柚木麻子と読む林芙美子 掌の読書会 中公文庫

林芙美子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784122073678
ISBN 10 : 4122073677
フォーマット
出版社
発行年月
2023年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
344p;16

内容詳細

私はこの「ふてぶてしさ」に何度も元気づけられてきた―。筋金入りの「おフミさん」ファンを自認する作家・柚木麻子が、数多く残された短篇・エッセイから「母娘」「椰子の実」など十二篇をセレクトし、語る。『放浪記』の作家が書き続けた、自分で稼ぎ、自分の足で歩く女たちの魅力あふれる短篇集。

【著者紹介】
林芙美子 : 1903(明治36)年、福岡県門司市生まれ。幼少より両親とともに、行商の生活を重ねて九州一円を転々とし、後に広島県尾道市に落ち着く。高等女学校在学中から文才を示し、卒業後上京して多数の作品を発表する。30年手塚緑敏と結婚、同年『放浪記』がベストセラーとなる。日中戦争が勃発した37年以降、女流の従軍作家として活躍した。終戦後、文学的生涯の頂点を迎え、『松葉牡丹』『浮雲』などの秀作を残した。51(昭和26)年没

柚木麻子 : 1981(昭和56)年、東京都生まれ。2008年「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞し、10年に同作を含む『終点のあの子』でデビュー。15年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 読書は人生を明るく照らす灯り さん

    難しかった。情景が描きにくくて。もっと本を読んでからチャレンジしたい

  • GELC さん

    放浪記以外の著作も見たくなり手に取ったが、普段、短編を読む機会があまり無い方なので新鮮な気持ちで楽しく読めた。微妙な男女関係を描いた作品が多くてモヤモヤ・ハラハラさせられるけれど、寿司が拝金主義や女性蔑視の社会に一石を投じた内容で清々しくて好き。退屈な霜も、ちょっとメンヘラな女性と作家に代表される社会の風潮との噛み合わなさがおもしろい。私立女学校は、自分の母校が舞台で、今も現存するピアノ等も登場して、個人的には感情移入しやすくて興味深く読めた。次は、浮雲や晩菊等の晩年の代表作に挑戦してみたい。

  • nonicchi さん

    林芙美子は折に触れ読み返す作家の一人。「浮雲」等の代表作や随筆集はまだ手に入りやすいですが、短編となると全集に手を出さなければなかなか読む機会がなく、「100分de名著」で「放浪記」を新しい視点で生き生きとご紹介された柚木さんセレクトならば面白いはず、と思い拝読。昭和10年前後から戦後にかけての時代の空気がひしひし感じられるものや、それでも屈することなく、生きていこうとする女性たちが多く登場し、毀誉褒貶あれど、ずっと市井の名もなき女性たちの味方であろうとした作家だったのだと今でも励まされる思いです。

  • EKKO さん

    「100分de名著」 がとても面白かったので柚木麻子さんがセレクトした短編集を。 圧倒的に個性的な文章。そして柚木さんがいかにも好みそうなシスターフッドなテイスト。母親と娘の絆の物語もあり、これは番組でも説明があったように林芙美子さんの作風でもあるらしい。 女性の人権がまだまだ認められず、ましてや女性が作家として生きていくことに困難が多かった時代、貧困、そして戦争、終戦。激動の時代を女性たちがどんなふうに逞しく生き抜いてきたか、その答えのいくつかを見つけることができました。とても面白かったです。

  • kankoto さん

    柚木さん選「私の林芙美子」短篇じっくりと堪能。私が林芙美子を読んだのはやはり何かのアンソロジーに入っていた「骨」だったかと…「骨」はずっしりと私の身に応えた。あまりに残酷で悲惨な物語の世界けれど物凄く惹きつけられた。 今回のこの作品集でも、やはりズキっと胸が痛くなるような部分があってしかし物語を生きる女達の生き様に惹きつけられる部分があって、力強さを感じる。 だからやはり林芙美子が好きなんだよなとつくづく思う。初めて読む作品が多くて、どの話もめちゃくちゃ良いんだよなあ。「鳩」とか、「浮き沈み」とか。

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