仏像 完全版 心とかたち NHKブックス

望月信成

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784140912508
ISBN 10 : 4140912502
フォーマット
出版社
発行年月
2018年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
349p;19

内容詳細

日本人は古来、心のありかたを仏像に託して表現してきた。単なる鑑賞にとどまらない、深い理解のために、私たちは仏像の造型から何を読みとることができるのか。本書は、釈迦から大日まで4種の如来像、観音から地蔵まで4種の菩薩像に明王像と諸天像を加えた10の類型別に、造型のあり方とその背景にある思想を徹底解明する。日本精神史研究の先駆的な試みと評され、50年以上にわたるロングセラーとなったNHKブックス『仏像』と『続 仏像』を、1冊にまとめて読みやすくし、写真版も大刷新した決定版。

目次 : 序章 仏像のこころ/ 第1章 釈迦如来像―仏像の誕生/ 第2章 薬師如来像―現世利益の仏/ 第3章 阿弥陀如来像―彼岸への憧憬/ 第4章 大日如来像―絶対の探求/ 第5章 観音菩薩像―変化の仏/ 第6章 弥勒菩薩像―未来の仏/ 第7章 普賢、文殊、虚空蔵菩薩像―知恵の仏/ 第8章 地蔵菩薩像―路傍の仏/ 第9章 不動明王像―忿怒のほとけ/ 第10章 諸天像―武神と福神/ 終章 曼荼羅で見る日本精神史

【著者紹介】
望月信成 : 1899年、京都府生まれ。1926年、東京大学文学部美学美術史科卒業。京都博物館鑑査員、大阪市立美術館主事を経て、同館長。その間大阪市立美術大学教授を兼任。帝塚山女子大学教授を1980年に退任。1990年没

佐和隆研 : 1911年、広島県生まれ。1935年、京都大学文学部哲学科美学美術史講座卒業。高野山大学教授を経て嵯峨美術短期大学学長、醍醐寺霊宝館長を兼任。1983年没

梅原猛 : 1925年、宮城県仙台市生まれ。1948年、京都大学文学部哲学科卒業。龍谷大学講師、立命館大学文学部教授、京都市立芸術大学学長、国際日本文化研究センター所長を経て、国際日本文化研究センター顧問、ものつくり大学名誉総長。文化勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • yutaro13 さん

    代表的な仏像について、形を2人の専門家、心を梅原氏が執筆。1965年刊行本が2018年に再編集されたものだが、特に梅原氏の記述が現代にも通ずる日本文化論となっており古さを感じさせない。例えば阿弥陀如来の項には浄土不信にある現代人について、「死のことを考えまいとするのが唯一の生活の知恵となり、美的想像力ははなはだとぼしくなり、いたずらに平板な現実を写生するのが芸術のつとめとなり、倫理への信頼は失われて、もはや人は現世の功利につながる倫理しか愛しえないものとなる」。当時は高度成長期。半世紀後の日本人はどうか。

  • moonanddai さん

    美術としての仏像ではなく、信仰の対象としての仏像を見ることができました。図版がさほど多いわけではありませんでしたが、仏像の形や意味という側面を(梅原氏の言によれば)「曼荼羅」として示していただいたので、日本の仏教というものの「概要」みたいなものが見えてきたような気がします。如来、菩薩、明王、諸天という(本書でいう)「ヒエラルヒー」みたいなものがありながら、阿弥陀如来以外要らないはずの浄土教者(ということになっていますW)が観音様も拝んでしまうという「だらしなさ」が、いいのですね。

  • Yoshihiro Yamamoto さん

    A+新刊書の棚に並び、しかも私の大好きな土門拳がこれまた大好きな室生寺の釈迦如来を撮った写真がカバーになっているのを見て、即買い…。後で気づいたが、なんと1965年にNHKブックスから出版された本の再構成。そういえば、社会人になって、初めて奈良へ行って、様々な仏像を見てぶったまげ、奈良の虜になってしまった頃、その本を読んだことを思い出した。今回、改めて読んでみたが、全く色あせることなく図像的なことから精神的なことまで、解りやすく、かつ深く述べられている。沢山の仏教美術を見て混乱している頭を整理できる。

  • 林克也 さん

    仏教伝来は552年(538年説あり)とされているが、はたしてそれ以降に仏像という偶像が日本人の目の前に現れたのか?卑弥呼の時代の3世紀前半にはすでに大陸と行き来していたのであるから、その時分には何等かの「仏像」が日本人の目に触れることがあったのではないか。さてそれはさておき、庶民に仏像を崇めるように仕向け、精神的に支配して奴隷として働かせて儲ける、今でいう電通のような輩がいたから、仏像が広まったのではないかと思う。

  • 眉毛ごもら さん

    先日亡くなられた梅原先生と仏像学者のお二方の五十年ぐらい前のテレビ番組を本にしたもの。如来菩薩明王天部を前半は仏像の説明、後半は他宗や哲学的な観念から解読したものという感じ。たまに梅原先生だなーいうところや今は昔な考えかなというところもありつつも仏像の移り変わりの説明としては読みやすくわかりやすいのでよかった。テレビ番組も見たいものである。

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望月信成

1899年、京都府生まれ。1926年、東京大学文学部美学美術史科卒業。京都博物館鑑査員、大阪市立美術館主事を経て、同館長。その間大阪市立美術大学教授を兼任。帝塚山女子大学教授を1980年に退任。1990年没

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