小惑星探査機「はやぶさ2」の挑戦

松浦晋也

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784822276393
ISBN 10 : 4822276392
フォーマット
出版社
発行年月
2014年12月
日本
追加情報
:
399p;19

内容詳細

世界初の小惑星からのサンプルリターンを果たした初代はやぶさ。
だが、数々のトラブルに見舞われ、満身創痍での帰還だった。
しかも、目指したのは“行ける星"。“行きたい星"ではなかった。
はやぶさ2が目指すのは“行きたい星"。
水や有機物が存在すると考えられているC型小惑星の一つだ。
その星と地球との位置関係から、はやぶさ2では短期開発が必須。
しかし、なかなか予算が付かず、本格始動は遅れに遅れる。
キーパーソンのインタビューを交えながらプロジェクトの実像に迫る。

小惑星探査機「はやぶさ」の後継機として開発が進む「はやぶさ2」。その打ち上げが2014年11月30日に予定されている。
さまざまなトラブルに見舞われながらもさまざまな知恵で困難を乗り切り、微粒子ながらもケイ素質(S型)小惑星「イトカワ」の
破片を見事に地球に持ち帰ったはやぶさ。はやぶさ2では、炭素質(C型)小惑星「1999 JU3」の破片の持ち帰りを目指す。

微粒子ではなく、もっと大きな破片を持ち帰りたい。そのミッションをより確実に遂行できるように、
はやぶさ2では、はやぶさの教訓や経験を生かして様々な改良や新技術を加えている。
はやぶさ2のプロジェクトの意義と全体像、ミッション遂行に向けたシナリオ、それを実現する技術、
さらにはやぶさから得られた教訓に基づく改良点など「はやぶさ2のプロジェクトの全貌と凄さ」、
および「打ち上げまでに乗り越えなければならなかった生みの苦しみ」をキーパーソンのインタビューを交えて紹介する。

筆者は、宇宙関係のプロジェクトや技術に詳しい松浦晋也氏。宇宙開発に興味のある一般の技術者/ビジネスマン、
将来の技術者候補である大学生や高校生を主な読者対象として想定している。

本書の大まかな構成は、第1部「プロジェクトの全体像と意義」(仮題)、第2部「プロジェクト関係者が語るはやぶさ2」(仮題)
で構成する予定。第1部では、はやぶさ2プロジェクトの全体像、難しさ、意義、ミッション成功に向けたシナリオ、
はやぶさとはやぶさ2の違い(目的やスケジュール、要素技術など)などについて紹介する予定だ。

第2部では、はやぶさ2プロジェクトの本格始動までの経緯、組織体制の変遷、はやぶさ2に込められた技術などを、
JAXAのキーパーソンのインタビューを通じて紹介する。当事者だからこそ知っている真相やエピソードを交えながら、
はやぶさ2プロジェクトの実像に迫る。
登場するキーパーソンは、初代はやぶさのプロジェクト・マネージャーを務めた川口淳一郎・JAXA宇宙科学研究所教授、
はやぶさ2のプロジェクト・マネージャーを務める國中均・JAXA宇宙科学研究所教授、
元はやぶさ2プロジェクト・マネージャーで現・はやぶさ2ミッションマネージャの吉川真・JAXA宇宙科学研究所准教授、
はやぶさ2プロジェクトサイエンティストの渡邊誠一郎・名古屋大学教授、はやぶさ2プロジェクトを実施するJSPECという
組織を作った樋口清司・JAXA副理事長、はやぶさ2プロジェクトの危機を乗り越えるために奔走した山浦雄一・JAXA理事、
水や有機物の含まれたサンプルを採集するために遠隔地からその存在場所をサーベイする近赤外線分光器の開発に関わった
安部正真・JAXA宇宙科学研究所准教授、初代はやぶさでは完璧には機能しなかった小惑星への接近・着陸に不可欠な
高度計の改良を実施した水野貴秀・JAXA宇宙科学研究所准教授、小惑星に弾丸をぶつけて人工クレーターを作る瞬間を
世界で初めてとらえるための分離カメラなどを開発した澤田弘崇・JAXAはやぶさ2プロジェクト開発員を予定。

著者
松浦 晋也(まつうら・しんや)
ノンフィクション・ライター。宇宙作家クラブ会員。
1962年東京都出身。慶應義塾大学理工学部機械工学科卒、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。
日経BP社記者として、1988年~1992年に宇宙開発の取材に従事。
その他メカニカル・エンジニアリング、パソコン、通信・放送分野などの取材経験を経た後、独立。
宇宙開発、コンピューター・通信、交通論などの分野で取材・執筆活動を行っている。

【著者紹介】
松浦晋也 : ノンフィクション作家/科学技術ジャーナリスト。宇宙作家クラブ会員。1962年東京都出身。慶應義塾大学理工学部機械工学科卒、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。日経BP社記者として、1988年〜1992年に宇宙開発の取材に従事。その他メカニカル・エンジニアリング、パソコン、通信・放送分野などの取材経験を経た後、独立。宇宙開発、コンピューター・通信、交通論などの分野で取材・執筆活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 陽@宇宙望遠鏡⭐︎星と宇宙 さん

    野辺山宇宙電波観測所の公募の星空撮影会へ行く時のお供に。そして翌日は迷いながらも新しい電波望遠鏡を見に行ってきました。もちろんはやぶさ2と繋がるアンテナ!感無量です。ここ最近のリュウグウでのはやぶさ2の大活躍を、はやぶさからの歴史やプロジェクトの内容を読んでテンション上がってます。最初の頃は探査機の形がかっこいい!とか初代のドラマチックな経過とかに惹かれていたけれど少しずつどんな挑戦なのか何故この機能があるのか技術が理論を証明していく姿を打ち上げ時から追いかけてるのはとても楽しいです。好きからもう一歩へ!

  • 陽@宇宙望遠鏡⭐︎星と宇宙 さん

    はやぶさ2トークライブに参加のため再読。2014年12月初版。打ち上げをはやぶさの思いを心に留めたまま見たのは良い思い出。そしてはや2は初代より順調だけれど見えないトラブルを都度解決しつつ成功を納めながら進んでいる。2回目だからと言ってトラブルなしなんてありえないと書いてある。そして初代は宇宙研、はや2は月惑星チーム主体の探査。探査機の黄金期から苦難の時代、そしてはやぶさの成功がまた次世代の宇宙探査への道を切り開く。月と火星そして小惑星探査は太陽系、地球の水や生命の起源を解明するサンプルを持ってくるはず!

  • パズル さん

    インタビューを通して、はやぶさ2の開発過程や宇宙政策がわかります。イトカワにしか行けなかったはやぶさと、水と炭素のあるC型小惑星に行くはやぶさ2とでは目的が違うのですね。生命の起源がわかるならワクワクしますし、世界に先駆けたサンプルリターンの技術を絶やして欲しくないです。予算の無い中、研究者達の探究心と熱意には驚かされました。

  • かいと さん

    C型小惑星とかS型小惑星とかそういう種類があることが分かった。日本の探査機の重さは、約600キロ(はやぶさ2)で外国の探査機は1トンくらいでロケットの大きさも大きいことに驚きました。

  • sun さん

    はやぶさ、はやぶさ2の技術思想やその裏話を主に技術的な面から書いた本。理系の読者には面白い。実は政治的にも…。 とにかく頑張れ。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

松浦晋也

ノンフィクション作家/科学技術ジャーナリスト。宇宙作家クラブ会員。1962年東京都出身。慶應義塾大学理工学部機械工学科卒。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。日経BP記者として、1988年〜1992年に宇宙開発の取材に従事。その他メカニカル・エンジニアリング、パソコン、通信・放送分野などの取

プロフィール詳細へ

建築・理工 に関連する商品情報

おすすめの商品