畳 百年文庫

林芙美子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784591118856
ISBN 10 : 4591118851
フォーマット
出版社
発行年月
2010年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
19cm,172p

内容詳細

日本と世界の文豪による名短篇を、漢字1文字の趣に合わせて1冊に編むアンソロジー。本書は、林芙美子の「馬乃文章」をはじめ、小さな部屋に刻まれた忘れえぬ思い出を綴った3篇を収録。

【著者紹介】
林芙美子 : 1903‐1951。福岡県門司市生まれ。尾道の高等女学校を卒業後、恋人を追って上京。詩や小説の執筆を始め、1930年刊の『放浪記』で人気作家に。報道記者としても海外へ積極的に出かけ、戦後も精力的に執筆するが、51年に急逝

獅子文六 : 1893‐1969。横浜市生まれ。本名岩田豊雄。大学中退後、パリを中心にヨーロッパを外遊。帰国後は演劇人として活躍するが、風刺精神とユーモアあふれる文章で国民からの圧倒的な人気を集める

山川方夫 : 1930‐1965。東京・下谷生まれ。本名嘉巳(よしみ)。慶應義塾大・大学院在学中に編集者として「三田文学」黄金期を築く。『演技の果て』『その一年』などで芥川賞候補に4回、『クリスマスの贈物』で直木賞候補に。1965年、交通事故で死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • kinkin さん

    獅子文六に初めて出会い面白さにハマりそう。結婚式の話は媒酌人を務めたときの出来事について書かれたもの。その内容は読んでのお楽しみ。名前は知っていたが獅子文六という人はユーモアの才溢れた方なんだな。昔の結婚式についてと媒酌人のことなど知ったことも多かった。獅子文六、探してみよう。図書館本

  • 風眠 さん

    原稿料が入ると、ついお酒を飲んでしまう貧乏作家と、こういう人だからしゃーないわ!という感じで、旦那を支える妻の逞しさを描いた『馬之文章』(林芙美子)では、こんなコミカルな林芙美子もいるのかと新鮮だった。自宅の日本間で、媒酌人として結婚式を仕切ることになったおじさんが、わちゃわちゃしちゃう感じが可愛い『ある結婚式』(獅子文六)。友人と暮らすアパートの窓の外、毎夜聴こえてくる女の歌声。そこから始まるドタバタ三角関係、すれ違う恋模様を描いた『軍国歌謡集』(山川方夫)。畳の匂いがスンと漂うような、味わい深い一冊。

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    「馬之文章」はダメだけど、憎めない男としみったれにするしかない生活が見事。特に妻が帰ってきてから怒鳴りつける夫と言い返す妻、のんびりと仲裁をする悪友の場面が一番、コミカルだ。「ある結婚式」は慎ましいが静かに感動と喜びが満ちていく微笑ましい。こういう結婚式って良い。「軍歌歌謡集」は主人公は本当に嫌な奴。しかし、晴子さんから自分が誰も愛した事も愛そうとしなかった事も看破される場面でハッとさせられる。しかし、大ちゃんが幸福そうだった為に真実を知ってからの悲嘆が余りにも辛い。その後の彼が幸せだと良いが…。

  • shizuka さん

    百年文庫デビュー。一番に届いたのがこちら「畳」。なぜ「畳」なのか、タイトルの付け方にはじめは疑問を持ったけど、読んでみたらばそのとおり、部屋ひとつの日常の一部を切り取った三作品。林芙美子、獅子文六は文句なく面白かった。林芙美子はどうやって題材をみつけてきたのか。興味深い。山川方夫は初。話としてはまあまあだった。主人公初め、女性とそして大チャン、みんな行き過ぎている。なんだろう。昔って思い込んだら、あそこまで突き進むのが普通だったのかなあ。まさかなあ。思い込みで好きだ、嫌いだ、結婚するだ、全然冷静じゃない笑

  • えみ さん

    「畳」という漢字どおり、積み重ねられてきた人の繋がりとそこに刻まれてきた部屋の記憶を其々の作家が個性豊かに描き出す。百年文庫シリーズ3。貧乏家族における馬肉の意味合いと皮肉が面白い、林芙美子『馬乃文章』。形式的な結婚式に拘らない若者のために一肌脱ぐ「私」の気遣いに和む、獅子文六『ある結婚式』。毎夜聴こえる軍歌を唄う女性の声に「愛」を見つけた友人と「愛」の意味を失った男性の憂いと戸惑いが切ない、山川方夫『軍国歌謡集』。3つの物語は部屋に敷かれた畳の上で繰り広げられていて、年季を帯びた部屋と人の想いを感じた。

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