不愉快犯

木内一裕

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062196123
ISBN 10 : 4062196123
フォーマット
出版社
発行年月
2015年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
313p;20

内容詳細

人気ミステリー作家、成宮彰一郎の妻が行方不明になった。事件性が高いと見た三鷹署の新米刑事ノボルは、先輩刑事の佐藤とともに捜査を開始。次々に容疑者候補が浮かぶ一方、警視庁本部の組対四課や捜査一課も事件に関与してくる。「どうせなら死んじゃっててくんないかなぁ…」不愉快な言動を繰り返す夫、成宮の真意とは―。完全犯罪を「完全」に描き切る、前代未聞の傑作ミステリー!

【著者紹介】
木内一裕著 : 1960年、福岡県生まれ。2004年、『藁の楯』で小説デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • うなぎいぬ さん

    やっぱり木内さん面白い!! デッドボールでお馴染みのメンバーが総出演。前回弁護士だった成宮は今回ミステリー作家で、相変わらず吐き気がするほど不愉快。刑事のノボル・佐藤コンビと… あー、言えない。でも、このメンバーが揃って面白くならない筈がないでしょ? とっても楽しめました。こんなシリーズ物の作り方もあるんですね。タイトルもお見事です!

  • utinopoti27 さん

    「完全犯罪を完全に実行する」とはどういうことか。人気ミステリ作家・成宮が仕掛ける前代未聞のワナに、佐藤と兼子の刑事コンビが挑む。狡猾な殺人犯と対峙する彼らの前にたちはだかる、一事不再理の堅固な壁。自分以外は誰も信じない傲慢な知能犯を、罪に問えるのか・・。奇抜な完全犯罪の着想は実に見事。必死の捜査を嘲笑う成宮との心理戦も丁寧に描かれている。ただ、著者の持ち味であるコミカル寄りの軽快な作風が、本作では裏目に出たのか、犯人の異常性や残虐性がそれほど伝わってこなかった。やや残念ではあるものの、十分楽しめる作品だ。

  • ユザキ部長 さん

    木内さんが創るクズでクソ野郎は徹底してる。ものすごく不愉快極まりない。終始上から目線。被疑者の疑いを受けながら同時に殺人計画を進める完全犯罪。どうだい?素晴らしいだろ?イイね!イイね!!と。それでも他者が介在する限り物事は上手いくワケない。そりゃそうだ。

  • 美登利 さん

    あまり不愉快でもなければ、それほどワクワクするものでも無かったというのが本音。そんなこと書くと木内さんがこの物語のミステリー作家に言わせてる「上から目線の読者にリアルじゃないだの云々」に当てはまるのだけど(苦笑) それも承知の上なのかもね。「一事不再理」は他の推理小説でも読んだことがあります。実際問題そんな事件があるのかどうかそちらが気になりました。木嶋佳苗や筧佐知子たちがなぜ事件を幾つも重ねたのか?と成宮が予想した理由に目からウロコでした。本編の内容よりも興味深く感じてしまいました。

  • いつでも母さん さん

    始めからイライラする。不愉快犯・・全くなタイトルをつけたものだ!成宮に良いようにあしらわれて、「しっかりしてよ!」と何度も思ったが、最後は溜飲が下がり、本を閉じたのだった。新米刑事ノボルが先輩・佐藤に返信した「まだ教えてやんねえよ」が良かったなぁ。

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