股間若衆 男の裸は芸術か

木下直之

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784103321316
ISBN 10 : 4103321318
フォーマット
出版社
発行年月
2012年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
190p 19cm(B6)

内容詳細

露出か隠蔽か修整か?“古今”日本人美術家たちによる、男性の裸体と股間の表現を巡る葛藤と飽くなき挑戦。“曖昧模っ糊り”の謎を縦横無尽に追求する本邦初、前代未聞の研究書。

目次 : 第1章 股間若衆/ 第2章 新股間若衆/ 第3章 股間漏洩集―こばれ落ちた問題の数々/ 付録 股間巡礼(股間若衆の予備軍 小便小僧に会いに行く/ 生息地探索/ 股間もいろいろ/ 考える人たち/ モデルコース1―西武池袋線沿線をゆく/ モデルコース2―城下町金沢になごむ)

【著者紹介】
木下直之 : 1954年浜松市生まれ。東京藝術大学大学院中退、兵庫県立近代美術館・東京大学総合研究博物館を経て、東京大学文化資源学研究室教授。美術・写真・見世物・祭礼・記念碑・建築・博物館・動物園・戦争などを通して19世紀日本の文化を考えてきた。著書に『美術という見世物―油絵茶屋の時代』(平凡社・ちくま学芸文庫・講談社学術文庫、サントリー学芸賞)、『写真画論―写真と絵画の結婚』(岩波書店、重森弘淹写真評論賞)、『わたしの城下町―天守閣からみえる戦後の日本』(筑摩書房、芸術選奨文部科学大臣賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • harass さん

    この著者の続刊の「せいきの大問題」を先に読み出すが、途中でこの前作を借りてくる。雑誌「芸術新潮」の記事をまとめて追加した本。日本の町並みから消えつつある、男性裸体像を著者は股間若衆と名付け、日本の芸術での男性裸体像という微妙な存在を中心に語る考察。芸術かエロかという曖昧な区分は日本の近代初期から何度も繰り返され、その事件簿なども語る。学術的な綿密さなどといった、硬いことではなく非常に柔らかい、男性器らしからぬ内容。面白そうな内容と期待していたが物足りなさがあった。まあ、この脱力さが味か。軽い読み物として。

  • キムチ27 さん

    標題とは裏腹に真面目な論文内容。筆者の想いがどんどん掘り下げられ、最後は読むほうがしんどくなりました。最後の広瀬中尉の神社に奉納した写真が一番面白かった。三島、朝倉氏への語りがウェイトを占め、好きじゃないことも飽きた大きな理由。しかし、銅像の卑猥さを葉っぱ一枚を被せることで真面目に論じた人々の存在が今では不可思議。

  • 紫羊 さん

    書店の美術書コーナーで見つけた。一目見てビビッと来た。「股間若衆」「新股間若衆」「股間漏洩集」の三章立てで、付録の「股間巡礼」まで、充実の一冊だった。タイトルとカバー写真に怖気づいて、ついつい人目を避けるようにして読んでしまったが、内容的には、大真面目な美術研究の本だと思う・・・多分。

  • キキハル さん

    全国津々浦々を廻り男性裸体彫刻を探してはカメラを構える。しかもある一部分を接写する姿は変な人に見えるかもしれません。そんな写真が散りばめられたこの本は、なかなかどうして非常に真面目な学術本です。古い資料や文献もふんだんにあり、時代や政治に翻弄された彫刻家の苦悩も垣間見えます。けれど不謹慎な私は股間部分の分類に興味を覚えました。リアル型、曖昧模っ糊り型、葉隠型の三分類です。今後もどこかで男性裸像を見かけたら即座に分類しそうです。乙女らしく恥じらいつつも、さりげなくガン見して「あ、曖昧模っ糊りだわ」などと。笑

  • アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯 さん

    『股間若衆』なんていうタイトルからは想像もつかない真面目な内容に意表をつかれた。昔からあった猥褻か芸術かの歴史や、戦後のカメラブームでの女性ヌード、『薔薇族』の男性ヌード、三島由紀夫のヌード写真などについても書かれている。内容は硬くても、著者の文章は柔らかいので、読みやすい。

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