三度目の殺人 宝島社文庫

是枝裕和

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784800273475
ISBN 10 : 4800273471
フォーマット
出版社
発行年月
2017年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
佐野晶 ,  
追加情報
:
304p;16

内容詳細

「本当のことを教えてくれよ」――『そして父になる』の是枝裕和監督作品、真実の小説化。弁護に「真実」は必要ない。そう信じ、勝利するための“法廷戦術”を追求してきた弁護士・重盛。しかし、ある事件の被疑者・三隅は、供述を二転三転させ、重盛を翻弄する。そして次第に明らかになる、三隅と被害者の娘の関係。本当に裁かれるべきは、だれか。心の底から「真実」を求め始める重盛の前に浮かび上がるものとは。

【著者紹介】
是枝裕和 : 1962年、東京都生まれ。早稲田大学卒業後、テレビマンユニオンに参加。主なTV作品に「しかし…」(1991年/CX/ギャラクシー賞優秀作品賞)などがある。初監督した映画『幻の光』(1995年)が、第52回ヴェネチア国際映画祭で金のオゼッラ賞を受賞。2004年に『誰も知らない』がカンヌ国際映画祭にて、映画祭史上最年少の最優秀男優賞(柳楽優弥)を受賞。『そして父になる』(2013年)で、カンヌ国際映画祭コンペティション部門審査員賞を受賞

佐野晶 : 東京都生まれ。大学卒業後、会社勤務を経て、フリーのライターとして映画関係の著作に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ケンイチミズバ さん

    目撃者がなく状況証拠だけで争われる裁判がいかに危ういものなのか怖くなった。被告に前科があれば尚更だ。やり直しにうんざりな顔をした法廷経済優先の裁判長、真実より法廷戦術が優先の弁護士、起訴を勝ち取り経歴に傷をつけてはならない上司の顔色ばかり伺う検察官。そして真実を語らない被告。嘘だらけ。咲江が出廷する前の接見で交わされた阿吽が真実だったのだと願いたい一心で読みました。三隅の最初の殺人も誰かのために成したものではないだろうか。重盛はこの事件で真に事件と向き合う覚悟ができた。しかし判決はおざなりに下された。

  • zero1 さん

    法廷で人は嘘をつく。その嘘が死刑判決を招いても。重盛は殺人事件の弁護を依頼される。供述が定まらない被告人に死刑判決が出る可能性は高く、裁判は始まる。弁護士であろうとも事件に理解や真実は必要ない?【生まれるべきではなかった人】は存在する?犯罪者は生まれた時にその運命が決まっている(後述)?【群盲象を撫でる】と【器】の意味は?弁護士や検察官、司法制度改革の現実も描写しており、裁判員候補者でなくとも読むべき。法廷で真実が明らかになると思うのは司法を知らない人の思い込み。17年に福山雅治の主演で映画化(後述)。

  • ウッディ さん

    被告人の利益のために存在するのが弁護士であったとしても、刑を軽くするために、真実から目を背けてよいのか、被告人が大切に思う人を犠牲にしてもよいのか、色々と考えさせられるストーリーでした。最後まで、何が真実だったのかわからない殺人事件の真相は、柚月裕子さんや中山七里さんの法定小説と比べて、モヤモヤ感が残りましたが、映画ではもう少しスッキリするのかなぁ?捉えどころのない犯人三隅を演じる役所さんの演技や雪のシーンなど、映像で観るべき物語なのかもしれませんね。

  • いつでも母さん さん

    映画は観ていない。が、脳内は役所さんの演技に翻弄される福山・・と想像した。ん〜ん、なんだろう、スッキリしない、もやもや感がいっぱいです。そういう作品なのでしょうが、どうにも・・(汗)誰も救われないの?『訴訟経済』新たに学んだのはそれ位かー本当の真実はどこに、誰が?現実の裁判がこうして結審していくかと思うとちょっと怖ろしい。弁護士のお世話にはなりたくないが・・

  • ユザキ部長 さん

    やはり三隅は異常者なのか?検事、弁護士、元裁判官、それぞれの絵図で量ろうとする。真相を追うほどにうずまく仕草、ふり、歪み。知れば知るほどに本当の事がわからなくなる十字架。迷いが残る作品。

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人物・団体紹介

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是枝裕和

映画監督。テレビマンユニオンに入社。ドキュメンタリー番組を手掛ける。初監督映画は『幻の光』(1995年)。14年に西川美和監督らと「分福」を設立。18年、『万引き家族』でカンヌ国際映画祭パルム・ドール、22年、『ベイビー・ブローカー』で同映画祭・独立賞のエキュメニカル審査員賞を受賞。1962年、東京

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