苔のむすまで

杉本博司 (芸術家)

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784104781010
ISBN 10 : 4104781010
フォーマット
出版社
発行年月
2005年08月
日本
追加情報
:
21cm,221p

内容詳細

「私の中では最も古いものが、最も新しいものに変わるのだ」。考古学から現代美術まで、異能の美術作家が読み解く、時空を超えた評論集。各章の見出しページには、導入部として質問とその答えを記す。

【著者紹介】
杉本博司 (芸術家) : 1948年東京生まれ。立教大学経済学部を卒業後、ロサンジェルスのアートセンター・カレッジ・オブ・デザインで写真を学ぶ。74年よりニューヨーク在住。現代美術作家として活動するかたわら、古美術商を営んでいた時期も。2001年、ハッセルブラッド国際写真賞受賞。建築にも造詣が深く、99〜2002年にかけては「ベネッセアートサイト直島」の護王神社再生プロジェクトに携わった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • アキ さん

    直島での海景インスタレーション・直島の護国神社など写真家というジャンルに留まらない日本を代表する現代アートの芸術家。「和樂」に連載された小編はどれも読みごたえがあり、骨董屋の経験と長年のNY暮らしで日本を更に知ることとなる。写真・骨董・建築・日本文化・古美術・デュシャン・能などの評論が独自の目線で文章もうまい。作品「Time’s Arrow」に Q:この作品の製作年代はいつですか?A:製作年代は「時間の矢」です。Q:といいますと?A:時間の矢が天地創造から鎌倉時代を通過して、今あなたの眼に届いたのです。

  • zirou1984 さん

    表紙の質感も含めてとても美しい書物。写真家であり現代美術家である著者が、50を過ぎて初めて執筆したエッセイ集である本書は、著者がかつて生計の手段でもあった古美術に対する造詣の深さを楽しめながら、時間に対する鋭敏な感性に唸らさせられる。そう、一つの人生と一つの作品に流れる時間の、驚くほどの跳躍。読み進めるほどに、日常からふわりと浮き立つような芸術の持つ可能性に、歴史が持つ芳醇さに驚きと凄みを感じ得ない。人はいずれ死ぬ。だけど、言葉は、作品は残り続ける。当たり前のこの事実に何より驚嘆させられる一冊。

  • マリカ さん

    杉本さんの作品には、ものの発生時点からある時点までの積分の解の美しさを表現しようとしたものが多い。彼は「この世とは、あることからないことへと移り行く間だ。時おりその間で、ものが美しく輝くのだ。」と言う。無論、ここでいう「輝き」も、微分の解ではないのだろう。そして、「誰の中にも一片の永遠性が存在し、それは芸術のうちに見出すべきもの」というマルローの考えに支えられてきたという。杉本さんが作品の中に見出した「永遠性」とは何か。写美の展覧会で見てこようと思う。

  • マッピー さん

    やっぱりダメだ。芸術に対する感度が、壊滅的に低いことを痛感する。なので、とりあえず知識を蓄えようと手を出してみたのだけれど、いやもう全然だめだ。例えば、奈良時代の仏像の写真を見る。素朴で温かみのある表情なのはわかる。けれど、宗教が精神のかなりの部分を支え、時代の社会生活を支えていた時代の人が捉える仏像と、歴史的遺物または芸術品として見る仏像では、同じものを見ても見えているものが違うのではないか。なんてことを考え出すと、もういけない。芸術よりも歴史だったり民俗学だったりの方に思考が行ってしまう。

  • さっちも さん

    著者の「趣味と芸術」という本が好きすぎて期待値が上がりすぎてたために、そこまで面白いと思えなかった。 それなりに楽しめはしたが、論理構成や言葉選びが稚拙な印象を与えた。 物の見方や切り口は好きなのだけれど。

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人物・団体紹介

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杉本博司 (芸術家)

1948年東京生まれ。立教大学経済学部卒業後に渡米、アートセンター・カレッジ・オブ・デザイン(ロサンゼルス)で写真を学ぶ。1974年よりニューヨーク在住。『海景』『劇場』『建築』シリーズなどの代表作がメトロポリタン美術館をはじめとする世界有数の美術館に収蔵されている。彫刻、建築、造園、料理と多方面に

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