おくのほそ道 現代語訳/曽良随行日記付き 角川ソフィア文庫

松尾芭蕉

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784044010041
ISBN 10 : 4044010048
フォーマット
出版社
発行年月
2003年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15cm,381p

内容詳細

元禄2年(1689)江戸からの旅立ちにあたり「行く春や」と詠んだ芭蕉は大垣の地で「行く秋ぞ」と詠んで旅を終える。実際の旅を日々記録した曾良の「随行日記」との相違が示すように、『おくのほそ道』は旅の事実からは独立した一つの文芸作品である。芭蕉が体験的事実からどのようにして詩的幻想の世界を描き出していったか、その創作の秘密を探る。

目次 : 発端/ 旅立ち/ 草加/ 室の八島/ 日光/ 那須野/ 黒羽/ 雲厳寺/ 殺生石・遊行柳/ 白河の関〔ほか〕

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • trazom さん

    研究者の方から、「おくのほそ道」を読むなら角川ソフィア文庫がいいと奨められた。義父と婿である穎原退蔵・尾形仂両先生の訳注が素晴らしいと言う。確かに、本文の丁寧な訳注だけでなく、本文評釈、発句評釈、曾良随行日記、解説、歌枕解説索引、語句索引、発句索引など、とても充実した内容で、あっち引き、こっち引きしながら丁寧に読む時間が本当に楽しかった。改めて、この紀行文学が「フィクション」なんだと実感する。「行く春や鳥啼き魚の目は涙」が「蛤のふたみに別れ行く秋ぞ」の「かるみ」に昇華してゆく様子が手に取るようにわかる。

  • だまし売りNo さん

    『おくのほそ道』の旅行は芭蕉にとって生涯忘れ得ぬものとなった。一生のうちで最も幸福な時であったかもしれない。過去にも幾度か旅に出たが、その時とは比較にならないほど楽しいものだった。曾良もいる。曾良は私が行くところならば何処までもついて来ると言った。それを聞いただけで嬉しかった。曾良は旅慣れているし、俳諧師としての知識も豊富だから心強い限りである。それに、曾良は私の身を案じ、色々と世話を焼いてくれる。こんなに嬉しいことはなかった。旅先では多くの人々の歓迎を受けた。

  • 瀧ながれ さん

    本文と本文評釈、さらに「曾良随行日記」がまとまっているため、あれこれ見比べられる一冊(よって読み切るのにめっちゃ時間がかかる)。本文は帰郷後に書かれ、芭蕉による演出がかなり加えられているってのは有名だけど、それを曾良の日記を読むことで、演出の意図など読み取ることができるのがおもしろい。芭蕉さんは洒落た人だな、笑顔が見えるようだ。ただ、某作品に書かれてたけど、日付と天候と出来事を淡々と並べただけの曾良の日記は、シンプルな「記録」に徹していて退屈です。まあ、彼の生真面目さを透かし見ると、充分楽しいですけどね。

  • 双海(ふたみ) さん

    元禄2年(1689)江戸からの旅立ちにあたり「行く春や」と詠んだ芭蕉は大垣の地で「行く秋ぞ」と詠んで旅を終える。実際の旅を日々記録した曾良の「随行日記」との相違が示すように、『おくのほそ道』は旅の事実からは独立した一つの文芸作品である。芭蕉が体験的事実からどのようにして詩的幻想の世界を描き出していったか、その創作の秘密を探る。

  • テツ さん

    松尾芭蕉のおくのほそ道。実際の奥州への旅にインスパイアされて綴られたそれが現実に辿った旅の姿とは異なっていることは有名だけれど、曾良による『随行日記』と丹念丁寧な現代語訳のおかげで現実と仮想の世界の隔たりがぼくのような素人にもよく解る。そう。これは旅を終えてから数年をかけて書き上げたフィクションの紀行文。現実とはうっすらとした膜一枚で隔たられた幻の旅だからこそ美しい言葉でこれほどまでに溢れかえる。久しぶりに読みましたが単純に良いなあと思いました。自分でも旅をしていろいろなものを目にしたくなりますね。

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人物・団体紹介

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松尾芭蕉

1644‐1694年。江戸時代前期の俳人。伊賀上野に生まれ、武家奉公をしつつ俳諧になじむ。江戸で宗匠となり、晩年の10年間は旅と庵住を繰り返しつつ、俳諧の革新を成し遂げる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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