国境の南、太陽の西 講談社文庫

村上春樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062630863
ISBN 10 : 4062630869
フォーマット
出版社
発行年月
1995年10月
日本
追加情報
:
15cm,299p

商品説明

今の僕という存在に何らかの意味を見いだそうとするなら、僕は力の及ぶかぎりその作業を続けていかなくてはならないだろう――たぶん。「ジャズを流す上品なバー」を経営する、絵に描いたように幸せな僕の前にかつて好きだった女性が現われて――。

総合評価

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村上春樹らしいといえばらしい小説でしょう...

投稿日:2021/07/01 (木)

村上春樹らしいといえばらしい小説でしょうか。成功した、けれど何かしら欠落感のようなものを抱えている都市生活者の個人的な「冒険」とその顛末、そして後日談、みたいな言い方をするのは冷酷というものかも知れませんが、まぁ、そういう小説だと思います。村上春樹が芥川賞を取れないのは、そりゃ当然だよな、直木賞の方の作家だよなぁ、これは純文学みたいな取り扱われ方をしてはいるけれども、基本的にはエンターテインメントだよなぁ、と思ったりもするのではあります。まぁ、小説って、そもそもそういうものだしね。

Verdi さん | 神奈川県 | 不明

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タイトルはジャズの曲名から、仕事もジャズ...

投稿日:2021/04/10 (土)

タイトルはジャズの曲名から、仕事もジャズバー経営、ジャズの知識があるとちょっとニヤリとするかな、もちろん無くても面白い。 一人っ子として育ち一人っ子の女の子の友達と25年後再会し話は進む。 当時一人っ子として育つって意味合いは、若い方にはわからないかもしれない。兄弟がいない頼りなさ、先への不安(逆にお兄ちゃんやお姉ちゃんがいると安心だった)なんかがココロの底に流れている小川みたいなことを思いながら読んでみてくださいね。 ぼくには弟がいましたけどね

3rdwind さん | 東京都 | 不明

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ノルウェーの森の前身のような作品かなと思...

投稿日:2021/04/09 (金)

ノルウェーの森の前身のような作品かなと思います。こじらせた男の願望がこれでもかと詰まりまくっていて、女性からするとちょっと気持ち悪い…。

ゆめゆめゆめ さん | 福岡県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア さん

    物語の終盤は、胸の中に空洞ができたかのような喪失感にとらわれる。幾分かは通俗的な感が否めなくもないが、読後の切なさは村上春樹の作品の中でも1番かと思う。12歳の時に、ただ1度互いに手を取り合った原体験が、この小説を最後まで規定し、支配しているのだろう。たったそれだけのことなのだが、それはまさしく至高の体験だったことは、とてもよくわかる。37歳の現在も「僕」は彼女を「島本さん」と呼んでいることも、それを証左しているだろう。そして、切なく孤独なのは、「僕」だけではなく、島本さんも有紀子もイズミもなのだ。

  • ehirano1 さん

    この独特の世界観がたまりません。登場人物も必要最小限で、メタにこだわっているように感じます。ミステリーやサスペンス(島本さんが何処へ行ったのか等))を本書に求めると全く面白くないか、モヤモヤだけが残るというある意味読者を選ぶ本ではありますが、メタに着目するとこれほど面白い本はなかなかないのではないかと思います。

  • ミカママ さん

    何度目かの再読。胸が締め付けられて、涙をこらえるのが大変な作品でした。これって春樹さまの自伝的要素もかなり入っているのでは?「島本さん」は、彼にとって理想の女性の原点なんでしょうね。あぁぁ、この世の中に、ただ一対の男と女だけが存在して、お互いのことだけを見ていることができればどんなにいいか。

  • HIRO1970 さん

    ⭐️⭐️⭐️この作品かなり好きですね。短めの長編です。全てリアルな話として書かれているのですが、パラレル的に過去の意識が顔を出して来て、主人公のリアルの世界に入り込んで来ます。これは原罪的な罪の意識の現れなのか、それとも地位と成功を手にした後の単なる有閑階級の戯言なのか、マンネリ化した日常の隙に誰にでも起こり得る過去の亡霊のような物なのかも知れません。現実認識が女性より甘い男性諸氏には耳が痛い話であるはずですが、奥さんの対応がチョットぬる過ぎるような感じがしてフィクションのお話だなあと最後は思えました。

  • zero1 さん

    男は誰にでも、忘れられない女性はいる。主人公ハジメにとって島本さんがその人。心は乾いたまま。しかし彼には妻と娘たちがいた・・・どこか「1Q84」に通じる展開。物事に中間はなく、すべてを受け入れるか知らないままにするか。イズミや10万円など謎が多く残るが「海辺のカフカ」と同じくそのまま。この作品は、2000年にドイツの「文学カルテット」で論争を巻き起こした。私も最初に読んだ際は批判的だった。しかし何度か再読し「こんなのもあり」と思えるようになった。時間を置いて再読しないとこの作品は理解しにくいのかも。

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人物・団体紹介

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村上春樹

1949(昭和24)年、京都府生れ。早稲田大学文学部卒業。 1979年、『風の歌を聴け』でデビューを飾り、群像新人文学賞受賞。

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