児玉誉士夫 巨魁の昭和史 文春新書

有馬哲夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784166609048
ISBN 10 : 4166609041
フォーマット
出版社
発行年月
2013年02月
日本
追加情報
:
380p;18

内容詳細

戦前は国粋主義団体を渡り歩き、戦中は陸軍特務機関に身を潜め、そして戦後は政界のキーマンを操った…ロッキード事件の渦中で世を去ったこの傑物の実像を、CIA文書など新発掘の米公式文書を基に描き出す。

目次 : 「鉄砲玉」変身す―国粋主義青年からインテリジェンス工作員へ・戦前期/ 大陸で得たものは何か―インテリジェンス工作員から児玉機関長へ・戦中期/ 巣鴨プリズンでの証言―特務機関長からGHQの協力者へ・占領前期/ 辻政信と台湾義勇軍―GHQの協力者からG‐2秘密工作員へ・占領後期/ 「CIAスパイ説」の真相―G‐2秘密工作員からCIAの協力者へ・吉田政権期/ 政界工作と鳩山一郎総理の誕生―CIA協力者から政治プロデューサーへ・保守合同期/ 戦闘機選定でみせた「腕力」―政治プロデューサーからロッキード社秘密顧問へ・岸政権期/ 掌中の玉は河野一郎か、岸信介か―ロッキード社秘密顧問から安保改定の黒子へ・安保改定期/ 外交交渉と利権のはざまで―安保改定の黒子から日韓国交正常化の立役者へ・池田政権期/ 角栄、小佐野との接点は?―政治プロデューサーから政治ブローカーへ・佐藤政権期/ 六億円領収証の謎―政治ブローカーから背徳的フィクサーへ・田中政権期/ 明暗を分けた「ロッキード」の終わり―背徳的フィクサーとして死す・「角影」政権期

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • mitei さん

    非常にページの多い本だったが、児玉の生涯について書かれた一冊。一人の人物を追うだけで戦後政治の裏が分かるというのも面白いな。ロッキード事件も表向きは田中角栄と言われていたけど、中曽根も関わっているんだなと勉強になった。そういうロビー活動って実際にあるんだな。

  • Willie the Wildcat さん

    政界フィクサー。戦闘機を巡る黒い影。国産機を通した「自主防衛の確立」が念頭の支援。国を思い、憂う気持ちの強さ。一方、政治資金の必要性と自主防衛が、”鶏と卵”状態のようになり、結果どちらも失うこととなったような印象。特に、ロッキードのコンサルとなったときが、児玉氏の”哲学”の転機という気がする。情報収集力に見る人脈、レアメタルに見る商才、そして無論資金力を基にした政治力。日韓国交正常化、そして戦後政治家育成への貢献。ある程度の覚悟を持った言動であり、末路も納得づくだったのではないかとも思う。

  • Tomoichi さん

    田中角栄を読んだのでという事で児玉誉士夫。彼自身の自伝も持っているがまだ読んでいないのだが、まず本書でお勉強。角栄同様時代が生んだ人物と言えるだろう。だから彼を現代の目で批判しても意味はない。彼が角栄よりも中曽根さんと昵懇の仲とは知りませんでした。それよりも河野一郎である。息子の洋平も酷いが父も父である。孫も祖父・父同様に総理にはなれないだろう。それが国家のためと思う。そして岸・安倍一族とは格が違いすぎる。

  • ぐうぐう さん

    CIA文書などから発掘された新情報により、新たなる児玉誉士夫像を炙り出そうとする新書。しかし、CIA文書等にこだわるあまり、タイトルとは裏腹に、児玉の巨魁ぶりがあまり伝わって来ないもどかしさを憶える。さらに、肝心のロッキード事件の記述に近付くにつれ、CIA文書からの情報は希薄となり、日本の文献からの引用が目立つのも、いかがなものか。とはいえ、政治家を裏でプロデュースし続けた児玉を利用していたアメリカの、その図太さと巧さに比べると、児玉が小さく見えてしまう、ということなのかもしれない。

  • 西 さん

    歴史に詳しくないとなかなか理解するのは難しいかなと思う。自分にはまだ早すぎたか。しかし昭和史の流れ、一端をしることは出来たと思う。何にしろ昭和史の本をもっと読んで学んでいきたい。

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人物・団体紹介

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有馬哲夫

1953(昭和28)年生まれ。早稲田大学社会科学総合学術院教授(公文書研究)。早稲田大学第一文学部卒業。東北大学大学院文学研究科博士課程単位取得。2016年オックスフォード大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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