乳を売る・朝の霧 松田解子作品集 講談社文芸文庫

松田解子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784061984202
ISBN 10 : 4061984209
フォーマット
出版社
発行年月
2005年10月
日本
追加情報
:
16cm,277p

内容詳細

わが子に与えるべき母乳すら売らねばならぬ貧しき女性の痛切な姿を刻む「乳を売る」、女だけの催し“五月飯”の日の老女らのユーモラスな振舞いを通し、哀しくも逞しく生きる寒村の女を力強く描いた「朝の霧」等、戦前・戦中の七作品に、自らの文学の核となった少女期を回顧した晩年の作二篇を併録。プロレタリア文学に母性という視点を加え、虐げられてきた女性の新たな目覚めを追究する著者の精選作品集。毎日出版文化賞受賞。

【著者紹介】
松田解子 : 1905・7・18〜2004・12・26。小説家、詩人。秋田県生まれ。秋田女子師範卒。荒川鉱山の貧しい鉱員の家に生まれる。苦学して小学校教員となるが、2年で辞職し、1926年、上京。28年、労働運動家の夫とともに3・15大弾圧で検挙される。日本プロレタリア作家同盟に加わり、「戦旗」「女人芸術」等に詩、小説を発表。戦後は「新日本文学」「民主文学」に拠り活躍。母をモデルにした「おりん口伝」で多喜二・百合子賞、田村俊子賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • みずいろ さん

    哀愁と衝撃のプロレタリア文学。子供の一人や二人、自分の身一つで養えなければ、と自然に思う。母性が燃え立つ。こんな歴史が実際にあって、今の日本があることを想う。

  • isbm さん

    ★★★☆

  • MIYA さん

    人間が生物である以上、弱肉強食の本能は存在する。資本主義にも共産主義にも、搾取する側とされる側は常にいた。この弱肉強食の論理を性悪説として捉えるか、生物としての性来説として捉えるかはまた別の話。しかし搾取される側はいつでも、闘いを続けていた。『プロレタリア』として、『女』として、『人間』としての闘い。「乳を売る」にはその全てが描かれていて、考えさせられた。なぜ、彼女らは闘うのか? それは次の世代を担う子供のためである。それもまた、生物としての本能だ。「おら、幸せだ」という著者の最期の言葉に、胸打たれた。

  • 町 さん

    ★★★☆☆ これぞプロレタリア文学。「蟹工船」と一緒にどうぞ。

  • 南野 さん

    乳を売るがよかった

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人物・団体紹介

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松田解子

1905年秋田県荒川鉱山に生まれる。1924年秋田女子師範卒業。教師に。1926年上京。1928年『産む』読売新聞女流新人短編募集に入選。1929年「女人芸術」募集の『全女性進出行進曲』に入選。1966年『おりん口伝』(新日本出版社)―第一回多喜二百合子賞受賞、第八回田村俊子賞受賞(本データはこの書

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