木のいのち木のこころ 天・地・人 新潮文庫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101190310
ISBN 10 : 4101190313
フォーマット
出版社
発行年月
2005年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
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16cm,562p

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読書メーターレビュー

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  • 翔亀 さん

    法隆寺の西岡棟梁(天)、唯一の内弟子で鵤工舎を設立した小川三夫(地)、鵤工舎の若者たち(人)の三冊の合本。三世代の宮大工の技の伝承が立体的にみえてくる。個々の感想は各本ごとに記したので、ここでは聞き書きをした塩野米松さんについて。元々小説家で芥川賞候補4回。最近は伝統的技能の聞き書きに専念しているようだ。小川さんは、研究会とか講演とか一切断っているそうで、これを文字に残してくれたことに感謝するばかりだ。作品に作家は顔を出さないが、口述筆記と違い、確実に作家の個性が<編集>に表れている。自己表現の一つの形。

  • ころりんぱ さん

    法隆寺、高校の修学旅行で行きました。1300年前に建てられた日本最古の木造建築。確かに荘厳な美しさに感激しましたけど、この本を読んで、本当のところ何にも感じていなかったんだなぁと、あの時の自分を残念に思いました。法隆寺最後の棟梁 西岡常一と弟子の小川三夫、そして鵤工舎の孫弟子たち。宮大工の世界を初めて知って、職人魂と人育てをいろいろな角度から読むことができ面白かったです。ちなみに小川さんが高校の修学旅行で法隆寺を見学の際、こんな建物を自分も作りたいと思って宮大工の道に進んだというのが衝撃。コメントへ続く

  • akio さん

    幸田文の「木」は私にとって特別な一冊です。特に材としての生と宮大工の話が印象深いわけで。本書も大切な一冊になりそうです。きっと色んな見方や意見があると思うのですが、匠の技を極めるからにはその世界のやり方というのがあって、徒弟制度はその欠かせない一部なのだと思います。伝説の宮大工から弟子へ、孫弟子へと連なる想い。それぞれの木の扱い、人への接し方が大変味わい深く、日常におわれてしまう私のような者にははっとするような金言がたくさんちりばめられていました。

  • Miyoshi Hirotaka さん

    読書中の姿勢が正される本がある。本書の「天」の章、旧題「木に生きる」がそうだ。十数年毎に再読してきた。今回は何度も天を仰いだ。過去の手抜きが容赦なく想起されたからだ。樹齢千年の木を使い、用材としても同じだけの寿命になるように使い方を工夫する。この努力の積み重ねが千三百年前の木造建築を現代に伝えている。真摯に生きる、公の精神を持つことをこれほど明確に示してくれる本はない。また、この本は大工の三世代記。伝統技術が各時代の精神や技術の影響を受け少しずつ変化しても、本質は変わらずに継承されていく様子が読み取れる。

  • 小木ハム さん

    ものを教える仕事をする人は先ず農業を1〜2年するとよい、とよく言われます。人間と同じで、木も一本一本、違う顔。それを規格に当てはめて『癖の強い木は悪い木』と言って捨ててしまう…。人材難の今こそ、この教えが殊更に光るのではないでしょうか。木の癖を生かした法隆寺は1300年保っている。鉄筋コンクリ造は120年。以前、粉末冶金学の講習を受けたときも、同じ材料でも粒子の顔はみんな違う、それが組み合わさってひとつの部品ができあがる。同じ形に見えても、一個一個違うんだよ、と学んだ事を思い出した。

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