夜は短し歩けよ乙女

森見登美彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784048737449
ISBN 10 : 4048737449
フォーマット
出版社
発行年月
2006年11月
日本
追加情報
:
20cm,301p

商品説明

天然キャラの女子に萌える男子の純情!
キュートで奇抜な恋愛小説in 京都

「黒髪の乙女」に片想いしてしまった「先輩」。二人を待ち受けるのは、奇々怪々なる面々が起こす珍事件の数々、そして運命の大転回だった!

大傑作。
文句なしに今年の恋愛小説ナンバーワン 大森望(文芸評論家)

私はなるべく彼女の目にとまるよう心がけてきた。吉田神社で、出町柳駅で、百万遍交差点で、銀閣寺で、哲学の道で、「偶然の」出逢いは頻発した。我ながらあからさまに怪しいのである。そんなにあらゆる街角に、俺が立っているはずがない。「ま、たまたま通りかかったもんだから」ちう台詞を喉から血が出るほど繰り返す私に、彼女は天真爛漫な笑みをもって応え続けた。「あ!先輩、奇遇ですねえ!」(本文より)

内容詳細

私はなるべく彼女の目にとまるよう心がけてきた。吉田神社で、出町柳駅で、百万遍交差点で、銀閣寺で、哲学の道で、「偶然の」出逢いは頻発した。我ながらあからさまに怪しいのである。そんなにあらゆる街角に、俺が立っているはずがない。「ま、たまたま通りかかったもんだから」という台詞を喉から血が出るほど繰り返す私に、彼女は天真爛漫な笑みをもって応え続けた。「あ!先輩、奇遇ですねえ!」…「黒髪の乙女」に片想いしてしまった「先輩」。二人を待ち受けるのは、奇々怪々なる面々が起こす珍事件の数々、そして運命の大転回だった。天然キャラ女子に萌える男子の純情!キュートで奇抜な恋愛小説in京都。

【著者紹介】
森見登美彦 : 1979年、奈良県生まれ。京都大学農学部卒、同大学院農学研究科修士課程修了。2003年『太陽の塔』(新潮文庫)で第15回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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舞台となる京都の町にまったく馴染みが無か...

投稿日:2021/04/23 (金)

舞台となる京都の町にまったく馴染みが無かった点、文体が好みでなかった点から、個人的にはかなり苦戦しました…。いずれもバッチリはまる方にはとても面白い作品だとも思います。京都について、勉強してからまた読んでみたいと思います。

luna さん | 不明 | 不明

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ファンタジーか現実か分からない素敵な雰囲...

投稿日:2021/04/09 (金)

ファンタジーか現実か分からない素敵な雰囲気や世界観が作品全体に漂っていて、その不思議な感覚がとても心地よい作品だと感じました。 二人の登場人物の先輩と彼女の視点が交互に書かれていてすらすらと読むことができました。

ayu さん | 富山県 | 不明

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この小説は学生時代に出会って、読めたこと...

投稿日:2021/02/25 (木)

この小説は学生時代に出会って、読めたことが本当にラッキーだったなと思っています。京都のいろいろな風景がコミカルに描かれていて楽しかったです。風邪をひくくだりでは読み手も本当にひきそうな臨場感があったのを今でもよく覚えています。

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 遥かなる想い さん

    大学読書人大賞なる賞があるようで、本書はその2010年の受賞作である。内容は、「黒髪の乙女」に惹かれる「先輩」の孤軍奮闘の物語だが、京都で学生時代を過ごした人間には懐かしくて身もだえする設定になっている。最後の「進進堂」のシーンは私も こんな設定をしたいと思ったものだ。

  • kishikan さん

    ーん、これは好きだなあ。一見(一読)、文章の羅列のようにも見える、だんだん引きずり込まれてしまう。それでいて、わけの分からぬ言葉がモザイクのように散りばめられているだけのようだけど、どこかでしっくりしてしまう。男にとって京都の夜は、密かに眠っていたやましい心を揺り起こし、ある時は糺の森の闇夜の中に、またある時は叡山電車にのって鞍馬の山の向こうに、哀れに消えゆく恋心となる。そう、これは、何かしんみりしていて、でも痛快なアクション・ファンタスティック・ラブラブ・コメディドラマ。面白い!今後も楽しみだなぁ。

  • 佐々陽太朗(K.Tsubota) さん

    私はこの本とともにいる間、なんとも心地よくちょっと不思議な世界を彷徨いました。そして、ひたすら彼女に声援を送り、彼女を好きになっていきました。ちなみに彼女は天然です。いや天真爛漫といった方が適切でしょう。いやそれでも足りない。純真無垢、無邪気、可憐という称号も付け加えさせていただきましょう。妄想と現実とをごちゃごちゃにする無謀も、奇遇というご都合主義も、中身がなく結末がみえみえという誹謗中傷の類も、彼女の罪のない無邪気の前には全く説得力を持たない。なぜなら、理屈で無垢を断ずることはできないから。なむなむ!

  • 風眠 さん

    宵宮祭の提灯の灯りと、下駄をカラコロ鳴らして通り過ぎる人並み。楽しいけど、どこか仄暗い。そういう日本風味な幻想とドタバタコメディを混ぜ合わせたような雰囲気。なのに何故か笑える、そこがすごい。自虐と妄想を文学的にして、ありえない状況をクソ真面目にとらえて、いちいち反応し、モリミー語でミックスすると、きっとこういう独特な笑える物語になるのだろう。たおやかな雰囲気なのに超破天荒ガールな黒髪の乙女に恋する「僕」が、外堀を埋めて恋を成就させようと奮闘する、バカバカしくて一生懸命な連作短編集。

  • とら さん

    装丁が素晴らしくて、ハードカバーまで買ってしまったw後悔は一切無い。そして夏休みと言えば読書感想文の季節!これを機会にこの本で感想を書こうと決めました。初めて読んだときは黒髪の乙女に心を置いて読んだけれど今回は”私”視線で読んでみた。外堀を埋めているだけでも、私にとっては苦労していたんだなあと思う。黒髪の乙女の気持ちが分からないままで最後の一歩を踏み出せたのは、私に神様の御都合主義が降りかかってきたとしか言いようがないけれど、それは人事を尽くした私に天命が来ただけの話だ。乙女の返答も最高!この作品大好き!

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人物・団体紹介

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森見登美彦

1979年、奈良県生まれ。作家。京都大学在学中に執筆した『太陽の塔』で2003年、第15回日本ファンタジーノベル大賞を受賞してデビュー。06年『夜は短し歩けよ乙女』で第20回山本周五郎賞を受賞、第137回直木賞の候補となり、翌年の第4回本屋大賞の2位を獲得した。10年『ペンギン・ハイウェイ』で第31

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