それを愛とは呼ばず

桜木紫乃

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784344027336
ISBN 10 : 4344027337
フォーマット
出版社
発行年月
2015年03月
日本
追加情報
:
278p;20

内容詳細

妻を失い、仕事を奪われ、故郷を追われた54歳の経営者。夢を失い、東京に敗れた29歳のタレント。そしてふたりは、出会ってしまった。狂気を孕んでゆく女の純粋は、男を搦めとり、その果てに―。想像の範疇をはるかに超えるこのラストを、あなたは受け止められるか?桜木紫乃、最高傑作。

【著者紹介】
桜木紫乃 : 1965年北海道生まれ。2002年「雪虫」で第八二回オール讀物新人賞受賞。07年、同作を収めた『氷平線』(文藝春秋)でデビュー。12年『ラブレス』(新潮社)で第一回「突然愛を伝えたくなる本」大賞、13年に第一九回島清恋愛文学賞を受賞。さらに同年『ホテルローヤル』(集英社)で第一四九回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • yoshida さん

    私はそれを愛とは呼べない。私はそれを愛と呼べるほどに、狂おしいほどに人を愛したことがないのだ。この作品を読むと、20年振りに再会した小木田と春奈に強烈な違和感を覚える筈だ。そして彼等に接する紗希に困惑を覚えるだろう。それは壊れて行く紗希への困惑でもある。紗希の持つ感情と伴う行動に恐怖を覚える。背中を押され、驚異的な手法で再び亮介の前に現れた紗希。その行動は壊れている人間の成せる業であろう。私が亮介の立場となれば恐怖を感じる。それは私が薄情であり、狂おしいほどに人を愛した事が無いからだろう。衝撃作である。

  • ナイスネイチャ さん

    図書館本。すごい衝撃的。振り幅凄すぎて一旦読み戻りました。美しく幸せなままを残したい・・・。それを愛とは呼ばずなんと云うべきなのだろう?読了後ずっと頭の中を駆け巡ってます。

  • ミカママ さん

    女性が10歳年上のカップル、という設定にいきなり出だしから心臓鷲掴みにされちゃったところに、え?え?え?そういう展開?読メの感想風に言うと、伏線を多数敷いた割にはその回収がおざなり、みたいな。ラストに至っては、なんでそうなっちゃうの?いずれにしても人が死にすぎです。ミステリーじゃないんだから。あたしは最後までこの年の差カップルの静かな恋愛読みたかったよ!笑

  • 風眠 さん

    純粋って何だろう、愛って何だろう。喪失のその先に見え隠れする人間の複雑な心理。時にそれは自覚のない狂気となり、とても素晴らしい事のように錯覚させてしまう。夢破れた元タレントでホステスの紗希。妻を失い、仕事を奪われた54歳の涼介。廃墟のような北海道のリゾートマンションでふたりは出逢う。紗希が心の拠り所としていたクラブの衣装係・吉田プロの心中、リゾートマンションの唯一の住人・小木田の心中。それをきっかけに紗希の「愛」のゆくえは、歪んだ「愛」へとすり替わってゆく。ラストは少し唐突と感じたが、このタイトルに納得。

  • おしゃべりメガネ さん

    期待通り、いや期待以上の「桜木」ワールドでした。このなんともいえない読後感は桜木さんの作品でしか味わうことができない絶対的な地位を確立しています。桜木さん作品を読み続けている読者さんならわかっていただけると思いますが、とにかく最初から最後まで、雰囲気が陰鬱としているのです。でも、そうじゃないと桜木さん作品ではないのです。しかし、さらに不思議なのがこの陰鬱さが本当にクセになり、期待している自分が間違いなくいるのです。今作もその桜木さんの麻薬的な魅力にすっかり引き込まれ、アッという間の3時間にて読了でした。

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桜木紫乃

1965年北海道生まれ。2002年「雪虫」で第82回オール讀物新人賞を受賞。07年に同作を収録した単行本『氷平線』を刊行。13年『ラブレス』で第19回島清恋愛文学賞を受賞。同年『ホテルローヤル』で第149回直木三十五賞を受賞し、ベストセラーとなる。20年『家族じまい』で第15回中央公論文芸賞を受賞(

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