柳花叢書 河童のお弟子 ちくま文庫

柳田国男

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480432315
ISBN 10 : 4480432310
フォーマット
出版社
発行年月
2014年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
457p;15

内容詳細

泉鏡花と柳田國男を愛読して育った「おばけずき」の少年は、やがて文壇の寵児となり…“柳花叢書”第二弾は、「河童」をキイワードに、柳と花に龍を加えた特別篇。河童研究に先鞭をつけた柳田の「山島民譚集」、同書に触発された芥川の「河童」、芥川の早すぎる死を悼むかのような鏡花晩年の名品「貝の穴に河童の居る事」。あふれんばかりの師弟愛と河童愛を今に伝える画期的アンソロジー!

【著者紹介】
泉鏡花 : 1873〜1939。石川県出身。尾崎紅葉門下となり、華麗な文体の怪奇幻想小説で文壇に独自の地歩を築く

柳田国男 : 1875〜1962。兵庫県出身。農政官僚として全国を旅した経験から『後狩詞記』や『遠野物語』などを著し、日本民俗学を確立する

芥川龍之介 : 1892〜1927。東京都出身。東大在学中に書いた「鼻」により大正文壇の寵児に。代表作に「羅生門」「蜘蛛の糸」など。昭和2年7月24日、睡眠薬自殺を遂げる

東雅夫 : 1958年神奈川県出身。アンソロジスト、文芸評論家。元「幻想文学」編集長、現「幽」編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • HANA さん

    三人の文豪による河童本。鏡花の名文に酔った後は芥川で河童の社会について知り、柳田で生態について学ぶ。それにしても「貝の穴に河童のいる事」、久しぶりに読んだけどやはり最後が素晴らしい。あの余韻のある鳴き声の間に挟まれる文章はまさに名文だなあ。あと「河伯令嬢」は白山の巫女が来なかった『山海評判記』みたいな気もする。芥川の「河童」はあの時期の陰鬱さがなくて含み笑いしながら読めるし、柳田の「山島民譚集」は読みにくいけど内容が実に興味深い。巻末の座談会も三人の立ち位置を知る絶好の資料になってるし。いい一冊だった。

  • ぜっとん さん

    『河伯令嬢』はいい。語りの文体だ。痛ましいところも悲しいとこも、全部が言葉と形容に沈んでこうなってしまう。見事。芥川の河童はやっぱり軽く皮肉が利いていていい。ラストの対談のかるみも楽しいが、やっぱり鏡花はしゃべるときも描写がちなのは笑えた。

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人物・団体紹介

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柳田国男

1875年、兵庫生まれ。1900年、東京帝国大学法科大学卒。農商務省に入り、法制局参事官、貴族院書記官長などを歴任。35年、民間伝承の会(のち日本民俗学会)を創始し、雑誌「民間伝承」を刊行、日本民俗学の独自の立場を確立。51年、文化勲章受章。62年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されてい

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