海上の道 岩波文庫 第32刷改版

柳田国男

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003313862
ISBN 10 : 4003313860
フォーマット
出版社
発行年月
2008年04月
日本
追加情報
:
15cm,328p

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読書メーターレビュー

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  • 拓也 ◆mOrYeBoQbw さん

    民俗学研究。「名も知らぬ遠き島より流れ着いた椰子の実一つ」の藤村の詩でも知られる、柳田國男先生の海洋民俗学の代表作。稲作、製鉄、太陽信仰などが黒潮に乗って南方から日本に渡来した仮説が民俗学的見地から述べられてますが、当時は稲作も鉄器も中国から朝鮮半島経由で来たのが当然と思われてたので、内容は受け入れられませんでした。しかし今では科学分析で稲作の南方由来や、製鉄が縄文末(弥生初期には確実)から存在した事などこの本の予測の方が正しかった事が証明されてます。古典的先入観を多様性が打ち破った一つの例ですね〜

  • きいち さん

    柳田國男、どんなけ若々しいねん!という一冊。古稀を過ぎて、残された時間がないといいながら、それを言い訳にして仮説出しと問題提起の嵐。椰子の実のエピソードをはじめ若い日のネタも後輩の近著も縦横に使って、もうやりたい放題、年を取ったらどんどん自由になっていいんだと加齢が楽しみになるくらい。◇若々しさの印象をさらに強めているのが、文章のこのリズムのよさ。謡の引用のところなんて、地の文が全く負けてない。声に出して読みたくなる元気さだ。解説の大江の指摘のように、「私」を拡大するのにふさわしいと感じた。

  • 壱萬弐仟縁 さん

    まえがきで、「多くの学会が力を合わせ、心を一つにして日本を研究せられること」(14頁)。これは、専門家集団だけに貴重な学術をとどめることなく、社会に還元し、市民研究者を育成することをも想定していけるとよい。新しい学術、民俗学のエポックメイカーの並々ならぬ覚悟を感じる。「海神宮考」の9「海彦山彦」(71頁〜)。この表現は、川が上流から下流までつなぐという、当たり前だが極めて大切な、現代の農林業の多面的機能が海にとっても重要なことを教えていると思う。農政学から民俗学を構築した柳田先生は農政学の枠から飛び出た。

  • CCC さん

    民俗学の教授が動画で人生を左右した本として挙げていたので読んだ。動画では高校で読んだときは二割くらいしか理解できなくて三十年かけてわかるようになったという話をしていた。昔の伝承などを取り上げて考察していて、個人的には言ってることは少なくとも意味不明ではなかったが、根拠となる情報の確かさはまるでわからない。もともと知ってる話も少ないから、知識と繋がる感覚があったのは徐福伝説やおもろさうしの話ぐらい。そんなわけで消化が難しく、ただ飲み込む形になった。これが本当に理解できるようになるには三十年掛かるのだろう。

  • gogo さん

    晩年のエッセイ・論考集。標題エッセイで、伊良湖岬の海岸で若い頃に見かけたココヤシの実から、南方文化論を思いついたと書いているように、所々で著者の自由奔放な思索が見られる。読みやすさはバラバラ。「海上の道」や、鼠が海を渡って島を埋め尽くす説話の比較論(「鼠の浄土」)、各地の竜宮城伝説についての論考(「海神宮考」)は読み易く、内容も面白い。だが、琉球文化論や新嘗祭についての論考はかなりマニアックで難解だった。

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人物・団体紹介

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柳田国男

1875年、兵庫生まれ。1900年、東京帝国大学法科大学卒。農商務省に入り、法制局参事官、貴族院書記官長などを歴任。35年、民間伝承の会(のち日本民俗学会)を創始し、雑誌「民間伝承」を刊行、日本民俗学の独自の立場を確立。51年、文化勲章受章。62年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されてい

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