われ弱ければ 矢嶋楫子伝 小学館文庫

三浦綾子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784094021844
ISBN 10 : 4094021841
フォーマット
出版社
発行年月
1999年01月
日本
追加情報
:
16cm,313p

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読書メーターレビュー

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  • キムチ27 さん

    関東御三家、そうそうたるハイブレーン輩出の存在として知られる女学院。創設者 楫子の名前は日本史で既知だっただけ。九州から出て辛酸をなめた履歴の持ち主であり、徳富兄弟の伯母とは知らなかった(ある意味、この2人への見方が変容した)荻野さんと同じで彼女も若い男性との愛に破れ人生の曠野を彷徨った。そして救いを、神を求めた。良きにつけ悪しきにつけ同じく「イエスへの信仰に身を捧げた」筆者ならではの表現、主観客観的色彩が存分に展開する。明治期の宣教師(特に女性)はツルーのような方が多い気がする・・真にクリスチャン。

  • ach¡ さん

    “余談だが”こそ使わないが司馬リョー然とした脱線具合はまさに楫子がゆく。明治〜大正を生きた偉大な女性教育者で社会活動家であります。人間は間違いを犯さずに生きることは出来ないという当然の鞭でペチペチと両頬を打たれるような切ない痛みと、その後にジワる安心感はTHE三浦文学。綾ピ自身、教師時代に死の軍国教育を施してしまった罪悪を消化できず苦しんだ過去があり、それ故自暴自棄に生きてしまった不実な時間があるからして、教育者でありながら妻子ある人の子を生んだ楫子が抱えた苦しみに共感し同情せずにはいられなかったのだろう

  • ネギっ子gen さん

    “男尊女卑”が厳しい明治の世で、九州は熊本の旧家に生まれた矢嶋かつは、酒乱の夫と離縁し、3人の子と離れ独り東京へ。船中自らを「楫子」と命名し、教師を志す楫子だったが、妻子ある書生との恋愛出産を経て “人の弱さ” を痛感。そして出会ったのが、キリスト教だった。日本キリスト教婦人矯風会を結成し、禁酒、禁煙、廃娼運動を広く行う一方、女子学院の初代院長に。幼き頃「渋柿」と渾名された強い女性のイメージがある方だから、良い題名と思う。日本最高齢・女性映画監督の山田火砂子により、常盤貴子主演で映画化が進んでいますね。⇒

  • ちょん さん

    矢島楫子という新しい女性の生き方を提示した生涯を描いた話。明治の極端な男尊女卑、女性の扱いの酷さに嫌気がさした。この時代に楫子のように生き方をしていたら、そりゃ反感は買うし許されないだろうな。いろいろ意見はあるだろうが、こういう強い人が必要だった時代。

  • あおい さん

    女子学院初代院長、婦人矯風会初代会頭、など日本の女性の教育と権利に尽くした女性、矢嶋楫子の生涯を描いた本。幼い頃の環境、若い頃の過ち、ミセスツルーとの出会い。全てが立派で模範的な人生とは少し違うかもしれないが、そのキリスト者としての生き方と生徒への愛はたくさんの女性を救ったはずだ。「あなたがたは聖書を持っています。だから自分で自分を治めなさい」

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