海の向こうで戦争が始まる 講談社文庫

村上龍

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784061316508
ISBN 10 : 4061316508
フォーマット
出版社
発行年月
1980年11月
日本
追加情報
:
15cm,186p

ユーザーレビュー

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非常に幻想的でした!なによりも文章のトリ...

投稿日:2013/04/19 (金)

非常に幻想的でした!なによりも文章のトリックにやられました。コレは別に戦争についてどうこう書かれた小説ではなく、夢幻的な世界に連れて行ってくれる小説です!!とにかく文章のトリックが秀逸でした!

ひ〜ちゃん さん | 東京都 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • のっち♬ さん

    男女の会話を起点に描かれる海の向こうで始まる戦争。前作と全く異なる作風の非商業志向の寓話。改行なしの視点切替えと不穏なまでに粘度と清潔感のある文章は引き続き「読む」より「見る」に近い感覚で、拡大縮小、外面と内面、場所の往還は自由自在。視覚の受動性を能動性へ転換させていくアプローチはつくづく技巧派。日常の連続性に倦怠し祭りに沸く反面で潜在する戦争願望。急転直下で具現する場面のドライさは徹底的。彼にかかれば汚泥と性と暴力のカオスは浄化されカタルシスへ昇華される。人間の破壊衝動をよりダイナミックに具現した力作。

  • かみぶくろ さん

    稀代のセンス系作家村上龍による想像の赴くまま、自由にイメージを走らせたような作品。とりとめのない夢みたいな物語だが、湧き上がるイメージは相変わらず鮮烈な暴力と死体と臭気。この夢想的で醜悪で美しい文章が紡ぎ出す白昼夢は、あまり考えずに身を委ねるのが一番良い楽しみ方だと思う。終わりなき日常への戦争招来によるテコ入れみたいな読みも可能だが、いまここを生きる日常性をさして否定する気にもなれない自分には、あまりリアリティを感じない観念だったりする。デカイ一発なんていらないから、緩やかに穏やかに死んでいければいい。

  • きさき さん

    ★★★★☆:龍の2作目。期待してなかっただけに、面白くてびっくり!もっと評価されてもいい作品だと思う。ザ・post-modern的なpassiveな若者が歴史を傍観する話。日常がつまんないが故に刺激が欲しい、からの、カオスな想像力。たくさんの登場人物のストーリーが絡み合うのが面白かった。

  • Fondsaule さん

    ★★★★☆ 美しい海岸の風景から、海をまたいだ町の喧騒の様子を見る。 水平線のかなたのかすかな黒い稜線にドラマが存在する。 「フィニー、あの町は夢なんだろうか」 「夢じゃないわよ、あなたの目に映っているのよ、あなたは見ているのよ、見ることは本当のことよ」 海の向こうで戦争がはじまる。

  • こうすけ さん

    村上龍の第2作目。この頃は幻としてしか、戦争を描けなかったようだ。あとがきの、ブローティガンとの話が一番面白かった。でも、この次がコインロッカー・ベイビーズということを考えると、やっぱりすごい。

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人物・団体紹介

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村上龍

1952年長崎県生まれ。1976年『限りなく透明に近いブルー』で第七五回芥川賞受賞。『コインロッカー・ベイビーズ』で第三回野間文芸新人賞、『半島を出よ』では第五八回野間文芸賞、第五九回毎日出版文化賞を受賞。映画化・監督作品も多数。メールマガジン「JMM」主宰、「カンブリア宮殿」(テレビ東京)にメイン

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