青銭大名

東郷隆

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784022509277
ISBN 10 : 4022509279
フォーマット
発行年月
2012年02月
日本
追加情報
:
445p 19cm(B6)

内容詳細

織田は、一代にして成らず―。貨幣経済という新しい“軍事力”をもって天下統一の礎を築いた信長の父・信秀の生き様を、博覧強記の著者が、実史料を下敷きに自由闊達に描く。

【著者紹介】
東郷隆 : 1951年、神奈川県横浜市生まれ。國学院大学経済学部卒業。同大学博物館学研究助手、編集者を経て執筆活動に入る。東西の歴史や古典文学、軍事、美術史など幅広く通じ、博覧強記の作家として知られる。92年、『大砲松』により吉川英治文学新人賞、2004年『狙うて候 銃豪村田経芳の生涯』で新田次郎文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • maito/まいと さん

    信長の父・信秀を描いた歴史小説・・・かと思いきや、実質は意足(五郎左)を主軸にした、戦国時代前夜を描いた物語。意足が実在の人物だということも驚きだが、信秀→信長→家康と渡り歩いたその生涯は、なぜ無名だったのか、と不思議になるほどだ(ちなみに本書の結末は、史実の流れとは異なる)それまでの価値観が変化していく境目だからこそ起きる衝突や矛盾が、しっかりとした時代考証で描かれていて、非常に奥深い体験をさせてもらった気分になる。最後まで種明かしをしない構成力と、謎が解明された際の驚きにはアッと言わされた(笑)

  • CHRONO さん

    織田信長の父、信秀を家臣の視点から描いた物語。米の収穫だけに頼らず貿易や商人への課税、近隣の安堵を保証する禁制札に掛ける銭の話など生々しい。これまでいなかったタイプの経済大名として成り上がっていく信秀。古文書を読み解いて物語を組み立てる筆者の作品なので、幻術占術など今は怪しいものと見えてしまうが、古文書に登場し当時はあったであろう不思議を恐れたり珍しがったりする出来事や気持ちも取り上げられていて、独特の世界観を作っている。歴史好きで名古屋近辺にお住まいの方にはぜひ読んで欲しい1冊。

  • 茶幸才斎 さん

    京の土倉酒屋(金貸し)のしがない用心棒だった伊東五郎左衛門尉は、怪僧、意外坊の誘いで尾張の織田弾正忠家にやって来る。幾つかの切り合いを経てその武辺は知れ渡り、やがて当主、織田信秀の軍配者、善阿弥意足として仕えることとなる。本書の幾分とぼけた調子の表紙絵とは裏腹に、意足坊が主に暗殺や謀略などの汚れ仕事に精を出すうち、信秀は次第に勢力を高め、那古野城の今川氏豊を討ち、三河の松平家に攻め入る。今川氏豊に対し連歌による友好を装い時間をかけて近づくなど、信秀の戦には、息子の信長の代にはないおおらかさがあって面白い。

  • とりもり さん

    信長の父・信秀の物語だと思って読み進めたが、実質は意外坊と意足(五郎左)を巡る物語だった。信秀は、それに彩りを加える程度の狂言回し的な存在かと思っていたが、最後にあんなどんでん返しがあったとは… 個人的には、蓬子のキャラクターがお気に入り。時代考証がしっかりした描写は流石です。★★★★☆

  • kan さん

    プレ戦国時代、織田信秀の勃興を軸にした、国司、守護時代から下克上への変化の時代を描く。空白期の時代小説として興味深い。

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人物・団体紹介

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東郷隆

横浜市生まれ。國學院大學卒。同大博物館学研究員、編集者を経て作家となる。1990年「人造記」等で直木賞候補となり、1994年『大砲松』で吉川英治文学新人賞を受賞、2004年『狙うて候 銃豪村田経芳の生涯』で新田次郎文学賞を受賞、2012年『本朝甲冑奇談』で舟橋聖一文学賞を受賞した(本データはこの書籍

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