では約8割の人が死刑制度を肯定している。しかしその中のどれだけの人が日本の死刑制度の事を知っているのか。ただ情緒感覚、復讐の為というだけで死刑制度肯定というのはあまりにも安易すぎると投げかけている。廃止派、存置派どちら側であろうと、私も含め死刑制度というものを漠然としか理解していない人達には、非常に内容のある著書であると感じた。知れば知るほど死刑制度廃止、存置の判断は難しい問題であると思う。もう少しこの手の著書を読んでみたいと思う。

  • ねこまんま さん

    何とか読了。しんどかったけど、読んで良かった。で、結局どっち派?と問われれば、やはり存置派です。廃止派の理屈も良く分かる。きっと、どっちが正しいかと言われれば、死刑なんてない方がいいに決まってるんだから廃止派の意見は尤もなんでしょう。で、やっぱり考えてしまう。じゃあ、100人殺そうが、1000人殺そうが、国家は犯人の命を保証するのかと?人数の問題じゃないことは分かってるんです。遺族感情を慮るのは当然ですが、それがすぎると天涯孤独の人は悲しむ人が少ない分、罪は軽くなるのか?とかね。もう、堂々巡りですよ。裁判

  • 阿部義彦 さん

    第6章死刑とメディア、つづく7章裁判員制度と死刑判決が大変考えさせられた。つくづく映像メディアとやらの恣意性について嫌になるくらいに語られていてこの本はマスコミ志望の人には是非読んでもらいたいです。私自体は今ではまずテレビなど見ない生活をしていますが、本当に映像メディアで働こうなんて思う人の気が知れないです。(失礼)著者の森さんも映像よりも著作の方に本腰を入れてるように、思えますが?と思ったら佐村河内を扱った映画「フェイク」発表ですか!とにかく死刑や裁判官の実態を知らなすぎ!安易に決断は出来ないです。

  • ホシ さん

    毎年、“死刑制度の賛否“というテーマで討論の授業を行っている。討論で交わされる議論と同じ内容が森氏と藤井氏との間でもなされており、死刑制度の問題には集約点がある事を再確認できた。私は死刑廃止に賛成だが、まずは我々が議論を尽くす必要性を感じた。可視化されない捜査・市場原理に基づいた報道・形骸化した裁判員裁判・国民の表層的な加害者と被害者への認識・冤罪でも責任を問われない警察と検察、そして裁判所。こうした問題を加味せず授業していた事を恥ずかしく思った。とにかく学生達が死刑を浅薄に考えないように授業したい。

  • Ikuto Nagura さん

    死刑のない国ノルウェー。「ほとんどの犯罪は、幼年期の愛情不足、成長期の教育不足、現在の貧困の三つが原因で起きる。ならば刑罰とは何か。彼らに苦しみを与えることではない。彼らの不足を補うことが刑罰なのだ」と法務官僚が意義を語り、「いちばん辛いのはこの人だから」と被害者遺族が加害者の母親を抱きしめる。社会が進化するものならば、いつか日本にもこんな社会が実現するのであろうか。藤井の立場が被害者遺族の応報感情を考慮した条件付死刑存置論で、森の立場がヒューマニズムに基づいた死刑廃止論。ともに彼の国との差に愕然とする。

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