東儀秀樹

東儀秀樹 プロフィール

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東儀秀樹

父の仕事の関係で幼年期をタイ、メキシコで過ごし、ロック、クラシック、ジャズなどを吸収しながら成長する。高校を卒業後、宮内庁式部職楽部の楽生科で雅楽を学び、1986年に楽師となる。その後は、1987年から1996年まで宮内庁楽部で篳篥(ヒチリキと読む)の演奏者として活躍を続ける。宮内庁楽部を引退後、独創性のある音楽活動を再開する。雅楽と現代音楽を融合させ、今やCM・TV・雑誌等でも話題となっている。ファンの多くは若い女性層が占めており、人気沸騰中のアーティスト。

今、話題となっている東儀秀樹はこれまでに7枚のアルバムを発表しましたが、全作ロング・セールスを記録している人気のアルバムばかりです。そして2000年の元旦に2枚のアルバムをリリースしたので、現在は7枚のアルバムを発表しています。

それでは、アルバムの内容に軽く触れてみたいと思います。

第一作目は96年1月に発売された『東儀秀樹』というアルバム。このアルバムでは5曲目の「越天楽幻想曲」という日本古謡曲以外の曲を全て作曲/アレンジしています。宮内庁を退職後すぐに発売されたアルバムのせいか、ほかの作品に比べて少し雅楽色が強い仕上がりです。美しく柔らかい光を感じるような「光の序」から幕を明け、「追想」、「月と星と」など、切ないナンバー、そして月明かりがまぶしい夜を連想させる曲が前半に収録されています。そして「山河」、「弓月」、「夕なぎ」…と、アーシーなナンバーを後半で聴かせてくれます。

そして同年1996年にもう一作アルバムを発表しています。『MODE OF RISING SUN』というアルバムです。このアルバムで特筆しておきたいのは、5曲目に、あの天下の細野晴臣と、細野プロデュースで『スウィング・スロー』などを出している、細野さんとも付き合いの長い越美晴が作曲で参加しています。細野さんを知らない方の為に少し触れておくと、「はっぴぃえんど」、「YMO」で活躍し、ソロ・アルバムではエキゾチックな名盤を数枚、ヒーリング・ミュージックを編集している「フォア・レコード」というレーベルも立ち上げた偉大な人だと思います。余談はさておき、このアルバムではタイトルが示しているように、「朝」を感じさせる、すがすがしく、きれいな空気のようなアルバムに仕上げています。優しい光、夢うつつで窓から入ってくる光、目覚め…と、聴けばなんだが気持ちが良くなるようなアルバムです。

そして97年、『幻奏譜』というアルバムを発表し立続けにヒットさせます。このアルバムでは古典雅楽曲の「長元楽」(チョウゲンラク)という曲と、「盤渉調音取」(バンシキチョウ・ノ・ネトリ)という2曲に、東儀独特のアレンジを施したナンバーや、1、2作品に続いてオリジナル曲を6曲、披露してくれています。そしてラストの曲は林広守が作曲し、アレンジを東儀がした、日本の国家とされる「君が代」まで聴かせてくれます。疲れたときに、ホッと肩を下ろせる「癒し」に徹底したアルバムのようです。

その翌年の98年、東儀の曲がCM/TVなどで幅広く起用されており、話題を呼びはじめた頃ですが、タイミング良く、CMなどで使われた楽曲と、リミックスで構成された作品『TOGISM』というアルバムを発売しています。1曲目の「STARLIGHT CRUISE」という曲は資生堂ネプチューン・ラジオCMでつかわれていた曲です。そして2曲目は『MODE OF RISING SUN』に収録されていた「夢路まどか」のアナザー・ヴァージョン。3曲目はサントリー三ツ星紅茶CMの可愛らしく優しいメロディーが印象的だった曲「三ツ星」、5曲目は「JALステージスペシャル金閣寺音舞台」という番組のテーマ曲として使われた「翼」、6曲目はファースト・アルバムに収録されていた「夕なぎ」のアナザー・ヴァージョンです。そしてラストを、2曲目同様『MODE OF RISING SUN』にも収録されていた「風のかたみ」のアナザー・ヴァージョンが飾っています。CMで気になっていた方にはこのアルバムがお勧めです。また東儀ファンはアナザー・ヴァージョン狙いで買いでしょう。

CM・TV・雑誌などでもひっぱりダコになってきた東儀秀樹ですが、1999年に発売し、さらに話題となったアルバムがこの『フロム・エイジア』です。このアルバムも、「朝倉音取」(アサクラ・ノ・ネトリ)と、「ふるさと」を除いた全ての作曲/アレンジ/演奏を東儀一人によって製作された作品です。タイトル通り、アジアの文化や風土を意識して創られた入魂のアルバムです。常に新しい取り組みをし、完成度の高い作品を作りつづけている東儀秀樹、これから発売されるアルバムが楽しみです。

そして、2000年1月1日の元旦に古典雅楽のアルバム『雅楽-天・地・空〜千年の悠雅』と、オリジナル曲を集めた『TOGISM2』の2枚のアルバムをリリースしました。

『TOGISM2』の方にはTBS系番組『ヒューマン・ロード』のテーマ曲として起用されている「セリメの風」、NHK総合『新アジア発見』のこちらもテーマ曲「NEW ASIA』、新曲「WINDS OF GALAXY」、名曲「生きていたぼくたちへ」のトーギズム・ヴァージョンなど新録音&リミックスが収録されているので、前作を持っている方でも楽しめる内容です。それではその2枚のアルバムについて少し触れてみます。

東儀秀樹の雅楽に対する想いが伝わってくるかのような、雅楽一色のアルバム『雅楽・天・地・空〜千年の悠雅』。東儀秀樹本人による雅楽解説が付いている、といったブックレットが充実しているのも、嬉しいです。曲ごとの紹介、演奏形態などが細かく、また東儀さんの雅楽への想いが掲載されているので、是非読んでみて頂きたいです。宮中儀式の音楽と認識が邪魔をしてか、あまり身近な音楽ではない雅楽ですが、その楽しさ、美しさを一般的に広めていったのは、この東儀秀樹であるのは、言うまでもありません。雅楽という日本の伝統的な音楽を枠にとらわれず聴けば、単なる心地よいだけの音楽なのかも知れません。

上記のアルバムと同時に発売されたこの『TOGISM2』は、1998年に発表されたベスト・ミニ・アルバムと称される『TOGISM』の続編とでも言えるでしょう。4曲目の「ヘイ・ジュード〜イエスタディ」はレノン/マッカートニーの言わずと知れた名曲、そして岡野貞一による6曲目の「ふるさと」以外の曲を東儀秀樹が作曲/アレンジを施しています。宇宙空間という無限の世界を描いた新曲「WINDS OF GALAXY」、これからのアジアが飛躍するように願いを込めた「NEW ASIA」、童話「葉っぱのフレディ」のメイン・テーマ曲「生きていたぼくたちへ」、そして東儀秀樹がトルコへ旅をした時にメロディーが浮かんだとされる「セリメの風」等、充実した内容です。

全作品について軽く触れてみましたが、いかがでしたでしょうか?『MODE OF RISING SUN』で、細野晴臣と共演したり、最近ではバレエダンサー熊川哲也との共演、クイズ番組の準レギュラー回答者など今後の幅広い活躍も追っていくと、面白くなりそうです。

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