深作欣二[文藝別冊]

春日太一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309980331
ISBN 10 : 4309980333
フォーマット
出版社
発行年月
2021年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
A5 / 208ページ

内容詳細

『仁義なき戦い』シリーズをはじめ数々の問題作を生み出した映画監督・深作欣二。熱気に溢れる撮影現場の姿から映画への飽くなき情熱を徹底的に探り、今なお新しい作品の魅力に迫る!


[目次]

序章 キンジ・フカサクとは何者か?
春日太一 現場に生きた、仁義なき映画人生
千葉真一(俳優) 泣きたいんだよ、泣かせてくれよ
志穂美悦子(俳優) 日本にいない女優になり続けろ!
梶間俊一(東映東京撮影所助監督)
 至高の深作映画『仁義の墓場』、壮絶すぎる撮影の全貌!
   ――改革の機運高まる東映東京撮影所のなかで

第1章 大泉撮影所での日々
八名信夫(俳優) 撮影は命がけ、監督はそれが嬉しいんだよ!
東一盛(東映東京撮影所進行主任) 気付いたら石川力夫のような仕事をしていました

第2章 「仁義なき戦い」の時代
深作欣二 同志・菅原文太
日下部五朗(映画プロデューサー) 『仁義なき戦い』のイケイケでフレッシュな役者たち
上野隆三(殺陣師) 川谷拓三を売り込むのには苦労したな
田中美佐江(東映京都撮影所スクリプター)
 うぁ、またあの監督……と思ってから二六本やることに

土橋亨(東映京都撮影所助監督)
 『代理戦争』のときの小林旭さんは、オーラが違いました
高田宏治(脚本家) 作さんに「ちょっと冒険してみるけどええか?」って言うたのよ
【大部屋俳優座談会】峰蘭太郎×白井滋郎×細川純一
 僕らのところへ直に来てくれた、初めての監督
   ――東映京都撮影所所属俳優が語る深作欣二
笠原和夫 『仁義なき戦い』の三〇〇日

インターリュード
高田文夫 深く作る男
【対談】深作欣二×山根貞男 東映映画一〇〇年の魅力を語る

第3章 大作映画への進出
菅原俊夫(殺陣師) 燃え盛る炎のなかでの立ち回り
風間杜夫(俳優) 「舞台どおりやってくれ、それを俺が撮る!」
北坂清(カメラマン) 「観る人を笑わして笑わして泣かす、これをやるから!」
安藤清人(東映京都撮影所照明技師) 階段落ちを撮るなら派手にした方がええ
木村大作(カメラマン) 撮影で行った南極の思い出

第4章 九〇年代の苦闘
奥山和由(映画プロデューサー) 日本映画を体現した、俺の「厄介な親父」
佐藤浩市(俳優) 「四谷怪談」の伊右衛門を演りたかった
石原興(カメラマン) 深作さんの勢いが『必殺』の成功を生んだ
藤真利子(俳優) 根性!根性!そのためのキャスティング!
石橋蓮司(俳優) 監督、チェルノブイリに行くんですか!
古田求(脚本家) えっ、「忠臣蔵」にお岩さんが出るんですか?

第5章 最後の戦場『バトル・ロワイアル』
原田徹(監督補) クランクアップは八月三五日、「八月や!」と言い張りました
諸鍛冶裕太(アクションコーディネーター)
 撮影を終えて、監督は生徒たちとプールに飛び込んでました
深作健太(プロデューサー/脚本/共同監督) 父・深作欣二 乱調のドラマツルギー
深作欣二 死は御破算、それが核となって

   *   *   *

Extra Issues and Archives
附録と資料/河出書房新社編集部=編
長谷川大 もうひとつの仁義なき戦い
東琢磨 深作欣二の戦場
資料 監督作品リスト


《著者情報》
春日 太一(カスガ タイチ)
1977年生まれ。映画史・時代劇研究家。日本大学大学院博士後期課程修了。著書に『時代劇は死なず! 』『天才 勝新太郎』『あかんやつら』『なぜ時代劇は滅びるのか』『文藝別冊 五社英雄』など。

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読書メーターレビュー

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  • d3 さん

    偉大な仕事を残した人物の足跡をたどるとき、はじめから大きな存在であったように捉えがちである。 ところが関係者による生の証言を集めてみれば、深作欣二が悩み、戦い続けてきた監督であったことがうかがい知れる。 映画人生の結果として、我々の持つ深作欣二イメージが形作られていたのだ。 戦後の焼け野原に立ち、大人たちの嘘、社会の嘘に覚えた怒りこそが監督の創作意欲につながった。理不尽さへの怒りのモチーフは、遺作まで消えることなく反映されている。 人物の死に様を見せてきた作品群は、観客に生きることを考えさせてくれた。

  • 桑畑みの吉 さん

    2021年9月出版、深作欣二監督(1930-2003年)の作品と人間像に迫るムック本。春日太一氏の深作論を筆頭に俳優、脚本家、プロデューサー等27人(一部座談会形式)へのインタビューをメインに収録、巻末には関わった作品リスト付。この手のムック本は過去の出版物からの引用が多かったりするが、本書は殆どが上記関係者への貴重な新規インタビューとなっており読みごたえがある。「大部屋俳優への演技指導に熱心だった」「深夜になるとエンジンがかかってくる」という周知のエピソードがやはり各人の思い出として語られている。

  • まさやん80 さん

    深作欣二のムック本。春日太一責任編集だけあって、撮影現場のスタッフの証言が多く集められていて、貴重なものも多い。これまで作られてきた深作欣二また「仁義なき戦い」のムック本との重複を避けるような配慮もある。素晴らしい。 それにしても、深作欣二という映画作家の異常な熱量が伝わってくる。再評価につながると嬉しいな。

  • hata2 さん

    作品について論じるというよりも、当時一緒に働いていた時の話ばかりで、個人的にはあまりのれず。残念ながら、自分の興味と合わなかった。

  • tkm66 さん

    亡くなる前にこれくらいのレベルの批評集が出版されていれば・・。それにしても昔の業界人の「オレがやった」証言はここまで来ると微笑ましい(笑)。

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春日太一

1977年、東京都生まれ。時代劇・映画史研究家。日本大学大学院博士後期課程修了(芸術学博士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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