太陽の塔 新潮文庫

森見登美彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101290515
ISBN 10 : 4101290512
フォーマット
出版社
発行年月
2006年06月
日本
追加情報
:
16cm,237p

内容詳細

私の大学生活には華がない。特に女性とは絶望的に縁がない。三回生の時、水尾さんという恋人ができた。毎日が愉快だった。しかし水尾さんはあろうことか、この私を振ったのであった!クリスマスの嵐が吹き荒れる京の都、巨大な妄想力の他に何も持たぬ男が無闇に疾走する。失恋を経験したすべての男たちとこれから失恋する予定の人に捧ぐ、日本ファンタジーノベル大賞受賞作。

【著者紹介】
森見登美彦 : 1979(昭和54)年、奈良県生れ。京都大学農学部大学院修士課程修了。『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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森見登美彦の作品では『四畳半神話大系』の...

投稿日:2021/07/25 (日)

森見登美彦の作品では『四畳半神話大系』の方が有名かもしれないが、個人的には『太陽の塔』が森見登美彦の傑作だと思う。 京都という町を舞台に夏目漱石の『三四郎』を彷彿とさせる青春物語。 著者の作品にしてはファンタジー色がうすいのも個人的には好み。

カーク さん | 東京都 | 不明

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京都で学生時代を過ごした人たちは、この作...

投稿日:2021/03/04 (木)

京都で学生時代を過ごした人たちは、この作品を読んで色々な場面を想像することだろう。誰もが通る大学生の青春をユーモラスに書いている作品である。

kenny さん | 不明 | 不明

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森見登美彦作品のデビューはこれでした。日...

投稿日:2021/02/25 (木)

森見登美彦作品のデビューはこれでした。日本ファンタジーノベル大賞を受賞したということで読みましたが、学生時代に京都に縁があった私には、にやりとしながら読む場面も多く楽しませてもらいました。以降の森見作品の原点的な本作、未読の方はぜひ読んでください。おススメです。

kotobuki さん | 広島県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア さん

    京大農学部5回生の手記というスタイルをとるバンカラ小説。全篇を大いなるアナクロニズムが貫流する。そもそもタイトルの「太陽の塔」も、かれこれ半世紀前のもの。また篇中には三高寮歌「紅萌ゆる丘の花」をはじめ、マルクスの「共産党宣言」や「選ばれし者の恍惚と不安」(本来はヴェルレーヌだが、ここは太宰からの引用だろう)など、これもまた大時代なものが鏤められている。語り手を含め、彼の周縁の者たちはことごとく硬派を気取り、クリスマスを蛇蝎のごとく嫌うが、その裏に軟弱な姿が垣間見えるところがまたいい。もちろん、作者の術中。

  • 風眠 さん

    モリミーのファンになってから、ほぼ全ての作品を読んだけれど、デビュー作を読んだのは初めて。男汁はそれほどではないけれど、その後のモリミー作品の原点がこの『太陽の塔』なんだなぁ・・・なんて、感慨深い気持ちになった。モリミー作品の代名詞とも言える「四畳半ダメ学生」は、モリミーの自画像なんだな、とか、このエピソードがあの作品になるんだな、とか、これがあの登場人物のモデルなんだな、とかね。デビュー作を後から読むのも、こういう発見があって楽しい。現役大学院生だったモリミーの、開き直りきっていない自意識が初々しい。

  • 青葉麒麟 さん

    読み終わった後に此の小説がファンタジーだった事を知って納得した。奇抜過ぎるもんな。面白い事を小難しく書いてあるのがちょっと私には合わなかった(*_*)

  • 鉄之助 さん

    著者が京大の大学院生の時、書き上げたデビュー作。大学生の妄想炸裂の異世界が繰り広げられていた。「太陽の塔」は熱狂の装置か?  幕末の「ええじゃないか」騒ぎの舞台となった京の街並みを歩くように、自転車で駆け抜けるように、物語が進む。「太陽の塔は宇宙遺産」というのも違和感はなかった。

  • HIRO1970 さん

    ⭐️⭐️⭐️⭐️森見さんはまだ2冊目です。本作がデビュー作品。イケテナイ京大生の設定は今回も同じで全体の作風もブレて無いと思いました。日本ファンタジーノベル大賞をイキナリ本作で奪取しています。独自の世界観である童貞くさい垢抜けないボサッとした男子達は狭い世界の中である意味無駄にあらゆる方面に深掘りして常に揺蕩っています。時間が有り余る限り浪費して白昼夢のような幻想の世界にも度々足を踏み入れていきます。ストレスの少ない学生時代のダラダラ感を思い出しかえって健全な精神を取り戻せる感じがしたのは私だけかな?

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人物・団体紹介

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森見登美彦

1979年、奈良県生まれ。作家。京都大学在学中に執筆した『太陽の塔』で2003年、第15回日本ファンタジーノベル大賞を受賞してデビュー。06年『夜は短し歩けよ乙女』で第20回山本周五郎賞を受賞、第137回直木賞の候補となり、翌年の第4回本屋大賞の2位を獲得した。10年『ペンギン・ハイウェイ』で第31

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