村上春樹全作品1990〜2000 7 約束された場所で 村上春樹、河合隼雄に会いにいく

村上春樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784061879478
ISBN 10 : 4061879472
フォーマット
出版社
発行年月
2003年11月
日本
追加情報
:
21cm,395p

内容詳細

オウム真理教の信者の気持ちや主張を聞き書きした「約束された場所で」、雑誌「世界」に掲載された河合隼雄氏との対談を書籍化した「村上春樹、河合隼雄に会いにいく」を収録。著者による書き下ろし「解題」も掲載。

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読書メーターレビュー

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  • 春ドーナツ さん

    「約束された場所で」を読むのは3度目か4度目だと思う。なんか、今回文面を離れて「あおり運転」や毎日大量に届く詐欺メールに意識が向くことがあった。スピルバーグの「激突」という本当に怖い映画を幼少時に観てしまった衝撃をありありと思い出す。今から思うとあの映画は匿名性の恐怖の純粋培養だったのではないだろうか。そしていろんなことの根っこにSNSがある気がしてならない。「会話」を読んでいても同上のことについて考えていたように思う。「HAL」。我々が構築したシステムが疑似自立性を有して、あたかも洗脳されているような。

  • tom さん

    前半はオウム信者からの聞き取り。様々な事情から極小の世界で生きていて、生き辛さを感じていた人が、安心して暮らす場所として選んだのがオウム。カルトは狭い世間だから、何が起きるのか見通し良好。安心して暮らせる。なるほどと思う。後半は河合速雄との対談。河合さんの講義は、若いとき2〜3度聞いたことがある。すごい人だと思った記憶がある。でも、この本を読むと、「何にでも答えるすごい人」という印象(笑)。そして村上さんは、どれかの本の中で「何にでも答える人は怪しむべし」と書いていたはず。私は笑った。

  • takizawa さん

    『約束された場所で」は『アンダーグラウンド』の対になっているインタビュー集。『アンダーグラウンド』が被害者にスポットを当てたのに対し,こちらではオウム信者である/あった人の内面を扱っている。このインタビューを読む限り,牧歌的で生真面目な印象を受け,血なまぐさい感じは全くしない。『ねじまき鳥〜』でも『1Q84』でも過剰なまでの暴力性を描いてみせるのは,誰しも暴力性を持っているはずなのに,それをないかのように取り繕ってきた日本社会への苛立ちがあるのだろう。それを意識させるために,敢えて書くのだろう。

  • 猫森 さん

    「何でも『裏返し』というのは、その元のものとほとんど変わりはありません」「ともかく、人間の「死」ということに関する限り、一般論はできない、と私は思っています。」(河合隼雄氏)多かれ少なかれ、誰でも病んでいる。その病と欠落を抱えて生きていくしかない。でもそれは「不幸」と呼ぶのはまだ早い、のかな。

  • sashawakakasu さん

    善による暴力が圧倒的に多いことを知る。オウムは悪という一方向からの視点しかなかったが、これを読むと僕と同じ普通の人が中にはいたし、サリンを撒く内面は僕にも繋がるものがある。ただやめろというのではなくやめた後の世界をこちらが用意するべきなのは納得。自分の中の暴力をどう処理するべきなのだろう…

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人物・団体紹介

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村上春樹

1949(昭和24)年、京都府生れ。早稲田大学文学部卒業。 1979年、『風の歌を聴け』でデビューを飾り、群像新人文学賞受賞。

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