親鸞「四つの謎」を解く

梅原猛

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784103030249
ISBN 10 : 4103030240
フォーマット
出版社
発行年月
2014年10月
日本
追加情報
:
310p;20

内容詳細

中学生で手にした『歎異抄』以来、常に著者の心の糧であり続けた親鸞。だが近づけば近づくほどいつも撥ね返されてしまう四つの謎。聖人が亡くなったのと同じ齢九十になり、今こそその真の「教え」に迫る。

目次 : 序章 親鸞にまつわる積年の「四つの謎」/ 第1章 謎を解き明かす鍵、『親鸞聖人正明伝』/ 第2章 『正明伝』の痕跡を求めて―京都・常楽寺、三重・専修寺へ/ 第3章 もう一つの鍵、そして「第一の謎」への挑戦/ 第4章 「名利の衣」を脱ぎ捨てた理由「第二の謎」/ 第5章 僧の結婚が意味するもの「第三の謎」/ 第6章 親鸞の妻、玉日の足跡を求めて/ 第7章 結婚後、『正明伝』に描かれた東国時代/ 第8章 『教行信証』に描かれた悪の自覚と「二種廻向」

【著者紹介】
梅原猛 : 1925年、宮城県生まれ。哲学者。京都大学文学部哲学科卒業。立命館大学教授、京都市立芸術大学学長、国際日本文化研究センター所長、ものつくり大学総長等を歴任。1992年文化功労者、99年文化勲章受章。主著に『隠された十字架―法隆寺論―』(毎日出版文化賞)など著書多数。縄文から近代までを視野に収め、壮大な構想で日本文化の深層を探るその思想世界は“梅原日本学”と呼ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • マープル さん

    何を思ったのか父が図書館から「お前向けかも」と言って借りてきてくれた一冊。こんなことは初めてでびっくり。内容はというと、いつもの梅原節で面白く読ませてくれるが、個人的には説得力については50・50だなというのが正直なところ。なぜ妻帯したのかのところの推理は大胆で面白いが、はたして法然がそんなご無体なことをするか疑問。親鸞に結婚させずに自分が結婚すれば良い(むしろするべき)とも考えられるからだ。また還相回向のところで「生まれ変わり」を肯定しているのは、もはや仏教思想ではなくなってしまうという危惧を感じた。

  • デントシロー さん

    「親鸞正明伝」江戸時代に作られた偽書とせずに親鸞の玄孫である存覚の作とすれば親鸞、9歳での出家、法然への入門、妻帯の理由、悪人正機の謎が解けるという説である。親鸞の教えの本質は凡人にはわからないが織田信長と親鸞が同時代の人で対面していたらどうであっただろうと想像してしまう。

  • 左近 さん

    親鸞の思想、生涯を梅原猛流に解釈。もちろん、著者個人の見方と言ってしまえばそれまでながら、ずっと疑問に思っていたことに対する一定の解答を示したり、ハッとするような新知見を与えてくれるなど、読み応えがあった。知的好奇心が満たされるのは、本当に幸せ。

  • 齋藤孝夫 さん

    結婚した理由が分かりました。納得。

  • chie さん

    親鸞晩年の2つの思想と、親鸞が生きていた時代の動乱の激しさ、そして著者の遺伝子論から、私は現世というものが、宇宙の縮図の様に思えてならなくなった。本願寺派が伝える親鸞伝を通説とする論考に、一石を投じる本書では、フィールド調査で広がるネットワークも興味深いけれど、反面、いくつかの点に関して記述が少ない様に思う。親鸞の伝記を記した父子、覚如と存覚は、親鸞の後妻の子孫であることは興味深い。親鸞はもちろん慈円、法然、親鸞の両親の死、などに関して、もっと知りたくなってしまうけれど、それでいて、納得のいく一冊だった。

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