民藝とは何か 講談社学術文庫

柳宗悦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784061597792
ISBN 10 : 4061597795
フォーマット
出版社
発行年月
2006年09月
日本
追加情報
:
15cm,192p

内容詳細

「民藝」とは、民衆が日常に使う工藝品である。民家、民具、民画を総称して「民藝」と呼ぶ。「民藝品たること」と「美しく作りたること」には、固い結縁があり、質素こそが慕わしい徳である。このように清貧の美を説いた筆者の理念とは?昭和の初頭に創始され、現在にまで受けつがれる「民藝運動」の精髄を知るための格好の入門書。大文字版。

目次 : 民藝とは何か(なぜ民藝に心を惹かれているか/ 民藝から何を私が学び得たか)/ 美の国と民藝/ 日本民藝館について/ 民藝の性質/ 挿絵小註/ Nature of Folk‐crafts(英文)

【著者紹介】
柳宗悦 : 1889年生まれ。東京帝国大学哲学科卒。宗教哲学者、民藝運動の創始者。学習院高等科在学中「白樺」同人。日本民藝館初代館長。「工藝」創刊。1961年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • サンタマリア さん

    2つの点が印象に残っている。@用(奉仕)があるから工藝としての美が生まれ、また美が用を助けること。A利己に基づく商業主義から美は生まれず、無我あるいは大我より美が生まれる。つまり、正しい美は正しい社会の反映であること。『ラスキンは美を道徳であるとさえ考えました。』ラスキンって誰??また、この本を読んで芸術の視点が一つ増えた。ただし、この視点にこだわりすぎないようにしたい。

  • 壱萬弐仟縁 さん

    巻末は英文も収録されている。 生活と美との交渉が最も重要な問題となる(9頁)。 美の問題に終るのではなく、直ちに生活や経済や社会や、ひいては道徳や宗教の諸問題にも連関してきます。一個の民器に文化の諸問題の明確な縮図を見た(13頁)。 民藝とは民衆が日々用いる工藝品が日々用いる工藝品との義。たくさん作られる、誰もの目に触れるもの、安く買えるもの、何処にでもあるものが民藝品(21頁)。 正しい美は正しい社会の反映。工藝の問題は美の問題であるより、人類の道徳問題。

  • T2y@ さん

    改めて「民藝」の定義を本書にて。 日本民藝館に足を運びたい。

  • おせきはん さん

    民芸運動を提唱した柳宗悦による民芸学概論です。大量に作られ廉価だったと言いながらも、地域の材料を使い人々が手作業で作った民芸品は、現在、機械により世界規模で生産される日用品と比べると工芸品に近く、その価値は今では高く評価されています。100年近く前に民芸品の実用性を追求した質素な美しさに着目した審美眼に感服しました。

  • ykshzk(虎猫図案房) さん

    何でも無い普通の器こそ美しい、ということを、ものすごい覚悟をもって人々に訴えている本。今でこそ大量生産の茶碗だって素晴らしいじゃない、という認識を持つ人が多いと思うが、それは、例えばMUJIやd&dとかが「意外とおしゃれですよね」と上手に販売したことで、徐々に見る目を植えつけられた結果なのでは。新しい価値観が生まれる時ってやはり誰かが先導していかないとダメで、民芸品に関しては、それが柳宗悦だったのだろう。今や日本民藝館の売店では大量に民器を購入するフランス人観光客達が見られる。著者はどう思われるだろう。

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人物・団体紹介

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柳宗悦

1889‐1961年。学習院高等科在学中に雑誌「白樺」創刊に参加。主に美術の分野を担当した。東京帝国大学哲学科を卒業後は宗教哲学者として活躍。濱田庄司、河井寛次郎、バーナード・リーチ、富本憲吉らと出会い、「民藝」という新しい美の概念を打ちたてた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの

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