競馬の世界史 サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで 中公新書

本村凌二

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784121023919
ISBN 10 : 4121023919
フォーマット
出版社
発行年月
2016年08月
日本
追加情報
:
268p;18

内容詳細

中東生まれのアラブ馬を始祖とし、イギリスで誕生したサラブレッド。この純血種は名馬エクリプスの登場で伝説化され、欧米から世界中に広まった。ダービーなど若駒が競い合うクラシックレースが各国で始まった人気を博し、二十世紀以降、凱旋門賞をはじめとするビッグレースが創設された。観衆の胸を躍らせた名勝負の舞台裏では、人と馬のいかなる営みがあったのか。優駿たちが演じた筋書きのないドラマを世界史としてたどる。

目次 : 第1章 古代民衆の熱狂―競馬の黎明期/ 第2章 英国王の庇護のもとで―近代競馬の胎動/ 第3章 サラブレッドの誕生―品種改良のはじまり/ 第4章 クラシックレースの成立―十八世紀のヨーロッパ競馬/ 第5章 市民社会と近代競馬の発展―十九世紀のヨーロッパ競馬/ 第6章 馬産地ケンタッキーの台頭―十九世紀の世界の競馬/ 第7章 凱旋門賞創設と国際レースの舞台―二十世紀のヨーロッパ競馬/ 第8章 繁栄する合衆国の英雄たち―二十世紀のアメリカ競馬/ 第9章 日本競馬の飛躍―二十世紀の世界の競馬/ 第10章 国際化時代のビッグレース―現代の競馬

【著者紹介】
本村凌二 : 1947年(昭和22年)、熊本県に生まれる。一橋大学社会学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。東京大学教授等を経て、早稲田大学国際教養学部特派教授。東京大学名誉教授。博士(文学)。専攻、古代ローマ史。『薄闇のローマ世界』でサントリー学芸賞、『馬の世界史』でJRA賞馬事文化賞を受賞。2008年、一連の業績に対し、地中海学会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • リキヨシオ さん

    家畜や食料から始まった人と馬の関係は運搬や軍馬などの仕事としての手段や戦車競走など競わせる娯楽としての対象になった。優秀な馬を生み出す発想は昔からあったものの火器の発達により重装備の必要性がなくなり馬の敏捷性が求められるようになった。さらに工業化が進む事により戦闘で馬を使う事がなくなり馬の数が減って競走馬の数は増えていった。古代ローマ時代には戦車競走があり競馬自体の歴史は古いものの競走馬の代名詞サラブレットの誕生は18世紀以降だったりして現代の競馬になるまでには長い道のりがあった。

  • サケ太 さん

    ウマ娘からやってきました。ゲームやってるとこういうの気になっちゃうのは個人的にどうなんだろうと思ってしまう。だから、積読本が増えてしまうんですが。個人的にアニメ、ゲーム版含めて、細かい部分を調べ取り入れているのがわかって良かったという部分と、古代から始まり、イギリスで洗練された競馬の変遷と物語を知れた事は素直にうれしい。“エクリプス”の話は、非常に面白かった。血統は連綿と受け継がれているのが興味深かった。日本競馬についてもいくつか書かれており楽しかった。まさか最初の日本競馬が幕末に行われていたとは。

  • かごむし さん

    プロローグの熱狂ぶりにひきずられて読み終わった感じ。競馬の歴史は、イギリスを中心とした歴史でもあったりして、そういう観点で語られる歴史は案外面白かった。競馬をまったくしない僕には、ちょっと遠すぎる話しでもあって、なんか馬がいっぱい出てきたなあという、小学生並みの感想の部分も多かった。けど、最後の方の「日本競馬の飛躍」という章を読んで、聞いたことのある馬が出ると、馬のすごさがわかってきているので、ちょっと興奮する。だから、競馬をやったことある人なら、もっと楽しめるような気もする。でも競馬場には行かないかな。

  • Aminadab さん

    ウマ娘からの読者多数。去年4月の重版はなるほどそのせいか。ローマ史専門家の著者は有名な競馬ファン。前著『馬の世界史』最終章も近代競馬のことをもっと書きたい気持ちに溢れていたが、本書で渇を癒やしたわけ。職業スポーツといえば英のサッカーと米の野球が二大メジャーかと思っていたが、そうか近代競馬の方が古くて両者のモデルなのかと気づかされた。英国の民間主導で制度ができていく過程は説得的。賭けの対象だから正直な試合を保証しないと客が離れて衰退しちゃう。後半は熱のこもった名馬列伝。日本競馬の評価もバランス良し。お薦め。

  • C-biscuit さん

    図書館の新刊コーナーで借りる。競馬の歴史について書かれている。サラブレッドの誕生からということになっているが、それ以前の情報もかなりある。三大始祖のうち二頭はなんだか盗んできたような内容なのが時代を感じさせる。最近競馬をやらなくなったが、懐かしい馬名が出てきており嬉しい気持ちになった。特に以前読んだシービスケット(自分のハンドルネームもこれに由来している)もしっかり出てきており、やはり時代を作った馬なのだと妙に感心した。ダービーは有名であるが、オークスについても知ることができ、競馬好きには濃い一冊である。

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人物・団体紹介

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本村凌二

東京大学名誉教授。博士(文学)。1947年、熊本県に生まれる。1973年、一橋大学社会学部卒業。1980年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。東京大学教養学部教授、同大学院総合文化研究科教授を経て、2014年4月から2018年3月まで早稲田大学国際教養学部特任教授。専門は古代ローマ史

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