医療にたかるな 新潮新書

村上智彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784106105135
ISBN 10 : 4106105136
フォーマット
出版社
発行年月
2013年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
190p;18

内容詳細

あらゆる「敵」を名指しして、例外も聖域もなく徹底的に叩く―地域医療の最前線でたたかう医師が、医療にたかる「恥知らずな人々」に宣戦布告!弱者のふりをして医療費をムダ遣いする高齢者、医療ミスを捏造するマスコミ…この国の未来を喰いものにする「甘え」と「ごまかし」の構造を容赦なく斬る。不満だけを訴えて、自らの手で健康と安心を守ることを忘れた日本人に贈る、過激かつ愛に満ちた処方箋。

目次 : 第1章 日本の医療はなぜ「高い」のか?(「医療費が高い地域」に同情するな/ 健康意識は「施し」からは生まれない/ 医療施設では人の健康は守れない/ 医療批判に隠された「ごまかし」)/ 第2章 医療を壊す「敵」の正体(夕張を破綻させた「たかり体質」/ 既得権益を死守する「政治」「行政」/ 「マスコミ」の自作自演構造/ 責任能力と権力欲に走る「医療者」/ 「市民」という名の妖怪が徘徊する)/ 第3章 「戦う医療」から、「ささえる医療」へ(高齢者医療は「死」を前提に組み立てよ/ 医療を超えた「ケア」を実践せよ/ 行政への「丸投げ」は卒業せよ/ 日本人よ、「公」になれ)

【著者紹介】
村上智彦 : 1961(昭和36)年、北海道生まれ。医師。北海道薬科大学、金沢医科大学医学部卒業。2006年から、財政破綻した夕張市の医療再生に取り組む。現在、NPO法人ささえる医療研究所理事長。専門分野は地域医療、予防医学、地域包括ケア。2009年、若月賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • えちぜんや よーた さん

    このセンセ、なかなかイイこというな〜と思って、付箋をはさみながら読んでいたら、200ページに満たない新書本で、付箋だらけに…。どこを紹介すればいいのか、よく分からなくなってしまいました。もし自分のかかりつけ医として、村上先生が診察してくださったら、さぞかし「イヤな」先生だと思います。何十年もかけて出来た不摂生、不養生を薬漬け、検査漬けにせず、治そうとするイメージがあるからです。(人間はラクをしたい生き物なので、色々な意味で悪習慣を断つのはとても難しい)

  • あこ さん

    当時『新潮45』で財政破綻した夕張市の医療再生の記事に興味をもち本書を購入した。新書なのに積読で反省。だが、今だから感じることもありこの時期で良かった。あの前後くらいから、国公立の病院は少しずつ管理・運営を指定管理者に任せるなど変革の時期だったように思う。夕張が抱える医療をとりまく問題は、程度の差こそあれ全国でも同様であったのではないか。当時の問題は今ではほぼ当たり前になり、この10年近くで様変わりした。「戦う医療」早期退院と「支える医療」の線引き。支える医療の地域体制充実。まずはかかりつけ医に受診など。

  • ごへいもち さん

    読友さん御紹介本。納得。厳しい闘い。夕張の職員のようなことはおそらくどこでもあると思う。住民のチェックの目が必要。武雄TSUTAYA の酷い例もある。でも住民も炭鉱対策の補助金の恩恵を受けてたかり根性ばかりなら他の地域からの目も

  • ロッキーのパパ さん

    著者は評論家やジャーナリストではなく、財政破綻した夕張の医療再建の真っただ中にいただけにその話には説得力がある。医療崩壊を招いたのは、特定の誰かではなく、関係するステークホルダー全てに原因があると思う。ただ、タイトル通り、医療に利益を求める「業界」や「患者」に厳しい視点を注いでいるのはしょうがないか。解決策として、関係者のり該当統合する概念としての「公」を提唱している。抽象的だけど、具体的な対策はケースにより異なるから難しいんだろうね。

  • Sakie さん

    行政、職員、医者、住民、メディアの全員に財政破綻の原因と責任がある。夕張市の事例はわかりやすいし、総人口が減る一方で高齢者比率と社会保障費率が増大する日本では、明日は我が身だ。市民の要望を叶えるのではなく、どの施策が問題を解決するかを数値と検証で見極める必要がある。個人のモラルで軽々に医者にかからないのがいちばんと思っていたけれど、予防接種と検診の受診率は医療費に相関すること、口腔ケアも重要と知った。これから行政は間違いなく行き届かなくなる。頼らないだけではだめで、個人の自発性と工夫が問われると心得る。

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