ぬくい山のきつね 風の文学館2

最上一平

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784406027700
ISBN 10 : 440602770X
フォーマット
出版社
発行年月
2000年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
22cm,174p

内容詳細

一人暮らしのおトラ婆さんのつかの間の幸せを描く表題作ほか、過疎の村を舞台に、日々をていねいに生きる人々のたくましさを描く短編集。〈受賞情報〉新美南吉児童文学賞(第19回),赤い鳥さし絵賞(第15回),日本児童文学者協会賞(第41回)

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読書メーターレビュー

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  • はる さん

    何とも郷愁を誘う。山里の小さな村での素朴な人生ドラマ。つれあいを亡くし、たった一人で暮らすお婆さん。死期が迫り故郷に帰って来たお爺さん…。児童書だけれど、年齢を重ねた大人のほうがしみじみと胸に沁みる作品集。表題作も良かったが、「深沢の客」が好み。過疎の村にやって来た赤ちゃんに胸を躍らせてはしゃぐ近所のお婆ちゃんたちの物語。あまりにいじらしく、切なくて胸が締めつけられる。良作。

  • ぶんこ さん

    山間の村に住む人々の暮らしを綴った絵本ですが、子どもというよりは大人の心に響く物語でした。特に表題作のおトラばあさんと、その亡き夫に化けた狐との騙されたふりの日々が切なくも楽しい。都会の息子の家に行ったとしても、何もせずに暮らすやるせなさを思ったおトラばあさんに共感。そして最後のお話は、老人ばかりの村にやってきた赤ちゃんを、村の女子衆がウキウキと寄り集まってくる様と、見送る様が胸にこたえました。

  • とよぽん さん

    最上一平さん、どこかで見たような名前・・・と思ったら「たぬきの花よめ道中」の作者だった。それにしてもこの本は、山里の過疎化した村を舞台にした切ない話が多く、それでも村を離れず地に足の着いた生活を営む人々がいとしい。特に、「河鹿」の墓を掘り返して移転する話、「ぬくい山のきつね」の、おトラばあさんと金五郎(老狐)の話が沁みた。人情の機微、山里の暮らしぶり、作者の巧みな描写が光っている。児童文学に分類されているが、大人も十分にこの世界を味わうことができる作品だと思う。

  • papapapapal さん

    児童書。高学年向き、と書いてある。この本の見開きにある文章→「人びとのあたり前のくらしの中にある、みずみずしいドラマ」…はたして、コレに興味を持つ児童がいるのだろうか?! 表題作である「ぬくい山のきつね」と「深沢の客」は特に、涙なしでは読めない大人向きの作品。最近よく、図書館で児童書を選んでおられる年配のご婦人にお会いする。字が大きく、お話も簡潔なので読みやすいのだろう。本作などは正に、児童ではなくご年配の方向きかと思う。児童書という括りさえ無ければ、もっと沢山の方に読んでもらえる良作がゴロゴロあるのに…

  • ヒラP@ehon.gohon さん

    子どもたちというよりも大人の心に響く童話集のような気がします。 狂人を主人公にしたり、幽霊になろうとしたり、さらには土葬の墓を掘り返したり、でも奇をてらっているわけではなく、どこかそれほど遠くない昔の人の暮らしと寄り添ったような話ばかりです。 現代からすると異質かも知れませんが、共感出来る世界でした。

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人物・団体紹介

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最上一平

1957年、山形県生まれ。児童文学作家。読み物の作品に『ぬくい山のきつね』(日本児童文学者協会賞、新美南吉児童文学賞受賞)、『あらわれしもの』(共に新日本出版社)、絵本の作品に『たぬきの花よめ道中』(岩崎書店/日本絵本賞受賞)、『いのちがかえっていくところ』(童心社)、『すずばあちゃんのおくりもの』

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