口語訳 遠野物語 河出文庫

柳田国男

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309413051
ISBN 10 : 4309413056
フォーマット
出版社
発行年月
2014年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
245p;15

内容詳細

百年の月日を越え、語り継がれ読み続けられている不朽の名作『遠野物語』。柳田国男が言い伝えを採集し流麗な文語でまとめた原文を、今日の読者にわかりやすく味わい深い口語文に。大意をそこなわずに、会話を遠野方言であらわしながら再構成していく冒険的な試み。丁寧な注釈も付す。原典への橋渡しとして。

目次 : 遠野郷のなりたち/ 遠野三山/ 山女の黒髪/ 笹原の山女/ 笛吹峠の山人/ さらわれた娘(青笹村)/ さらわれた娘(上郷村)/ 寒戸の婆/ 大谷地の怪/ 妹のシルマシ〔ほか〕

【著者紹介】
柳田国男 : 1875年、兵庫県生まれ。東京帝国大学卒業後、農商務省に勤務、貴族院書記官長を経て朝日新聞社客員となる。全国各地を訪れて民俗調査を重ね、日本民俗学を確立した。1962年没

佐藤誠輔 : 1928年、岩手県遠野市生まれ。岩手県立遠野中学校卒業。遠野市内小学校教諭、教頭、校長として勤めた。現在、遠野物語研究所研究員など

小田富英 : 1949年、東京都生まれ。作新学院大学特任教授、『柳田国男全集』編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • キムチ27 さん

    学生時代読んだ時は文語体ということもあり、面白くないので不消化の極みだった。宮崎氏アニメでもおなじみのように柳田と遠野は民俗学においては これはバイブルに思える。岩手に根っこがあるこの物語だが日本全国に口語の波が伝わり 時を経て人を繋いで新たなファンを作っているように感じる。この本はそんな意味で価値十分。ゆっくり、夜の帳の中で音読すると遠野方言の味わいがふくいくと漂う。作品の語り部が生きた時代は明治中期。狼が、浜には異人が、樵が山を走り、飢饉は頻繁に襲う。ITは無論、文明が夜明けのその時代に想いを馳せる

  • テツ さん

    秋から冬になり夜の時間が長くなったこの時期になると、今の時代には絶滅した筈の怪異譚がほんの少しだけリアルに感じられる気がする。怪談は夏のイベントだとされがちだけれど個人的には不思議な話、不思議な恐ろしい話は秋冬の方が合う気がするな。雪に閉ざされた遠野の風景とそこに佇む美しい雪女の姿が刷り込まれているからなんだろうか。柳田國男が遠野地方で収集した物語を淡々と書き連ねているだけなんだけれど、ときおり凄まじいほどの郷愁に駆られる。不思議だよな。岩手になんて住んだことはないのだけれど。

  • 陽子 さん

    岩手県、遠野地方の民族昔話。口語訳で注釈も豊富だったから読みやすかった。短編で不思議なお話の数々。残酷なお話もあり。山男、山女、河童、神隠し、座敷わらし、土地神さま、亡霊などが現れて、全編が奇妙な空気が漂う。日本昔話を読んでいるような。しかし、時にグリム童話的でもあり。洋の東西で共通するものを少し感じた。絵本で以前読んだ『ざしきわらし』は『孫座衛門のザシキワラシ』だったが、この話もいくつかのお話に分かれていた。あのお家断絶の祟りの元は「屋敷に現れた蛇を無闇に惨殺した事」だったんだな、と改めて確認した。

  • ナチュラ さん

    柳田國男さんの「遠野物語」を口語で読み易くしたもの。 山の神、座敷わらし、かっぱなどが登場する話だが、おとぎ話ではなく、見た人、体験した人からの口伝えで現在に受けつながれている話。 とても短いものが100話以上詰め込まれている。少し怖いものもあるが、神秘的であり、興味深く、面白い。 遠野に訪れたくなった。

  • すしな さん

    158-19.現代語にしてもナンノコッチャというものも多いですが、岩手の地元の話だけでなくいろんなルーツの話があるんだなぁと。山に関する話題が多いのですが、背が高く顔が赤いと言われる山男とか山女の話はなんとなく三陸に漂流した外国人なのかなとも思ったりしました。以前遠野に行ったときは、街を挙げてそれっぽく振る舞う活動をしてまして、「河童はどこ?」と聞くと「あっち」と教えてくれたり、伝承館の南部曲り家で語り部の老婆が話してくれたりもしました。最初じっと座っているので人形かとおもってしまいましたが。。

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人物・団体紹介

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柳田国男

1875年、兵庫生まれ。1900年、東京帝国大学法科大学卒。農商務省に入り、法制局参事官、貴族院書記官長などを歴任。35年、民間伝承の会(のち日本民俗学会)を創始し、雑誌「民間伝承」を刊行、日本民俗学の独自の立場を確立。51年、文化勲章受章。62年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されてい

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