パルテノン アクロポリスを巡る三つの物語 実業之日本社文庫

柳広司

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784408550077
ISBN 10 : 4408550078
フォーマット
出版社
発行年月
2010年10月
日本
追加情報
:
16cm,428p

内容詳細

ペルシア戦争で勝利をおさめ、民主制とパルテノン神殿の完成によって、アテナイが栄華を極めた紀元前五世紀。都市国家の未来に希望を託し、究極の美を追究した市民の情熱と欲望を活写する表題作「パルテノン」ほか、「巫女」「テミストクレス案」の三編を収録。『ジョーカー・ゲーム』でブレイク前夜に刊行、著者の“原点”として位置づけるべき意欲作、待望の文庫化。

【著者紹介】
柳広司 : 1967年三重県生まれ。神戸大学法学部卒業。2001年『黄金の灰』でデビュー。同年『贋作「坊ちゃん」殺人事件』で第12回朝日新人文学賞受賞。08年に刊行した『ジョーカー・ゲーム』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞をダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 眠たい治療家 さん

    古代ギリシア、アクロポリスの壮大な歴史物三編を収録。古代の神事を司る巫女の神託の謎と歴史的動向【巫女】。希代の英雄かペテン師か、テミストクレスにまつわる民事裁判案件の真相【テミストクレス案】、パルテノン神殿建設に関わった傑出した政治家ペリクレスと偉大な天才彫刻家フェイディアスの友情と生涯【パルテノン】。どの作品も初めて触れる史実をもとにした海外の歴史物語。パルテノン神殿の建設、民主制と寡頭制、民衆裁判における法廷劇、都市国家と戦争。全く知識がなくても、とてもわかりやすく惹きつけられ、興味深く楽しめた秀作。

  • 財布にジャック さん

    この本には3つのお話がありますが、表題作の「パルテノン」は特に興味深いお話でした。政治家ペリクレスと芸術家フェイディアスの友情物語です。パルテノン神殿の薀蓄も楽しめ、その当時のギリシアの時代背景も楽しめ、民主制や究極の美を主人公たちと一緒に追い求め、まるで紀元前5世紀へタイムスリップしたような気分にさせられて、本当に読んで良かったです!しかし、この作品こんなに良いのに読書メーターで読んだ方が単行本を入れても30人にも満たないのが残念でなりません。

  • NAO さん

    ペルシヤ戦争が終結して平和が戻ったアテナイの新しい神殿を造りの中心に立ったペリクレスとフェイディアスの物語。民主制というそれまでになかった新しい政治形態を打ちたてたペリクレス。既存の概念から抜け出した「真に美しいもの」を作り出そうとしたフェイディアス。二人には「新しい世界を打ち立てていく」という共通点があり、決して妥協しない強い意志と信念があった。そのおかげで、アテナイは全盛期を迎えてつかの間の平穏な日々を得、フェイディアスの建てたパルテノン神殿は、後世に名を残すすばらしい神殿となった。

  • gonta19 さん

    2010/10/5 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2014/2/3〜2/4 約二年ぶりの柳作品。古代ギリシアに題材を取った三作品。パルテノン神殿ってそういう背景で造られたのか。(フィクション的なところは別にして)宮部みゆきさんの解説も良い。

  • RIN さん

    紀元前5世紀のギリシャを舞台にした物語。「歴史ミステリー」とあるけど、ミステリなのかな?少なくとも、今の、殺人事件だの探偵だの警察だの、という意味でのミステリではない。これは2004年が初出で、柳さんデビュー前後の作品だと思うが、テイスト的には『饗宴 ソクラテス最後の事件』の系統。最近の柳作品と比べると、かなり理屈っぽいけれど、一行も読み飛ばせないくらい丁寧に読みたい小説。言葉の魔術師の原点がこれか〜、という印象。未読の方は是非『饗宴〜』と共にお読みになることをおススメする。ジョーカーとは違う魅力です。

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人物・団体紹介

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柳広司

1967年生まれ。2001年『贋作「坊っちゃん」殺人事件』で朝日新人文学賞受賞。歴史や文学作品をミステリと融合させた作品を発表。09年『ジョーカー・ゲーム』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞をダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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