殺人の門 角川文庫

東野圭吾

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784043718047
ISBN 10 : 4043718047
フォーマット
出版社
発行年月
2006年06月
日本
追加情報
:
15cm,617p

商品説明

新直木賞作家が紡ぐ、衝撃の問題作!あいつを殺したい。奴のせいで、私の人生はいつも狂わされてきた。でも、私には殺すことができない。殺人者になるために、私には一体何が欠けているのだろうか…。心の闇に潜む殺人願望を克明に描く、衝撃の問題作!

内容詳細

「倉持修を殺そう」と思ったのはいつからだろう。悪魔の如きあの男のせいで、私の人生はいつも狂わされてきた。そして数多くの人間が不幸になった。あいつだけは生かしておいてはならない。でも、私には殺すことができないのだ。殺人者になるために、私に欠けているものはいったい何なのだろうか?人が人を殺すという行為は如何なることか。直木賞作家が描く、「憎悪」と「殺意」の一大叙事詩。

【著者紹介】
東野圭吾 : 1958年大阪生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒。エンジニアとして勤務しながら、85年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。99年『秘密』で第52回日本推理作家協会賞を受賞。2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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長編ですが最後まで飽くことなく読めます。 ...

投稿日:2012/02/08 (水)

長編ですが最後まで飽くことなく読めます。 少年の頃から、束の間の安定を掴んだ時に必ず現れ、破綻への道へ引きずりこむ一人の男。彼は主人公のことを「唯一信じられる友人」だと言い、賢く、人を利用しながらも金や美しい嫁を手に入れていく。確かに散々な目に合っているし、人を騙すことに良心が傷む主人公の気持ちも分かるが、読んでいるうちに「もう少し上手く生きられないのか」とも思う。しかし、一歩間違えばこういう風に辛酸をなめさせられながら殺したいと思う程の憎しみを募らせていってしまうものなのかもしれない。人の僻み嫉みというものを考えたら、この二人のような関係は有り得るものだなあと。淡々と続いていく物語だけど、そういうことを感じながら面白く読めました。読み終えてみると、「殺人の門」というタイトル、秀逸です。

peko-rock さん | 大阪府 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Kircheis さん

    ★★☆☆☆ うーん…東野圭吾氏の長編作品の中では一番合わなかったかも。 主人公がものすごいダメ人間だった。独善的で、流されやすく、しかも意志が弱い(^_^;) 自分の信念を貫き、常に上を目指す倉持修の方がよっぽど魅力的ではないか? 読者をイライラさせるのを意図して書かかれている感じもあるので、もしそうなら大成功です(>人<;)

  • 扉のこちら側 さん

    2018年247冊め。決して馬鹿ではない主人公だと思うのに、どうしてこうも何度も彼に出し抜かれてしまうのだろうか。子どもの頃からの妬みや悪意をここまで持続させる倉持も大概であるが。物語の設定としては面白いので、この半分の分量でまとまっていればよかったと思う。

  • どんちん さん

    田島和幸、なんだかちょっと滑稽である。田島和幸は典型的な騙されキャラのようだ。これほど同一人物から騙されるとかわいそうと言うより、間抜けとしか言えない。田島和幸は「毒笑」の「殺意取扱説明書」を購入すべきだ(笑) それよりなにより、救いの手を差し出してくれたのは他ならぬ倉持であることも事実であり、倉持のすばらしきバランス感覚の物語という側面もあるべきであろうか?!

  • 再び読書 さん

    最後の最後まで救いの無い話だった。またはこの結末に向かって突き進んでいったというのが真実かも知れない。どこまで酷い目に会えば、気がすむのか?と思うぐらい、不幸が和幸の元にやってくる。また、それは倉持と共にヒタヒタとやってくる。誰もが和幸を不幸にしたいと思ってるのかと疑うくらいの不幸のオンパレードでした。こんな救いの無い後味の悪い意味結末も予想出来るのに頁を捲る手が止まらない。屈指のノアールの書き手である東野氏の真骨頂かも知れない。倉持の和幸を陥れ、それを救う様に見せかけて、さらに深い闇に引きずり込む。

  • ダイ@2019.11.2〜一時休止 さん

    終始騙され続ける主人公にイラつくが、最後まで読めばウーンと唸ってしまうような作品であった。

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人物・団体紹介

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東野圭吾

1958年大阪府生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒業。85年『放課後』で第三十一回江戸川乱歩賞を受賞。専業作家に。99年『秘密』で第五十二回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者Xの献身』で第百三十四回直木賞、第六回本格ミステリ大賞、12年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で第七回中央公論文芸賞、13年『夢

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