人民元の興亡 毛沢東・〓小平・習近平が見た夢

朝日新聞社

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784093897716
ISBN 10 : 4093897719
フォーマット
出版社
発行年月
2017年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
395p;20

内容詳細

毛沢東が統一の“象徴”として産み落とし、〓小平が“改革開放”のために育み、習近平が“世界制覇”の足がかりとした。人民元の正史を巡りつつ戦前、「反日通貨」としてばらまかれ、戦後、「円」の盛衰を反面教師にしてきた裏面史も明らかにする。

目次 : 序 瓜を割られる恐怖/ 1 通貨と権力/ 2 「¥」をめぐって/ 3 良貨か、悪貨か/ 4 危機と競争/ 5 サークルズ、それは圓の仲間たち/ 6 通貨の番人/ 7 覇権/ エピローグ 顔のない通貨

【著者紹介】
吉岡桂子 : 1964年、岡山県生まれ。岡山大学法学部卒業。山陽放送を経て、1989年に朝日新聞社に入社。和歌山、大阪、東京で取材したのち、対外経済貿易大学(北京)で中国語研修。2013年3月まで、計7年間にわたり中国(北京・上海)特派員。米・戦略国際問題研究所(CSIS)客員研究員(2007年度)。朝日新聞編集委員として、2017年5月からバンコクを拠点に中国とアジアの取材を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Akihiro Nishio さん

    人民元を世界通貨にしようと目論む中国であるが、意外にも文明発祥以来通貨を統一できたのは、この70年のみである。共産党による支配の後、中国としては極めて慎重に人民元を守ってきた。日本が円のパワーに浮かれ、やがて凋落する姿から多くを学んだ。ついに経済規模が世界2位となり、基軸通貨の特権をドルから一部奪おうとするも簡単ではない。そもそも基軸通貨の信用を得るために強大な軍事力を保有して消費を宿命づけられているアメリカが本当に得をしているのか?信用を得るために莫大なコストをかけない仮想通貨はドルの覇権を崩せるのか?

  • まーくん さん

    口絵のカラーページに見いてしまった。今は昔。外貨集中管理のためか、外国人は外貨兌換券という妙な代物を使わされた。二重価格制で、例えば同じ列車の切符を兌換券で購入すると人民元の1.5〜1.7倍。街で買物すると、お釣が人民元で来る時も。口絵によると第三世代人民元らしい。何十年も?巷を巡っていたのかボロボロ。汗や手垢にまみれていて、親指と人差し指でつまんで使った。閑話休題。本書は単に人民元紙幣の豆知識を扱ったものではなく通貨政策を切り口に中国経済の興隆を扱った力作。あっ、余談が過ぎた。内容評価は他の方の感想で。

  • Hatann さん

    通貨史ではない。歴史を少し遡ってはいるものの人民元の国際的な位置づけについての数十年間の興亡であり、興亡に携わった日中ほかの人間関係を素描する。人間関係に焦点を当てているのでスムーズに読める。2012年の尖閣諸島問題以来、閣僚級のホットラインが切断されている状況らしいが、こういうときこそ官僚・民間レベルの複数のチャネルが生きてくるのではないかと。ただ、AIIBを巡る財務官僚の匿名発言を読むと、もうちょっと肩の力を抜いてスマートに外交処理できないものかなとは思う。通貨は銃弾なりといってもなあ。

  • Uz あなぐま さん

    とても若い通貨である人民元、2000年までの話が面白い。通貨に限らず、ルール作りや冷静な駆け引きで利益を取りにいく欧米のずる賢さ、助けてくれる相手なら「ありがとう」といえるアジアの国々のたくましさ。バブルのあとの驕りと自滅が残念な日本。日本の経験をよく研究しているという中国は驕りを封印して夢を実現できるだろうか。¥のトリビア→日本円はyen中国元はyuenで通貨記号はどちらも「¥」になる。そして元、円、ウォンはいずれも丸いという意味で、かつての中国で使われた銀圓に由来するといわれる、知らなかった。

  • templecity さん

    各国の通貨が歴史的に地位拡大を図ったのと同じように中国国内でも様々な通貨の派遣争いがあった。毛沢東が人民元の紙幣の肖像画を拒んだ理由が面白い。当時は紙幣がとても汚くて二つ折りにして尻のポケットに入れたりしていたから。日本もAIBを立ち上げようとしたが米国の反対と中国の虫で頓挫した。米国も第二次大戦後は露骨なドル地位拡大を図った。

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