世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド

村上春樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784103534174
ISBN 10 : 4103534176
フォーマット
出版社
発行年月
2005年09月
日本
追加情報
:
20cm,618p

内容詳細

静寂な幻想世界と波乱万丈の冒険劇、二つの異なる説話世界を熟達した手腕で描き分け、ミステリーの神話性と神話のミステリー性がいかに重要であるかを浮き彫りにする。村上春樹、80年代の記念碑的長編・新装版。

ユーザーレビュー

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僕の認識では村上さんはじめての長編。 内...

投稿日:2021/04/10 (土)

僕の認識では村上さんはじめての長編。 内容紹介はしないけれど、世界の終り、と、ハードボイルド・ワンダーランド の2つのストーリーが並行し、繋がるハナシ。 あまり読むのが早くない僕ですが、次々と読みたくなって一晩で読み終えました。学生で翌日寝てられるというのが大きかったけれど。 後の長編にもあるみたいな冒険的な章と内省的な章が交互に追いかけてくる感じ。 ピンク色表紙の装丁の初版を色褪せながらも大事に読んでいますよ

3rdwind さん | 東京都 | 不明

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まさしく二つの物語を、まったく異なる文体...

投稿日:2019/03/04 (月)

まさしく二つの物語を、まったく異なる文体で表現した傑作。村上春樹の小説で、一番好きな作品です。早く読み終わるのがもったいなくて、ゆっくり読んだ記憶があります。

hk さん | 神奈川県 | 不明

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本来文庫派なのだが分冊されているため、単...

投稿日:2012/10/05 (金)

本来文庫派なのだが分冊されているため、単行本を購入した。装丁はあまり気にしないはずなのに表紙があまりに美麗(他の版については不明)なため、カバーを外したままにしている。タイトルが示すとおりハードボイルドとファンタジーという対照的な二つの世界の物語が交互に語られ、徐々に混じり合いながら最後は、ひとつに収斂される大傑作。奇数章あるいは偶数章のみを続けて読むのもまたおもしろい。

build2destroy さん | 不明 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • キムチ27 さん

    30年経ての再読。ハルキ氏作品は骨組みが微かに残っていても中身が全く記憶にないのが特徴?初読の気分。10日間2つの世界を潜り抜けたり、異形に怯えたり?架空空間を旅した。【僕】も【私】は通常男性の性感覚有り余るほど・・【やれやれ】も健在。1984年構想の作品とは思えぬ今日的世界観。海外の方が圧倒的に人気というのがよくわかる〜具象性のある苦労、惨事、乗り越えて行く(共感を呼び起こす)精神世界の彷徨は一切描かれていない。今回読み返し、ヴィジュアル感溢れる心象や内省的映像がこんなにも楽しいものかと改めて唸って

  • キク さん

    「羊3部作」の後、「ノルウェー」の前という時期の長編。春樹さんのその後の長編小説の原型になっていて、すごく読みやすい。長女に「で結局、村上春樹の長編はどれから読めばいいの?」と最近訊かれて「世界の終わりか、多崎つくるでいいよ」と答えた。ただ多崎はともかく、世界の終わりは20年くらい読んでなかったので再読してみた。やっぱり面白いな。実は長編で1番好きかも。本当の初期長編なので、やろうとしていることがダイレクトに伝わってくる。「異界(世界の終わり)は深層心理にある」ってここで言い切ってるんだな、と今回気づいた

  • papako さん

    借りて。分厚い本でした。不思議な空気感。世界の終わりとハードボイルドの世界が交互に描かれ、どこに着地するんだろうと思っていたら、まるっと一つの物語でした。シニカルでいかにもなハードボイルドの主人公。理不尽な現実にも淡々と立ち向かう。人生が終わるかもしれないその時でも。面白く読みましたが、やはり煙にまかれるようで、はっきりと言いたいことをつかめませんでした。『悪いことはかさなる、でも必ず終わる』いい言葉です。

  • rueshё さん

    過去の記録を遡って登録。5回目くらいの再読。おもしろい。

  • Gotoran さん

    計算士の「私」の意識が無意識の世界に乗っ取られる『ハード・ボイルドワンダーランド』と影を失い夢読みとなった「僕」が影と決別する『世界の終り』、初めは全く関連のない物語が交互に進行、途中からどんどん交叉していく。冒険活劇の『ハード・・』の結末は悲しげな静けさと穏やかさを持って深層心理的に、『世界の・・』は眠りからの目覚め・・希望に繋がる描写でのエンディング。様々な解釈、想いが巡る、余韻を残した読後感。村上春樹の幻想的なパラレルワールドを満喫。音楽と文学と性描写、喪失感・虚無感も健在。

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人物・団体紹介

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村上春樹

1949(昭和24)年、京都府生れ。早稲田大学文学部卒業。 1979年、『風の歌を聴け』でデビューを飾り、群像新人文学賞受賞。

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