冒険の森へ 傑作小説大全 17 私がふたり

東野圭吾

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784081570478
ISBN 10 : 4081570477
フォーマット
出版社
発行年月
2015年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
587p;20

内容詳細

ジャンルを越え、小説の面白さをとことんまで追求した画期的アンソロジー。
第3回配本、第17巻「私がふたり」は、もう一人の私と敵または味方として対面する、不思議な物語15編を収録。

●編集委員 逢坂剛 大沢在昌 北方謙三 船戸与一 夢枕獏

[編集室から]
東野圭吾「分身」の雑誌掲載時のタイトルは「ドッペルゲンガー症候群」であった。
ならばドッペルゲンガー小説をずらりと並べればいいのだろうが、それでは、読む側がつらいではないですか。
さいわい天啓の如く、船戸与一委員の怪作中編が浮上した。いや、降りてきた。
この作品は、「ドッペルゲンガー」ではないが、みごとに「私がふたり」なのである。
ネタバレなんて言わないで欲しい。30年も前に書かれた作品なのだから。

[収録作]
【長編】
東野圭吾「分身」

【短編】
船戸与一「メビウスの時の刻」
山田風太郎「万人坑」
三島由紀夫「花火」
阿刀田高「甲虫の遁走曲」
小池真理子「足」
夢枕獏「山奥の奇妙なやつ」
乙一「カザリとヨーコ」

【掌編】
稲垣足穂「自分によく似た人」
星新一「常識」
筒井康隆「環状線」
都筑道夫「空港ロビー」
赤川次郎「不良品、交換します!」
原田宗典「デジャヴの村」
高橋克彦「電話」 

【著者紹介】
赤川次郎 : 1948年福岡市生れ。日本機械学会事務局勤務を経て、76年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞してデビュー。78年刊行の「三毛猫ホームズの推理」がベストセラーとなり、シリーズ長短編集合わせて五〇冊ほどを上梓。80年「悪妻に捧げるレクイエム」で角川小説賞を、2006年日本ミステリー文学大賞をそれぞれ受賞

高橋克彦 : 1947年岩手県生れ。早稲田大学卒。浮世絵研究者を経て、83年「写楽殺人事件」で江戸川乱歩賞を受賞してデビュー。86年「総門谷」で吉川英治文学新人賞を、87年「北斎殺人事件」で日本推理作家協会賞を、92年「緋い記憶」で直木賞を、2000年「火怨」で吉川英治賞をそれぞれ受賞。ミステリー、ホラー、時代小説まで幅広いジャンルで活躍する

都筑道夫 : 1929年東京生れ。2003年没。雑誌編集者、コピーライターなどを経て、1956年早川書房に入社、「エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン」編集長として辣腕をふるう。59年退社、本格的に推理小説の執筆を開始。2001年「推理作家の出来るまで」で日本推理作家協会賞評論その他の部門を、03年日本ミステリー文学大賞をそれぞれ受賞

筒井康隆 : 1943年大阪生れ。同志社大学卒。乃村工藝社に勤めつつ演劇活動をし、家族同人誌「NULL」を創刊。60年「NULL」掲載の「お助け」が「宝石」に転載される。以後、SFから前衛文学までエンターテイメントと純文学の枠組みを超えた執筆活動を継続。81年「虚人たち」で泉鏡花賞を、87年「夢の木坂分岐点」で谷崎潤一郎賞を、89年「ヨッパ谷への降下」で川端康成賞を、92年「朝のガスパール」で日本SF大賞を、2000年「わたしのグランパ」で読売文学賞をそれぞれ受賞

星新一 : 1926年東京生れ。97年没。東京大学農学部卒。57年「セキストラ」が同人誌「宇宙塵」から「宝石」に転載されてデビュー。以後、ショートショートという新ジャンルを開拓する。68年「妄想旅行」で日本推理作家協会賞を受賞。83年までに、ショートショート一〇〇一編執筆を達成する。没後98年その功績に対して日本SF大賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • KAZOO さん

    このシリーズ第4回配本は、題名の通りにドッペルゲンガー現象に関する小説が収められています。ショートショートは7編で手練れの作品ばかりです。短編は山田風太郎以下乙一まで6人、船戸与一の中編「メビウスの時の刻」、東野圭吾の長編「分身」どれも読みごたえがありました。今まででのこのシリーズの中では私好みで一番だと感じています。東野のは初めてなのですが彼の中の作品ではかなり上位に入ると感じました。

  • starbro さん

    集英社の創業90周年企画 傑作小説大全「冒険の森へ」全20巻完読プロジェクト第四弾は第17巻「私がふたり」です。今回は分身の術の巻って感じです。三島由紀夫の作品まで読めるとは思いませんでした。いずれも粒揃いの作品が並んでいますが、私のオススメは短編では乙一の「カザリとヨーコ」、長編では東野圭吾の「分身」です。世界には自分と似た人間が3人居ると言われていますが、本当でしょうか?

  • ちょき さん

    ドッペルゲンガーだったり、クローンだったり、幻覚だったり、交換部品だったり、空想だったり、勘違いだったり、謎だったりと、様々な「私がふたり」アンソロジー作品群。どれも一流作家が考えに考え抜いて魂こめて書き残こした作品群たちであって、今回も傑作ばかりで、ごちそうさまでした!

  • まつじん さん

    ドッペンケルガーの話ばっかりと思っていたが、意外といろんなバリエーションがあり驚きました。うん、面白かったです。でも全体に昭和の香りが漂ってますよねぇ〜

  • モトラッド さん

    ★★★☆ 東野圭吾の新刊と勘違いの入手。実際は、傑作小説大全「冒険の森」の第17巻で、タイトルが「私がふたり」。ドッペルゲンガーをテーマにした作品集。著者には錚々たる作家が並ぶ。期せずして『分身』を再読。キッチリした筆致でこのテーマを描かれ、初読時より好感を持てた。“ダブル・コンプリート”目指してスタートを切った、としようかしらん。今は『白夜行』を、H27.9/23からの入院時にも読めるように三読中で、次は『幻夜』の予定。その他の作品も珠玉の名編揃い。小池真理子の『足』が佳作。郷愁を誘いつつゾクッと怖い。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

東野圭吾

1958年大阪府生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒業。85年『放課後』で第三十一回江戸川乱歩賞を受賞。専業作家に。99年『秘密』で第五十二回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者Xの献身』で第百三十四回直木賞、第六回本格ミステリ大賞、12年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で第七回中央公論文芸賞、13年『夢

プロフィール詳細へ

東野圭吾に関連するトピックス

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品