自閉症の僕が跳びはねる理由 角川文庫

東田直樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784044001506
ISBN 10 : 4044001502
フォーマット
出版社
発行年月
2016年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
192p;15

内容詳細

僕は跳びはねている時、気持ちは空に向かっています。空に吸い込まれてしまいたい思いが、僕の心を揺さぶるのです―。人との会話が困難で、気持ちを伝えることができない自閉症者の心の声を、著者が13歳の時に記した本書。障害を個性に変えて生きる純粋でひたむきな言葉は、当事者や家族だけでなく、海をも越えて人々に希望と感動をもたらした。世界的ベストセラーとなった話題作、待望の文庫化!

目次 : 第1章 言葉について―口から出てくる不思議な音(筆談とは何ですか?/ 大きな声はなぜ出るのですか? ほか)/ 第2章 対人関係について―コミュニケーションとりたいけれど…(どうして目を見て話さないのですか?/ 自閉症の人は手をつなぐのが嫌いですか? ほか)/ 第3章 感覚の違いについて―ちょっと不思議な感じ方。なにが違うの?(跳びはねるのはなぜですか?/ 空中に字を書くのはなぜですか? ほか)/ 第4章 興味・関心について―好き嫌いってあるのかな?(色んな物を回しているのはなぜですか?/ 手のひらをひらひらさせるのはなぜですか? ほか)/ 第5章 活動について―どうしてそんなことするの?(すぐにどこかに行ってしまうのはなぜですか?/ すぐに迷子になってしまうのはなぜですか? ほか)

【著者紹介】
東田直樹 : 1992年8月千葉県生まれ。会話のできない重度の自閉症でありながら、パソコンおよび文字盤ポインティングによりコミュニケーションが可能。13歳の時に執筆した『自閉症の僕が跳びはねる理由』(エスコアール)で、理解されにくかった自閉症者の内面を平易な言葉で伝え、注目を浴びる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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目から鱗の話ばかりでした。自閉症者から健...

投稿日:2021/04/09 (金)

目から鱗の話ばかりでした。自閉症者から健常者に向けた真摯で前向きなメッセージが書かれています。話題になった本だけあり、とても内容はわかりやすく説得力に満ちています。自閉症について理解が深まることは間違いないと思います。

ayu さん | 富山県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 鉄之助 さん

    著者が13歳の時、書き上げたこの本が、世界30言語(2016年時点で)に翻訳されていたとは驚き! 現代日本作家として村上春樹に次ぐ、”世界的ライター”だということを、もっと多くの人が知るべきだとも思った。自閉症の人が自らの体と心の”不思議”を、平易な言葉で綴った稀有な1冊。時には、哲学的で美しい表現に心を揺さぶられる。自閉症の人は、「原始の感覚を残したまま生まれてきた人間」だという。時に突飛に思われる、その行動にも意味がある。「普通」とは? 何なのか、考えさせられた。「僕らの世界は美しい」ホントそう思う。

  • mae.dat さん

    周りに自閉症を患っている人は居なかった事もあり、本書はタイトルだけは聞き覚えがありましたが、手にするまでは至っていませんでした。著者当時13歳。自身に起きている事象を整然と著されており、自閉症方々がどんな大変な日常を過ごしているのか、どんな助けが必要か等が良く分かりました。思考と状況判断と身体を動かす信号系等等が、分断されているみたいに思われます。もどかしい。これを機に、その後に東田さんが感じたり考えた事も知りたいので、別の本も読みます。また医療側が知り得ている知見についても知っておきたいと思いました。

  • Tetchy さん

    著者の身の内に起こる様々な事柄をほとんど見開き2ページに亘って書かれています。しかし著者自身も理由としては解らず、いわゆる衝動があることがほぼ大半に亘って綴られているばかり。そしてそんな自分たちへの理解と同意を求めることが終始続きます。またあまりに多い「解ってください」の言葉は努力をしようとしている姿勢があまり感じられず、少々辟易しました。結局自閉症の家族を持つ者は気長に我慢を積み重ねるしかないのでしょうか。私自身、「困難は自分で努力して乗り越えるべき」という性格・信条故かなかなか理解ができませんでした。

  • へくとぱすかる さん

    驚くべき本。そして自閉症についてのイメージを覆す本。内面に豊かな心の世界が広がっていながら、それを発信できない辛さに生きる人たち。当事者でなければ表現できない世界。これまで、自分で表現できる人がいなかったために、このような事実が知られていなかったことが、もはや待ったなしに思えます。親兄弟でさえわからないこの声を聞き、1人でも多く理解してもらえればと思います。

  • りゅう☆ さん

    自閉症の方と接することがないので、どれほどの障害なのか、どんな悩みを抱えてるかなど考えようともしてなかった。自閉症の子供の多くは自分の気持ちを表現する手段を持たない。その心の中を著者はこの本で代弁してる。両親でさえ分からない行動、言動。でも何も考えずに我がままな表現なのではない。なぜ自分にはできないのか、苦しみもがき、助けてほしいという著者の思いが切々と伝わる。彼らが感じてるのはいつも不安だということ。今の私には何にもできないが、この本で彼らの世界を旅できたことは自閉症への関心へのきっかけになったと思う。

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