村山由佳 / 志田光郷

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雪の降る音 おいしいコーヒーのいれ方 4 集英社文庫

村山由佳 / 志田光郷

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087475081
ISBN 10 : 4087475085
フォーマット
出版社
発行年月
2002年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,213p

内容詳細

親父が再婚するぅ?突然のビッグニュースに福岡に単身赴任している父を訪ねた勝利。父と息子、男同士で過ごす夜、5歳年上のいとこ・かれんへの思いをはじめてうち明ける。まだまだ秘密にしなければならない恋だけど、少しだけ、前進。なのに美術教師のかれんには彼女に思いを寄せる同僚がいるし、大学生になった勝利は陸上部のマネージャーから告白されて。おおやけにできない恋ゆえの悩みが続く。

【著者紹介】
村山由佳 : 1964年7月東京都生まれ。立教大学文学部卒。会社勤務等を経て、93年「天使の卵」で第六回小説すばる新人賞を受賞。以後、心を揺さぶる恋愛小説を、次々に発表する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • masa@レビューお休み中 さん

    この辺りから雲行きが怪しくなってきます。随分前に読んだので、少しずつ思い出しながら読んでいます。勝利の父親からの重大な告白があり、そのことで勝利だけではなく、一緒に恋人のかれんも父親が赴任している福岡まで行くんですよね。そこまでは、とってもいい雰囲気のふたりだったのですが、そこから急転直下してしまうんですよね。雪崩れるように、幸せの絶頂は不安と嫉妬の坂を転がり落ちてしまうんですね。背伸びをしたい勝利と、大人の女性然としたいかれんと…。合わなくなった歯車は戻るのか、戻らないのか。気になるシリーズ第4弾です。

  • とら さん

    こういう恋愛物語って、まあ男でも女でもどちらでも良いのだけれど、ふらふらと他人から他人へ気持ちが変わっていく人が確実に存在するものなのである(多くは主人公)。でも勝利は、他人へと言うよりは、自分に対して。何時までたってもかれんを信じてやれないだとか、中村に嫉妬してしまうことが許せないだとか、全て不甲斐ない自分に対してなのである。きちんと自分と向き合っている。正直、何も嫌味ったらしく無いし、ただただ真っ直ぐだし、純粋だし、しっかりと自分の芯を持っているし、むしろ好きな部類に入る。本当に幸せになって欲しい。

  • 『よ♪』 さん

    "勝利"と"かれん"の恋模様。第4巻。前回の続き、夏の終りからです(タイトル"雪"なのに?)。勝利の父親に会いに九州へ。父親のお相手と云うのは──。うん。まぁ、いろいろな愛の形があるのです。季節は一気に変わって秋も深まり文化祭。そこから年の瀬までのお話です。そこかしこに芽生える恋を意識しながらも煮え切らない勝利。かれんともギクシャクします。さすがのボクもイラッ💢『5歳年上の彼女はナイショにしないとダメなん?なんで?』言えない理由も2人で違くて…。このへんモヤモヤしながら結局は元の鞘に──。うーん…複雑。

  • 優愛 さん

    勝利がやっとかれんへの想いを打ち明け、一歩大きく前進。自分に自信が持てなきゃ自分はもちろん相手までも不安にさせてしまうって本当のこと。だけどそれに気付くのは思っているよりもずっとずっと難しいんだよね。「ショーリでなくちゃ、やだ」これ女でもキュンてします(笑)そして年越しまでには無事仲直りできて本当に良かったです。この二人には何気ない時間の中での笑顔がぴったりだから。指輪はちゃんと渡せたのでしょうか…そしてかれんの反応は…気になるところですね。私は今、雪の訪れを感じています。

  • だまだまこ さん

    シリーズ再読、4作目。恋愛のすれ違いは誰もが通る道。相手にふさわしい自分なのか…そこに自信が持てないと相手を疑ったり、嫉妬したりしてしまうその気持ちには痛いほど身に覚えがある。「甘えや馴れ合いではなく、お互い自立してこその恋愛」という恋愛論など学生時代すごく影響を受けて、もはや私の恋愛哲学は村山さんに育ててもらったと言っても過言ではないなと改めて思った。勝利とかれんの関係にもどかしくドキドキする一方、星野のまっすぐな気持ちもどうにか報われてほしいと思ってしまう。

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