基本情報
内容詳細
わが子に与えるべき母乳すら売らねばならぬ貧しき女性の痛切な姿を刻む「乳を売る」、女だけの催し“五月飯”の日の老女らのユーモラスな振舞いを通し、哀しくも逞しく生きる寒村の女を力強く描いた「朝の霧」等、戦前・戦中の七作品に、自らの文学の核となった少女期を回顧した晩年の作二篇を併録。プロレタリア文学に母性という視点を加え、虐げられてきた女性の新たな目覚めを追究する著者の精選作品集。毎日出版文化賞受賞。
【著者紹介】
松田解子 : 1905・7・18〜2004・12・26。小説家、詩人。秋田県生まれ。秋田女子師範卒。荒川鉱山の貧しい鉱員の家に生まれる。苦学して小学校教員となるが、2年で辞職し、1926年、上京。28年、労働運動家の夫とともに3・15大弾圧で検挙される。日本プロレタリア作家同盟に加わり、「戦旗」「女人芸術」等に詩、小説を発表。戦後は「新日本文学」「民主文学」に拠り活躍。母をモデルにした「おりん口伝」で多喜二・百合子賞、田村俊子賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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みずいろ さん
読了日:2011/06/10
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町 さん
読了日:2009/02/20
南野 さん
読了日:2024/04/21
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人物・団体紹介
松田解子
1905年秋田県荒川鉱山に生まれる。1924年秋田女子師範卒業。教師に。1926年上京。1928年『産む』読売新聞女流新人短編募集に入選。1929年「女人芸術」募集の『全女性進出行進曲』に入選。1966年『おりん口伝』(新日本出版社)―第一回多喜二百合子賞受賞、第八回田村俊子賞受賞(本データはこの書
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