BUTTER 新潮文庫

柚木麻子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101202433
ISBN 10 : 4101202435
フォーマット
出版社
発行年月
2020年01月
日本
追加情報
:
592p;16

内容詳細

男たちの財産を奪い、殺害した容疑で逮捕された梶井真奈子。若くも美しくもない彼女がなぜ―。週刊誌記者の町田里佳は親友の伶子の助言をもとに梶井の面会を取り付ける。フェミニストとマーガリンを嫌悪する梶井は、里佳にあることを命じる。その日以来、欲望に忠実な梶井の言動に触れるたび、里佳の内面も外見も変貌し、伶子や恋人の誠らの運命をも変えてゆく。各紙誌絶賛の社会派長編。

【著者紹介】
柚木麻子 : 1981(昭和56)年、東京都生れ。2008(平成20)年「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞し、’10年に同作を含む『終点のあの子』でデビュー。’15年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 馨 さん

    社会派小説とのことで苦手分野かもしれないと懐いながら読んでみたら柚木さんワールド全開で非常に面白く読みやすかったです。バターを使った料理の表現がリアルで、醤油バターご飯とか食べたくなります。私も途中まで里佳と同様カジマナにまんまとハマり、操られそうになりました。里佳と怜子の友情が素敵。

  • mae.dat さん

    胸焼けした 。初めは有名な事件や経験した事象が導入となっており引き込まれました。でもね。主人公である里佳さんが、もう一人の主役と言って差し支えない梶井真奈子に傾向していくと同時に、儂も堕とされた様でね。気がつけばバターの沼で溺れ、もがいていたのですよ。女性独特の心理描写かなぁ。カジマナの信条かなぁ。それがくどくて、何度も膨満感に似た感覚に陥り、暫くの離脱を余儀なくされる事を繰り返しました。心情の変化とか、展開の工夫とかあったり。最後は幾らか爽やかに終えた様に思いますが、おじさんにはハイカロリー過ぎました。

  • 明智紫苑 さん

    ブログや小説家になろうに投稿するための感想文を書くために、スマホアプリでメモを取りながら読む。齋藤孝氏の「三色ボールペン」方式よりも、このやり方の方が個人的には効率が良い(そもそも、小説で三色ボールペンチェックをやるのは無粋な気がする)。実在事件をモチーフにしているのは桐野夏生氏の『グロテスク』と同じだが、あちらが性悪説寄りなのに対して、こちらは性善説寄りの内容だ。ただ、「カジマナ」のモデルになった女性は、そんな他の女性の性善説的な価値観こそを嫌うのかもしれない。

  • エドワード さん

    柚木麻子さん渾身の異色作。山本一力さんの解説にある通り「女性の友情と信頼」を描く点は変わらない。雑誌編集者の里佳と専業主婦の伶子は大学以来の友人。里佳は梶井真奈子という女性が高齢の男性たちを殺した事件を追っていた。取材するごとに深まる謎。食欲と性欲の権化のような梶井の毒に冒されていく里佳と伶子。梶井は本当に殺したのか?食への異様な執着の源は?サスペンスとグルメ、夫婦と家族、笑いもあり、様々なテーマが広がっていく様が圧巻。ちびくろさんぼの虎はバターになったが、果たして死んだのか?原点に童話があるのが面白い。

  • yoshida さん

    木嶋佳苗事件が題材だが、実際としては、人と人との繋がり、そして生き方がテーマにあると思う。誰しもが自分の欲求ばかりを実行して生きてはいないだろう。勿論、法に触れることは論外だし、他者に迷惑をかけることも控える。欲求には世間の目や、成長する間に培われた個人としての価値観や倫理観が枷をする。木嶋佳苗をモデルとした登場人物を肯定はしない。だが、自分自身に課した枷に必ずしも拘泥する必要はない。それが本当の自分自身らしい生き方に繋がることもあろう。時には誰かが助けてくれることもあるだろう。実に印象深い作品であった。

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人物・団体紹介

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柚木麻子

1981年生まれ。大学を卒業後、お菓子をつくる会社で働きながら、小説を書きはじめる。2008年に「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞してデビュー。以後、女性同士の友情や関係性をテーマにした作品を書きつづける。2015年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞受賞。同作は、高校生が

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