物理の歴史 ちくま学芸文庫

朝永振一郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480092854
ISBN 10 : 4480092854
フォーマット
出版社
発行年月
2010年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15cm,436p

内容詳細

敗戦後の日本に大きな希望を与えた1949年の湯川秀樹のノーベル物理学賞受賞。その難解な中間子論を理解するために渇望された啓蒙書のひとつが本書である。素粒子論に至る必要な概念を、運動と力、電磁気、光、量子論、原子核・素粒子と物理学の発展の歴史に沿って解説していく。編者の朝永振一郎も1965年に同賞を受賞し、執筆にあたった高林武彦や中村誠太郎も日本の素粒子物理学を支えた。

目次 : 第1章 運動と力(運動と力を測ること/ 天上の運動 ほか)/ 第2章 電磁気(静電気と静磁気/ 電流 ほか)/ 第3章 光とはなにか(エーテル/ 光の微粒子説・波動説・光の速さ ほか)/ 第4章 量子論(古典論の困難/ 状態の不連続性・光の粒子性と遷移 ほか)/ 第5章 原子核と素粒子(原子核の探究と原子力/ 宇宙線・陽電子と中間子の発見 ほか)

【著者紹介】
朝永振一郎 : 1906‐1979。東京生まれ。京都大学物理学科卒業。東京教育大学名誉教授。量子電磁力学の発散を解消するくりこみ理論の発見で1965年ノーベル物理学賞受賞

高林武彦 : 1919‐1999。兵庫県生まれ。東京大学物理学科卒業。名古屋大学名誉教授。専攻は素粒子論・科学史

中村誠太郎 : 1913‐2007。滋賀県生まれ。京都大学物理学科卒業。東京大学教授、日本大学教授などを歴任。専攻は素粒子論・原子核理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 星空の挑戦者 さん

    ニューディール政策の1つとして機能した電力工場、実は原子爆弾製作の中心だったとか。原子爆弾を造った英米学者64名が日本投下に対し警告文に署名していたとは。その後世界政府による厳重な管理することをアインシュタインが提唱したが、これは現在の国連世界政治を予言する言葉だったのか。未来を変える力をもつ物理と世界、歴史との関連は掘りさげていくと面白い。

  • まっちゃん2 さん

    物理を相当理解している人でないと読めないガチで難しいです。 1,2章の古典物理と3章の光まではなんとか読めましたが、4章の量子論で遭難。5章の原子論で一息つく。この本の時代はまだクウォーク論は誕生していません。この本で物理を「勉強」するのはおすすめしません。今ならもっとイラストを豊富につかいわかりやすく書かれた書物があります。朝永振一郎という「神」が書いたものですので、神威を浴びるためならどうぞ、といったところです。 ようするに難しくてわかりませんでした、とほほ。

  • 赤い熊熊 さん

    物理屋さん以外には難しくて、斜め読み。斜め故に、あらすじを超えては理解に苦しみました。素粒子物理の標準モデル構築以前の本なので、これを読んで最新の素粒子物理を垣間見ようというのは無理です。古典物理学や量子力学がいかにつくられてきたかを他書とは少し違った視点で書いてある本。

  • roughfractus02 さん

    本書は朝永振一郎が編者となり、高林武彦と中村誠太郎が5章を分担執筆した本格的な物理学の歴史書である。この場合、歴史は3つに区別できるようだ。まず、個々の科学者が五感の向こうにある真理を物理的思考を用いて接近する個人史(ガリレイの観察やケプラーのデータ解析)が連なる歴史であり、次に、個人の仮説が物理学なる学問を発展させるための原動力になる科学者の仮説の反証の歴史(ニュートン力学から相対性理論・量子論へ)である。最後に、脚注にあるようなドイツを中心とした科学者共同体への人的流動を描いた地政学的な歴史である。

  • とむ さん

    量子論の章は大学レベルの物理をやった人でないと読めないと思われる。ただ、そうでない人でも、力学はかなりためになる。物事の考え方、現在の理論を疑うこと、真実を追究する根気、そういったものが過去の偉人の行動からドラマティックににじみ出てくる。なお、量子論では量子力学の不確定性の解釈問題にかなりページを割いているのが印象的。解釈問題は現在でも困難な問題だが、本書では様々な現象から何とかして矛盾ない解釈を抽出すべく、興味深い展開を行っている。この問題はとても魅力的に思えたので、他の本も読んでみたい。

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