聖なる怠け者の冒険

森見登美彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784022507860
ISBN 10 : 4022507861
フォーマット
出版社
発行年月
2013年05月
日本
追加情報
:
339p;20

内容詳細

「何もしない、動かない」ことをモットーとする社会人2年目の小和田君。ある日、「ぽんぽこ仮面」なる怪人から「跡を継げ」と言われるのだが……朝日新聞連載時より大幅に加筆修正をし、ダイナミックに一新! 著者3年ぶりの単行本。

【著者紹介】
森見登美彦 : 1979年奈良県生まれ。京都大学農学部卒、同大学院修士課程修了。2003年『太陽の塔』で第一五回日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、小説家デビュー。07年『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞、10年『ペンギン・ハイウェイ』で日本SF大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    森見登美彦の作品は10作目だが、私のランキングでは本作が最下位である。2009年6月〜2010年2月に朝日新聞(夕刊)に連載されていたらしいが、これでは次作の依頼も来なかったのではないか。新聞連載ということもあり、登場人物たちは漱石のそれのように自由に作品内で動けばいいと思うが、それにしても構想そのものがなさ過ぎる。作者までが「怠け者」のままに踏み出したのでは作品を成功には導けないだろう。したがって「ぽんぽこ仮面」は所詮は思いつきのままに終わることになったのである。宵山の怪だけで押し切るには無理がある。

  • seacalf さん

    筋金入りの怠け者とチャキチャキとした働き者、混沌と愛らしいもの共が京都を舞台に織り成す、壮大なるへんてこものがたり。もはや言うまでもない、今や皆が知ってる森見節に身を委ねる気持ち良さ。盛大に腑抜けた休日を過ごしたいと思う時に読むにはぴったりだ。この脱力感漂う魔界じみた雰囲気へ引きずり込む話術はもはや達人の域。初めて読む方は小理屈の多い、それでいて緩みきった森見ワールドに戸惑うかもしれない。まずは無類の面白さを誇る『夜は短し〜』を読むべし。ああ、座布団の山に埋もれて眠りたい。なむなむ。

  • へくとぱすかる さん

    京都の住人にとっては、街並みが脳裏に浮かぶような、リーダビリティ抜群な小説。しかも宵山の夜が舞台である。祇園祭よりも「ぽんぽこ仮面」(笑)。登場する謎の秘密結社らしい組織が笑える。登場人物もみんなクセのある人たちだし、作者が頻繁に登場するので、笑えることうけあい。これは最高の戯作だ。「テングブラン」が呑みたいけど、作中よりもさらに幻の存在。惜しい。

  • kishikan さん

    我が家は朝日新聞を購読しているのに、ほとんど新聞を読まない私は、今から4年前にこの「聖なる怠け者の冒険」が連載されていたとはつゆ知らず、我こそが「怠け者」ではあるまいかと後悔しているのでした。と、弁解はさておき、この本は2009年から10年にかけて朝日新聞に連載された同作品を全面改稿したものだそうだが、見彦氏のあとがきを読むまでもなく、「宵山万華鏡」と「有頂天家族」が色濃く反映され、この両作品が大好きな、そして主人公である小和田君同様、真の怠け者である私としては言うまでもなく、この本もまた大好きになった。

  • 射手座の天使あきちゃん さん

    復活の狼煙となる「モリミー」の新作 爽やかで好感度Maxの登場人物、スッキリ洗練された筆運び、「おっ、一皮むけたな」と思わせる… ところは全くなく「グダグダ」、阿保全開の物語である。 舞台は祇園祭の宵山、人助けに命を懸ける正義の味方「ポンポコ仮面」と一人の怠け者の破天荒な48時間のドキュメント 「読みたいならば我が輩の本を掴むがよい。 まともな人をも迷わせることが、我が輩の仕事ではなかったか? By モリミー」(笑)

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人物・団体紹介

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森見登美彦

1979年、奈良県生まれ。作家。京都大学在学中に執筆した『太陽の塔』で2003年、第15回日本ファンタジーノベル大賞を受賞してデビュー。06年『夜は短し歩けよ乙女』で第20回山本周五郎賞を受賞、第137回直木賞の候補となり、翌年の第4回本屋大賞の2位を獲得した。10年『ペンギン・ハイウェイ』で第31

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