龍馬暗殺 歴史文化ライブラリー

桐野作人

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784642058629
ISBN 10 : 4642058621
フォーマット
出版社
発行年月
2018年02月
日本
追加情報
:
254p;19

内容詳細

龍馬はなぜ殺されたのか。襲撃者の供述を再検討し、薩長土や会桑勢力の動向から、京都政局の対立軸を明らかにし、事件の真因を究明。事件後の政情や、衰えない“薩摩”説の起源と誤謬も解き明かし、暗殺の深層に迫る。

目次 : 慶応三年後半の京都政局と坂本龍馬―プロローグ/ 近江屋事件の現場検証―今井信郎口書を中心に/ 坂本龍馬、京都での危機と薩長との挙兵計画/ 会桑勢力、未発のクーデタ計画―大政奉還への逆流と反撃/ “薩摩”説の系譜と虚妄/ 近江屋事件以後―幕土衝突の危機/ 幕末維新史の忘れえぬ記憶として―エピローグ

【著者紹介】
桐野作人 : 1954年、鹿児島県に生まれる。1979年、立命館大学文学部史学科卒業。歴史作家、武蔵野大学政治経済研究所客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 夜勤中の寺 さん

    これは面白い❗。坂本龍馬と中岡慎太郎の暗殺に至る政争の状況を史料を駆使して詳細に書いてあり、今なお謎扱いされるこの事件に謎や陰謀は無い事と、龍馬と幕末に対する誤解を更新してくれる。長らく読書意欲が湧かずに困っていた私だが、「ああ、本当の事が書いてある歴史の本ってやっぱり面白い」と、久し振りに読書を堪能した。根強い薩摩黒幕説をきちんと訂正しているのがまた面白い。会津性善説の誤りも指摘。会津桑名の武闘派振りはなかなか凄い。あと、小松帯刀の活躍。将来的に小松が幕末のヒーローになるかも知れない。大のお薦めの良書。

  • アメヲトコ さん

    慶応3年11月15日の見廻組による坂本龍馬(と中岡慎太郎)暗殺事件を論じた一冊。前半は、最新の研究動向と史料を踏まえて暗殺に至るまでの政治情勢を詳細に分析、後半はそれをふまえて巷間に流布する薩摩黒幕説を批判します。自称公共放送の歴史ドラマの出鱈目さをぶった切るあたりは痛快で、さながら「陰謀の日本近世史」の趣がありますが、一方でこうした陰謀論の跋扈の背後に戦後歴史学の維新研究の偏重があったのではという指摘はなかなか重いものがあります。

  • Berlin1888 さん

    坂本龍馬暗殺の検証本…ではなくて、どちらかといえば陰謀論への批判本。慶長三年の政治情勢の中に暗殺事件を位置付けることで俗説(薩摩藩)の誤りと実説(会津藩)の必然性を明らかにするという内容でして、近江屋事件そのものの検証はほとんどノータッチ。他の方々がさんざんやり尽くして書くことがないから? 事件の経緯は明らかなのにここまで陰謀論に支持が集まるのは、善玉会津、悪玉薩長のイメージが広まり、幕末のダークな事件は全部悪玉に押しつければいいやという考えなのでしょうか。幕末史を正確に把握したい読者には役立つ一冊。

  • とりもり さん

    龍馬暗殺を、フィクションではなく史実として一次資料をもとに丹念に検証した一冊。京都見廻組の犯行を疑う余地はなく、新選組犯行説はおろか、薩摩藩(陰謀)説が如何に荒唐無稽かがよく分かる。また、暗殺だけでなく、船中八策や大政奉還の起草が龍馬によるものだという通説もフィクションだと喝破しており(龍馬が武力倒幕派だったというのも意外)、龍馬ファンには申し訳ないが、著者の検証の方が正しいと言わざるを得ない。史実と創作をないまぜにして既成事実化することの危険性を問うている一冊ではないか。オススメ。★★★★★

  • Toska さん

    織田信長もそうだが、その死の陰に陰謀だの黒幕だのが囁かれがちだなのは、これらの人々のイメージが肥大化しているためではないかと思う。あんなビッグマンが殺されたのだから、尋常ではないバックがあるはずだ、という。本書はその点、龍馬暗殺だけではなく、等身大の人物像にも踏み込んでいて行き届いたものを感じる。薩摩説の背景に、従来の英雄的維新史観とは裏腹の薩長悪辣・会津無垢史観があるという指摘には考えさせられた。実際の会津は思ったよりアグレッシブ。

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桐野作人

1954年鹿児島県生まれ。歴史作家、武蔵野大学政治経済研究所客員研究員

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