ﾃﾞﾋﾞｭｰしてから10周年､たくさんの作品が生まれました｡ 最近の東儀さんは明るく楽しい曲が多く､その点では雅楽の楽器の良さが何となくわかって来た方もおられるでしょう｡ この作品を通して聴いた感想はこれこそ今までの集大成､ﾍﾞｽﾄ盤なのではないか｡ ﾍﾞｽﾄ盤というと過去に生まれた曲の寄せ集めが多いのですが､そんな失敬な､単純な意味ではなく､今までやってきた事の積み重ねがこんなに優しさ溢れる素晴らしい曲達を生んでくれたんだ…と感じながら聴いています｡ 東儀さんならではの作風に明るさ､優しさ､慈しみ､思いやりをいっぱい詰め込んで届けてくださいました｡ ｢ｷﾑﾀｶ｣が素晴らしく､東儀さんのひちりきが見事に曲に合う｡ﾗｽﾄの｢地球よ 優しくそこに浮かんでいてくれ｣

大人とはこういうものかと生き方､人生そのものを考えさせられる感慨深い作品であります｡素直な気持ちで目を通せば同じ男として見習うべき点がたくさんあって､東儀さんの生き方や思想には否定のしようがないです｡読んで様々な感想を持たれる事と思われます｡慰めや教則本ではなく､まるで昔の武士のように熱い日本人魂を感じさせるような､筋の通った深い作品です｡生かされている事を念頭に置いて味わってみましょう!

本作もﾊﾞﾝﾄﾞとTOGI+BAOな東儀さん。ついにやってしまいました歌謡曲ｶｳﾞｧｰ！ 原曲をｱﾚﾝｼﾞし過ぎてない所がﾎﾟｲﾝﾄ､松田聖子さんの曲は大人なｼﾞｬｽﾞﾑｰﾄﾞ満点､以外と素敵なのでﾋﾞｯｸﾘ！ ｸﾗｼｯｸな｢誰も寝てはならぬ｣は｢ひちりき｣の音色がとても良く似合う。でも東儀さんだなぁ…と強く感じるのは｢過ぎ去りし日々｣､｢鳳凰伝説｣のような曲。他の音色があまり被ってほしくない。ｱｯﾌﾟﾃﾝﾎﾟな曲もとても楽しいのですが､やはりこうであってほしい。そこに魅了された方も多いのではないでしょうか？ 個人的な意見や好みは置いといて…私達もあまり気負う事なく､東儀さんの様々な作品､趣向に身を委ねてみましょう。東儀さんの｢ひちりき｣をCDでしか聴いた事がない方､ぜひ生で音色に触れて